- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829685822
作品紹介・あらすじ
義父はゲイでした。
性格も容姿も平凡で「つまらない男」と
評される高校教師の甲太郎。
甲太郎の義父で、50過ぎてもどこか色気漂うゲイの庚子。
若さと美貌を売りに男をとっかえひっかえしている
甲太郎の教え子・小夜谷。
年齢も立場もバラバラな3人が
甲太郎を中心に繋がっていき――。
いくつになっても愛に不器用な男達のラブストーリー!
感想・レビュー・書評
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一度読んだときはそうでもなかったのですが、再度じっくり読み直してみるとやっぱりのぞ先生の魔法にかかりますね・・・ここまでチャレンジされているって素晴らしい。
おじい様よりのおじさん受け(結構衝撃)、対する攻めは無邪気ではなく無鉄砲でまだまだ青臭い高校生。最初はツンとして(大人を)こばかにしていた高校生 寅くんが、おじ様の庚子さんに助けられてプライド折られて褒められて、庚子さんにどんどん惹かれていく描写がとっても甘酸っぱく、キュンキュンしました。ほんとにかわいい。その二人を見守る(巻き込まれる)、庚子さんの娘婿にして寅くんの先生、申太郎さん。優柔不断な30代、いいメガネ。寅くんの一生懸命さと比較するように、申太郎さんの苦い大人事情(濁したままでいたい人間関係や妻との関係などなど)だったり、達観している庚子さんの出方(青年を振り回すことに対する臆病さ、娘を持つひとりの親としての気持ち)も絶妙で、じわじわ進むストーリーにこれだけ人生の幅を見られるBLもなかなかないんじゃなかろうか、と改めて感じました。
名前に年齢のヒントがあるだろうな~、申年の申太郎さんが32歳なら、子年の庚子さんは52歳、雅寅くんは16歳(一年半年経って・・・と描写があるので17歳だろう)、
おお・・・歳の差すごい・・・ってあらためて思いました。
タイトルも、青い寅くんとその合間にいる申太郎さん、そしてグレイ(白髪)に染まりゆく庚子さんの、すべてを包括するタイトルで、ああやっぱりのぞ先生、好きだな・・・と感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
年の差カプ。高校生とジジイとかめっちゃいい。義理の息子もいい味出してる。