Loved Circus (Canna Comics)

著者 :
  • プランタン出版
4.00
  • (39)
  • (39)
  • (19)
  • (4)
  • (4)
本棚登録 : 428
感想 : 23
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829685686

作品紹介・あらすじ

2014年に『兄の忠告』でデビューした実力派新人・朝田ねむいの待望の2ndコミックス!
ゲイ向け風俗店「サーカス」へ、ようこそ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • よ…よくわからない…。
    分からないけど凄い良かった…良かったとしか言葉が……。
    借金のカタにゲイ向け風俗に売り飛ばされ的なテッパン設定だし、愛だの何だので大盛り上がりでも無いし、BL括りの話で設定もコレなのにいやらしシーンがふんだんに盛り込まれ出るとかでもないっていうかほぼ無いに等しいのに、凄い良かった……


    でもちょっとだけオチにあれっ?そっちですか…ってなっちゃったのはひみつだ。

  • 素晴らしかった。ひたすら素晴らしかった。たまにこういう作品に出合えるから、わたしはBL読みを止められない。

  • kindle_unlimited

  • 純朴な性格から風俗嬢に入れ込んで借金まみれになったサラリーマン・ケイは、死のうとしたところを救われて、ゲイ向け風俗店「サーカス」で働くことになる。

    自由気ままで豪放磊落、ギャンブル大好きなジョーに、客のためなら女装にプレイも厭わない毒舌、でも一途に入れ込む女の子がいるリン、蠱惑的で技術巧み、どこか得体のしれないシロ。訳ありの男たちはキャラが誰も彼も立っていてとてもよい。事情を抱えて、それぞれの人生に悩みながら生活する男たちのありかたにはリアリティにあふれていて、互いの交流に人間味がある。
    BLである以前に人を描いている作品だと思う。

    兄の忠告でも思ったことだけれど、朝田ねむいさんは人生一度終わった人間が別の新たな人生を生き直す…とか、新たな視点で人生を見つめなおす…というメッセージが物語から感じられてとてもよいな。

  • 単なるBLではない作風好き。

  • ジョーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!お前ってやつは!!最高だ…
    ラブド・サーカス 最高
    最高最高(2017.5.10)

  • 人物描写がしっかりされていてどのキャラも心惹かれ、すっごい楽しくて読み終わるのが寂しかった!続き物を書くのが初めてとのことですが、ここまで安定した絵柄なのに!?びっくり!
    ブクログ2016ランキングで高評価だったので手に取りましたが評判通りの素晴らしい漫画でした!この作家さんは他のもぜひ読んでみたい!
    強いて言えば王道なラブシーンみたいなのがなかったのがもどかしい。でもそれ差し引いてもすごく楽しませてもらったから満足度高いです!

  • 借金のかたに風俗店で働くことに…なんてBLでもよくある設定だけど、こうまで良質な作品に仕上がるのか、と感動。最初から最後まで素晴らしかった。

  • 朝田さん初読みです。面白い! BLというにはまたひと味違う感じでした。ゲイ向け風俗店「サーカス」で働くわけありな男たち4人の物語… ライトに描かれてるようだけど、しっかり骨太な軸がありみっちり詰ってるお話で落とし方も凄く上手だなと思いました 。人と人との繋がり、心の機微が丁寧で、ホント皆一人ずつの物語を読みたかった。お借り本。

  • 男性用風俗店サーカス。スキンヘッド紳士のお客さんの回がインパクトあり過ぎて本筋がかすんだ笑。じわりとくる話でした。

  • 独特の雰囲気。世界観がきちんと出来てて面白かった!!!

