それからの納棺夫日記

著者 :
  • 法蔵館
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本棚登録 : 69
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784831864260

作品紹介・あらすじ

アカデミー賞受賞映画「おくりびと」では描かれなかった、「生」と「死」の本当の意味。「死ぬ」とは、どういうことか-?

感想・レビュー・書評

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  • 納棺夫日記を読んでないかも。その状態で読んだから、人伝に聞いたような感覚を覚えた。
    仏教について書かれたあたりは、関心の低さと知識のなさでよく理解できなかったけれど、子どもの頃に夏休みにお寺でお経を読みに行っていた時のアレが載ってる!今でも歌える!というのを発見。
    わからないままに、仏の教え、真理を教わっていたのだなとしみじみ。

  • 出てくるエピソードは「納棺夫日記」とほとんど同じで、「納棺夫日記」の2周目を読んでいる感じだった。
    著者の出逢った蛆やトンボのひかり、いのちのひかり、阿弥陀仏といったものに自分は触れたことがないので、後半の内容は頭で分かっても、なかなか自身の心、記憶と結びついて入ってこない。そこが難しい部分だった。
    読了して、ありがたい話を聞いた気分になった。

  • 前作でも宗教の話が面白くないと評価されたとご自身で書かれていたが、懲りずに宗教の話をしている。その部分が本当に面白くない。世の中が宗教離れをしているんじゃないです。筆者の書き方が…。

  • 20161125途中まで

  • 『納棺夫日記』を読み終えてすぐにこの本を書店で見つけて購入。本日読了です。

    『おくりびと』製作のいきさつ、それから『納棺夫日記』で書いた内容をさらに深めて「いのちと光」「いのちのバトンタッチ」について述べられています。
     私としてはより理解が深まったように思います。そういうことだったのかと目からまたウロコが落ちました。真宗教学により専門的に深く突っ込んでいるところもありますが、決して読みにくくはありません。

    それにしても今日の一般大衆が「死」を嫌う現状も歎かわしいですが、同じく嫌われている「宗教」に携わる者もまた「死」を嫌っているということに一層歎かわしい思いを抱くようになりました。
    家を出て生死(しょうじ)の現実に直に触れながら思索や実践をしてきたのが仏教の本来の姿です。それが今やどうでしょう。私はといえば、校舎や寮という守られた“家”で、現実から“距離を置いて”、“学問として”仏教を学んでいる。いったい私は何者になりたいんだろうと考え込んでしまいます。
    それでもせめて今は、私自身がまず「死」と、それから「宗教」について真摯に、丁寧に向き合っていこうと思います。

  • 第一章「死の現場での体験」の世界はとても
    心打つものだった。

    第二章「死ぬといことはどういうことか」も
    死ぬ瞬間の不思議な体験が描かれていて、
    「私は死の実相は、死の瞬間にあると確信する
     ようになっていた。」という言葉に共感を覚えた
    と共に、生命の不可思議さを思った。

    第三章「死者たちに導かれて」からは、
    浄土真宗の世界が色濃く出てきて、著者の
    求めている仏教の本質がそこにあったのは、
    私にとってとても残念なことだった。

  • 期待はずれ

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著者プロフィール

詩人・作家。1937年、富山県(下新川郡入善町荒又)生まれ。早稲田大学中退後、富山市で飲食店「すからべ」を経営する傍ら文学を志す。吉村昭氏の推挙で「文学者」に短編小説「柿の炎」が載るが、店が倒産。1973年、冠婚葬祭会社(現オークス)に入社。専務取締役を経て、現在は顧問。1993年、葬式の現場の体験を「納棺夫日記」と題して著わしベストセラーとなり全国的に注目される。なお、2008年に『納棺夫日記』を原案とした映画「おくりびと」がアカデミー賞を受賞する。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2014年 『それからの納棺夫日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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