錆のゆめ 上 (Canna Comics)

著者 :
  • プランタン出版
3.87
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本棚登録 : 561
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829685846

作品紹介・あらすじ

●●●●の為に作られたサイボーグ

BL界に超新星あらわる!
よよよワールド炸裂の
人間×サイボーグBL

感想・レビュー・書評

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  • ▼あらすじ
    進藤が勤める会社では、とあるモノが造られている。
    それは、生身の少年の身体を改造したセックスの為のサイボーグ。
    試作品であるサイボーグの世話を任された進藤は、最初は嫌がるものの世話をしていくうちにサイボーグの少年に温かい感情を抱くようになり……。
     
    BL界に超新星あらわる!
    よよよワールド炸裂の人間×サイボーグBL

    ***

    少年もの大好物なので表紙を見た瞬間、買うと決めていた私。
    設定も好みだし、ワクワクしながら読んだのですが、とにかくあまりのレベルの高さに吃驚。これが初BLコミックだとは思えません。
    上巻なので物語が本格的に動き出すのはまだこれからなんでしょうが、それでも十分面白かったですし、読者の心を引きつけて離さないだけの魅力がこの作品には確実にあると思います。

    まず第一に絵が可愛らしくて良かったです。
    少し丸みを帯びた、全体的に柔らかげな印象のフォルムで、更にちょいちょいキャラがデフォルメ化されるのですが、そのデフォルメの仕方も丸っこくて癒されてしまうくらい可愛らしい。
    あと、基本的にどのページにも背景に動物が描かれていて、何となくメルヘンちっくな雰囲気なんですが、だからと言って決してふわふわした夢のある感じではなく、ストーリー自体はシリアスで怖いくらい淡々と物語が進むんですよ。
    中には少年がモブ複数に犯されたりとそれなりに胸糞悪いシーンも出て来たりして、可愛いのだけれどその可愛さが却ってストーリーをちょっと不気味にさせているというか、とにかく何とも言えない不思議なバランスを“味”として見事に成立させている作品だと思いました。

    個人的に印象に残ったのは言葉が喋れない受けに言葉を覚えさせるべく新藤がサリヴァン(ヘレン・ケラーの教師)式で受けの指を自分の口に入れて発音の仕方を教えるシーンと、受けが見る夢の内容ですかね。
    受けは新藤の名前以外はまともに言葉すら話せないアホの子なんですが、夢の中での彼は言動は若干幼いながらも普通に話せていてるし、更に新藤とえっちな事もしているんです。二人とも恋人同士みたいな雰囲気なだけに現実の事を考えると何だか切ないという…。(そしてこの夢もまたかなりメルヘンな世界観で不思議な気分に…笑)
    実は元人間だった受けですが、いつか元の身体に戻る日が来るのか…。
    願わくば夢の中の二人のように、現実世界の二人も幸せになってほしいものです。

    面白くてあっという間に読んでしまった作品ではありますが、上ではまだ不明な点が多く、ラストも今のところどのような結末になるのかまるで予想出来ないので、引き続き下巻に期待したいところ。
    とりあえず、最近読んだ少年ものの中ではダントツ1位の作品でした。
    結局何が一番言いたいかって、受けが超絶可愛いという事です(笑)
    えっちな事されてるけど心は無垢な少年(というか赤子)のままだし、新藤に懐く様子が小動物みたいでとにかく可愛い!本当に可愛い!!
    少年好きなら誰もがキュンとしてしまうこと間違いなしです。

    テーマ自体はやや重たいかもしれませんが、可愛らしい絵柄と作中に散りばめられたメルヘン要素のおかげで読み辛さや読後感の悪さなどは殆ど感じられず、重た過ぎる内容のお話が苦手な私でも最後まで楽しく読めました。
    ちょっぴり癖はありますが、少年好きなら読んでまず損はない作品だと思います(*^^*)
    評価はレベルの高さに驚いたのと、下巻への期待を込めて★5で!

  • 上下巻読了。
    会社の悪趣味な計画の試験官に選ばれた所長の甥×生身から造られたセクササイボーグの少年。

    前から売り場では見かけていたのですが、今年の電子コミック大賞にこの続編がエントリーされていた試し読みを機に読むことにしました。
    気づかずに開いた続編の試し読みがあまりにほのぼの日常系で可愛らしかったため、知ってからは書影との印象のギャップに、こんな話だったのか!? と驚きました。
    上巻と下巻途中まではこの企画研究員たちとの行為や受けの夢の中でのメイン二人の行為描写が多少ありますが、基本的に改造されたことでこの過酷な環境を正しく理解出来ない敏夫さんと、そのテスト管理を押し付けられて嫌々に、適当に仕事を流しつつ社会性を与えることを試みたりする進藤の隔離された静かな時間がメインです。
    しかし、周りはそれぞれいろんな意味で酷い人間しかいない開発機関。
    改造したことで既に人間ではないモノ・試作機として扱われていた無表情の敏夫さんが、素っ気なくも人として対応する進藤と接して、幼げながら明るい感情を少しずつ取り戻していくさまが可愛いです。

    下巻は、進藤が全試験終了後に引き取り手となる話です。
    上下巻とも酷い画面は少ないので、設定はかなりブラックではありますがちょこまかふわふわとした読みやすい内容となっています。
    寧ろ、この設定でこんなに可愛くてもいいの!? と混乱するほどです。
    そういうのが大好きな方には本当にオススメです。
    続編『錆のゆめ 左右』は2021年1月刊行予定とのこと。

    出版社ペーパーは『ひらがなタブレット』。
    とらのあな特典リーフレットは、上巻『靴の中』『としおくんの昔話』『しんどおくんの昔話』、下巻『12月』『6月・7月・8月』。

  • 右左まで読んでくれたら、この評価の意味わかる。

  • ショタ苦手だけど周りがそれでも読んだ方がいいって言われて読んでダメだった。スーパー受け様が大好きだからそれで考えると反対のところにいたのかもしれない。

  • おもしろいのかつまらないのかもよくわからなかったので困惑してます……。人間ベースのサイボーグなので人外かは微妙。倫理的にも合わなさを感じる。

  • 設定の時点で無理だった。モブレも無理。
    倫理感と法律がどうなってるのか。
    異世界なんだろうか。

  • すごく辛い話なんだけど進藤と聡夫さんの心の交流にはときめきを感じずにはいられない。

  •  繊細で可愛らしい絵柄にぶっ飛んだ世界観へ放り込まれてほっとかれる。起承転結の転から始まった様な導入。脱出するかしないかは置いておいて、我々はアマゾンならぬ物語の奥へ向かった……そんなお話。タイトルに上と銘打ってるだけあって、この巻だけでは伏線がある事と受ちゃん可愛い!しか分からない。
     動くダッチワイフ製造が目標の会社が主人公である攻めの勤め先で、試験や教育が今のお仕事だよ。この会社では元少年をサイボーグに改造しているよ。人権?この会社においては治外法憲だよ。
     というかこの会社の敷地より外の世界が描写されていないので没入感は無いけど、ふわふわとしたファンタジーな世界観に包まれている感じがあります。
     巻末で物語が少し転がるのですが、そこが伏線回収にもなっていて気持ちいいです。次巻を買わなければならない。

  • 独特の世界観。ショタかわいい。

  • セックスの為に生身の身体を改造されたサイボーグ 聡夫と、スタッフの進藤のお話。
    確かに聡夫がかわいいとかあるんだけど、元が生身の人間だとか、改造後が若干動物入ったビジュアルだとか、そもそもの設定に嫌悪感があって、それ以外の要素が入ってこない…。
    下巻をよむのがしんどいな。

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