  • ★3.5駄目な男を魅力的に描くのがうまい。もっと色々な客が来る所が見たかった。

  • リンちゃんの話が読みたかったなあ。女装子すき。

  • ゲイ向け風俗店で働くこととなった主人公ケイの目を通して語られる男たちの物語です。プレイ云々というより(それも面白かったのですが)、まっすぐで真面目なゆえに、サーカスとしか生きられないシロに共感し人生の指針を決めようとするケイに対してシロが放つ言葉の重み(表紙がここで繋がるのかな)、同僚であるリンやジョーの生き方、シロを見守り庇護する団長夫妻の考えなど、それぞれ自分に正直に生きようとする人たちがとても面白かったです。

    私的にはジョーがとっても憎めなくて、結構はちゃめちゃ振り回し系な人とは思うのですが、サーカスを辞めると宣言したあと、夜中にシロと話した後にケイを見つけ水をひと口といいながらも全部飲んじゃう姿や(シロに対して緊張していたのだとうかがえる)、組んで云々をケイに謝る台詞からも、意外と繊細で誠実であろうとする部分もあるのだな、と面白かったです。
    書き下ろしのジョーの照れた耳にもニヤニヤしましたし、リンが変わっていくジョーに対して素直に思う部分もとてもよい表現だな、と。

    サーカスが幕を下ろして普段の生活にかえったときに、サーカスで吐き出したものを糧に、生きていこうとする・生きていかねばならない、人間は滑稽で愚かしく、だからこそ愛しく思うシロにも作者の考えにも共感しました。
    表紙が黒と黄色に対して単行本自体は目の覚めるような空色で、とてもコントラスが綺麗です。

    あと、お客の山口さんがすごい素敵でもうちょっと描いて欲しかったです、書き下ろしてほしいくらい。

  • ▼あらすじ
    地味で平凡なサラリーマン・ケイは、全てを投げ打って惚れた風俗嬢を借金から救おうとするも、投資に失敗。
    人生に絶望したまま自殺を図るが死にきれず、次に目を覚ますと、そこはゲイ向け風俗店〈サーカス〉の店内で……!?
    ワケあり男4人がサーカスで共に暮らし、働き、それぞれの愛や生き方を見つけていく――
    「どこでだってよき人生は送れるんだよ、心次第さ」
    注目の新鋭・朝田ねむいの最新作!

    ***

    いや、もう素晴らしいとしか言いようがないです。
    ページを捲った瞬間から作品の世界に入り込んでしまい、時間を忘れて読み耽ってしまいました。
    日本が舞台な筈なんですが、日本じゃないみたいで、まるで一本の洋画を見終わった気分です。
    読み終わった後、こんなに深い余韻に浸れた作品に出会うのは久し振りです。

    風俗の話なんだけど、驚いた事にエロはあまりありません。
    あっても結構あっさり。それどころかBLっぽさもそんなに感じられないんですが、それでも十分満足だと思えてしまうくらいストーリーが素晴らしかったです。BL、と言うよりも人間模様に重きを置いた作品で、久々にガツンと来る内容でした。

    最初は結構笑えます。と言うのも、客の見た目が酷い(笑)
    特に美少年設定の山口さんはビジュアルといいプレイ内容といいインパクトが凄まじくて、かなり笑ってしまいました。
    凄く良いキャラしてると思います(笑)
    サーカスのメンバーも皆個性があって、特にジョーはずば抜けて目立っていた印象でした。サーカスの中心は彼なんじゃないかと思ってしまうくらい非常に強烈なキャラクターで、彼とリンの掛け合いに笑わせられる事も多かったりします。
    クズなんだけど憎めないキャラなんですよね。それどころか、最終的には読者の殆どがジョーを好きになるんじゃないかなぁと思ったり。

    ただ、ジョーがあまりに目立ち過ぎているせいでメインである筈のシロとケイの影が薄くなっている感じがどうにも否めず、最後は駆け足気味に終わってしまったのが残念でなりません。
    シロがケイに惚れた理由もイマイチ弱い気がするし、ケイに至ってはそもそも惚れてるのか、LOVEの意味で好きなのかどうかすら良く分かりません…。もう少し二人の関係が深まるようなエピソードが盛り込まれていたら、文句無しだったと思います。

    そしてラスト…まさかシロとサーカスがあんな風になるとは思ってなかったので少し衝撃を受けましたが、本人が前向きなので後味はそんなに悪くないです。
    描き下ろしのジョーの件もそうですが、最後の最後まで読者を吃驚させてくれるので本当に読んでいて飽きない作品でした。
    萌えるかと言ったら微妙ですが、中身がしっかり詰まった面白い作品である事は確かなので、一つのお話をじっくり読みたい!
    という方には是非お勧めしたい作品の一つです。
    評価は4にしようか5にしようか迷いましたが、最近読んだ本の中ではかなり良かったのでオマケして5にします!

