- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829685594
作品紹介・あらすじ
しあわせだと思うのは、悪いことなのですか?
妻が不倫相手と心中してしまった作家、きさらぎ。
その不倫相手の愛人であった、むつみ。
面白半分に騒ぎ立てる世間に辟易として、けれども、一人で居るのは嫌だったふたりは、共に暮らし始めた。
食事をし笑みを交わして一緒に寝る、少し自堕落ながらも平凡な生活。
いつしかそんな生活に耽溺していたことに気づき、きさらぎは不安に陥り始めて……。
感想・レビュー・書評
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妻に、不倫相手と心中された作家×妻の不倫相手の愛人(男)。昼ドラバリのドロドロした背景なのに静かで穏やか
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アンニュイ。
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妻が愛人と心中したことにより独り身になってしまった主人公、物語はその死んだ愛人とまさかの恋仲だったという美青年と出会うことから物語が始まります。出だしからMAXドロドロな設定、加えて2人とも基本語り口調がローテンションなので抑揚が少ないストーリー展開ですが、最初こそ勢いでくっついたけど次第にその自堕落で奔放な生活に2人とも傾倒し、最終的には互いの存在無しにはいられなくなってゆく様が魅力的です。
比較的淡々と読むことが出来ます。多くを語らない2人ですが彼らの間に漂う雰囲気が絶妙なのでそれを察しつつ読むのが楽しかったです。 -
妻に心中をされてしまった作家 × 不倫相手の愛人。
作家の きさらぎ は、心中現場で出会った不倫相手の愛人だった むつみ の美しさに惹かれ、家に招き入れる。寂しさを埋めるように2人は共に暮らしはじめた。
作者自身が古いものが好きらしく、小物や背景も細かく描かれている為、明治大正好きにはたまらないです!昔の新聞記事のようなコマ割りで、間がない分、気持ちの移り変わりがわかりにくかったです。
一冊まるまる表題作ですが、昼ドラ並のシチュエーションをいかした話をもっと読みたかったなー。