ひだまりが聴こえる-幸福論- (Canna Comics)

著者 :
  • プランタン出版 (2016年5月28日発売)
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本棚登録 : 1500
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829685808

作品紹介・あらすじ

デビュー作で大反響となった『ひだまりが聴こえる』が
続編『ひだまりが聴こえる-幸福論-』となっていよいよ登場!
前作では“友達以上恋人未満”だった二人に進展が……!?


―――あいつ、耳聴こえねーの?

難聴のせいで孤立気味な航平と、
バカみたいに明るい性格の太一は大学の同級生。
最初は心を閉ざしていた航平だったが、
太一との出会いにより少しずつ変わってゆき……。

感想・レビュー・書評

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  • 「何かを選択する時はよ、
    寂しいを理由にすんのだけはやめろよ。」


    じいちゃんのセリフがわたしには沁みます。


    最初のシリーズからすぐこの幸福論へ来ました。


    設定だけを先に見ると、
    主人公の一人が聴覚障害を抱えていることや、
    BLっていうジャンルに、一歩おののいてしまうところ

    だけれど

    上手いコマ回しに、心に残るいくつかのセリフや
    立ったキャラクターが、それを軽く超えてくる。

    航平がマヤへ打ち明ける太一への想いなんて涙が、、、!

    あー!これは名作だ。
    あちこちで取り上げられるわけだ。
    ずっと上から見守っていたい
    2人に幸あれって願う
    いや、それを取り巻く人たちにも

    素晴らしい作品に出会うと嬉しい。
    小躍りする。

    そういう幸せにひとつ出会えて感謝

  • このシリーズ本当にいい話。
    もう一人のハンディを背負う存在が現れたことで、ハンディへの向き合い方の違い、苦しみ、いろいろなことがリアルに浮き彫りになってた感じがした。ハンディへの捉え方が違う、生き方が違う。
    物語の中の彼らは自然体で、本当に生きている感じがした。投影してはいないのだけど、近しいというかなんというか、血肉をもって感じられていた気がする。
    すれ違い、切ない所が多かったけど、滞ってても向き合えてなくても、二人とも前を向こうとしている感じなのがとても好き。全体的に明るさを感じていた気がする。まさにひだまり。
    まだこれからの二人も読めるとのことなので楽しみに待ちたいと思います。

  • 前巻の切なさともどかしさたっぷりの二人のその後です
    新キャラも加わり話に広がりが生まれ、読後の感想としては本当に表紙そのままの爽やかな雰囲気で纏まっていました。
    元気一杯な太一と彼のお陰で前向きになった航平が次はその考え方を別の人に伝えてゆく繋がり、そして純粋にBLとして2巻目で二人の距離がほんのり進展しているドキドキがとても良かったです。

  • 良いすぎる

  • 「ひだまりが聴こえる」の続編が出たと聞いて購入(*^^*)
    まず手に取って分厚さにびっくりしましたw

    前作ではまだ距離があった二人がぐっと近づいた感じで良かった!強いて言えばもう少しBがLしても良いんだよ・・・?w
    続編も楽しみ(*^▽^*)!!
    千葉さんがライバルになるのかなぁ・・?

  • 太一が相変わらずまっすぐなのは良いが
    耳が聞こえなくて足元は見えるし、
    見ていなくても踏んでしまったら気がつかないだろうか。
    マヤはどうしても好きになれない。
    ヤキモチなどいろんな感情があるにしても失礼だ。

    航平の中に太一が思いの外しっかりと存在していて
    それに励まされている様子なのはとても微笑ましい。

    ユニバーサルデザインの社会は確かに難しい。
    手話を広めるのだけでも難しいのに、
    手話を広めたって耳が聞こえない人みんなと話せる訳では無い。
    犀さんの言うことは正しい。

    太一たちはお互い遠慮するあまりちゃんと言いたいことを言わないで誤解してしまうのがもどかしい。

    これまで嫌っていた自分を肯定できるようになる。それほど太一との出会いが大切なものになった。とても大きなことだ。

    大学を辞めなくても空いている時間でバイトすればよいのにと思うが
    思ったことを言って追い出されなかったのが初めてと言われると少し納得するものがある。
    太一の感情と行動が直結したようなところが、
    現実世界なら確かにとんでもないのだけれど
    マヤのことも助けて、彼女の世界をぶち破ってくれるパワーがあるのが凄いのだ。
    「お前」に続けて言うのが「周りが思ってるよりずっと聴こえてないんじゃねーの」と口は悪いのに
    マヤを慮る言葉なところもいかにも太一だ。
    理解して欲しいんじゃなくて、この人ならきっと分かってくれるって信じたかっただけ。

    好きだと手話ではなく言葉で伝えて欲しかったけれど、航平は伝えたいというより言いたいだけだったのかもしれない。
    手話を知った時ちゃんとこの時の仕草を覚えている太一で良かった。しかし意味がわかったらわかったで連絡し難いのは分かる。

    犀さんが会社を作った理由がとても良い。
    彼女とはうまくいかなかったけれど、今自分のしている仕事がいつか彼女や彼女と同じような人を救えたら。

    ボランティアのノートテイカーは知識や技術は12分でも教習の相談までは教えてくれない
    というのが航平の気持ちが溢れていた。

    偶然の再会から、辛くて逃げ出す太一も
    追う航平もどっちの気持ちもわかるし、
    これ以上すれ違わずに真っ直ぐ気持ちを向け合えて
    本当に良かった。

    キャンプに誘われて、動揺する航平が可愛い。
    太一が子供たちになつかれているのもまた可愛かった。
    不穏な前振りもありつつも、すれ違いそうになっても互いを労ってすぐぶつかり合うふたりが微笑ましい。

  • 恋愛を書くんじゃなくて生活を書いている感じが良き。

  • お互いを大切に思っていることが伝わってきます.

  • 大好きな作品です
    前回の「ひだまりが聴こえる」が大好きだったので、今回続きが読めて本当に嬉しいです!!
    序盤から涙が止まらず、ボロ泣きしながら読んでいました。ずっと涙が止まりません。
    とても分厚いので読みごたえもありです。

    購入を迷っていたら、是非買っていただきたいです。
    本当に本当に大好きな作品なのでオススメですよ!

  • めちゃくちゃよかった……一作目より好き。好きな人が幸福である世界を作りたいって仕事するには最高の動機だよな〜学校辞める展開でいいよ辞めちゃいな!と思ったのはじめてかも。

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著者プロフィール

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「2016年 『オリジナルボーイズラブアンソロジーCanna Vol.48』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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