  • 久し振りに…ちゃんとBLを読んだ気がする。借金の肩に、と言う生々しさがありつつ、カラっと描く作者の力量。漫画的と言うよりとても映画的で、この様な手法で描ける代表者はSHOOWAさんと朝田さんじゃないだろうか。ねむいさん描く漫画に登場する魂に負った傷さえ把握していない、人から見れば惨めな状況に在るある意味において「無垢者」である描写が…『Loved Circus』のシロ然り、『Dear, My GOD』のリブ然り。絵柄もそうだけど、やはり森脇真末味さん系譜の特筆すべき作家さんだと思う。

  • すばらしいです!

    借金のかたに男色売春宿【サーカス】に売られた主人公。そこにいる店員も、そこに来る客も一癖ある人ばかりで…

    というのがあらすじです。
    理解しがたい、理解されがたい性癖だと思いながら現実を生きる人々が、愛されながら少しずつ変わっていく。そして、ラストが本当に美しい!

  • とらに駆け込んだらまさかの売り切れ。
    初読みですが人気の作家さんなんですね。

    で、期待通りとってもおもしろかったです!
    受け攻めがいて愛を育んでいく、いわゆる「BL」ではなくて、ゲイ風俗店の従業員、お客さんの群像劇…と言えばいいのかな。

    どこがどう面白かったか、明確な感想を表現しづらいのですが、読んでいて次のページを捲るのが楽しみだと思える漫画に久々に出会えた気がします。

    うーん、強いて言えば、空気感…?
    訳アリ男性が集う不思議なお店の中の、不思議な友情・連帯感があるんだけど、でもお互いが絶対的な個として相容れない部分もあって…っていう。
    別に世の中ってそーゆーもんじゃん?当たり前じゃん?ってツッコまれちゃいそうな陳腐な感想ですがw
    この空気感がなんとも言えず…

    とりあえず、腐女子だけで共有するには惜しいので、たくさんの層におすすめしたいです。

  • これ好きです。
    恋愛関係でもなく、CPがしっかり描かれているわけでもないのにはっきりBL漫画で。というかゲイの話で。すごい。ちょっとした人間模様と言うか、非常に面白かったです。買ってよかった。

  • 個性が光る、注目の朝田ねむいセンセ。
    風俗嬢のために借金まみれになり自殺を図った平凡なリーマンのケイが、命を救われ再起した場所は、ゲイ向け風俗店「サーカス」。
    裏表紙のあらすじからはガチムチ系エロ特化の話だと思ってしまいました。
    主人公のケイを含め、登場人物は特別ゲイってわけじゃないのに、風俗店という仕事の内容もあって作品的にはゲイの話でしたw
    でも、エロがメインではなかったですね。

    マグロ漁船よりはマシな仕事で、ケイが救われそして、救う話です。思ってたより深くて、苦味も充分で、ある意味大人向けです。
    確かに一度絶望を味わった人間は強いかもしれません。打たれ強かったり、開き直れたり。シロが言うように生きていればどうとでもなるし、どこでだって心次第人間次第で良い人生は送れるはずなんだと思える話でした。

    お店の仲間たちがとてもよかったです。良いところも悪い所もひっくるめて生き生きしていました。抱えてる事はあっても、へこむ事があっても、全員たくましく生きています!

    団長さんも奥さんも優しくて味があって、しみじみしてしまいました。シロのことをずっと大切にしてきたのが伝わってきました。
    お仕事上、理解しがたい性癖を持ったお客さんも色々登場して面白かったです。特に山口さんのギャップ感が素晴らしすぎて…!うっかり萌えました。

    風俗店で働くケイ、シロ、ジョー、リン4人それぞれの人間模様が際立っていて、話に引き込まれました。
    ケイが店を辞め再出発するところから1話で駆け足展開になってたので、そこをもっとじっくり読みたかったです。シロとケイの距離がどういう感じでどこまで近づいたのか気になる…!
    ジョーとソムの犬も食わない話も面白かったけどw
    とにかく、読ませる力がある作家さん。

全23件中 1 - 23件を表示

朝田ねむいの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
中村 明日美子
中村 明日美子
中村 明日美子
中村 明日美子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×