図書館の主 1 (芳文社コミックス)

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  • / ISBN・EAN: 9784832232624

感想・レビュー・書評

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  • 出会う一冊が大切なものに……

    図書館の主シリーズの1作目 
    2011.08発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。

    個人資産数百億を有する不動産業を営む小手川グループの会長・小手川葵が、個人的に営む施設のタチアオイ児童図書館を訪れた宮本を通して、分かりやすく、楽しく児童図書館の物語を書いています。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    宮本は、忘年会の帰り悪酔いして公園で休んでいたら、そこに図書館が有ったので寒さしのぎに立ち寄ったことから、この物語が始まります。

    司書の御子柴から宮本は、「失せろ、酒臭い」と怒鳴られ、険悪なムードになるなか新美南吉童話集「うた時計」を読んで、父との想いを思い出します。なぜ、この本を俺に勧めてくれたのか聞くと。御子柴は、「お前が本を選ぶのでない。本がお前を選んだのだ」と言います。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    それから宮本は、この児童図書館に足繁くかよい、図書館員と来館者の中に入って行き、何回かの心温まる物語のあと、オーナー小手川葵からスタッフとして迎えられるときにオーナーと御子柴の出会いを聞きます。

    御子柴は、オーナーに「病気であろうがなかろうと、人はいずれ死にます。だから出会う一冊が大切なものになってほしいのです! でも、世の中にどんなにいい本がたくさんあっても、手に取れる場所がないと意味がない……」。小手川は、このあと図書館の開設へ向かって進んで行きます。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    私は、この言葉を聞いたとき、ブクロクがその場所だと思いました。
    2021.05.10読了

  • いやぁ〜
    まずなんと言っても
    表紙に描かれた
    ズラリと並んだ本棚のインパクトに
    目を奪われました(^O^)


    この表紙だけで
    よだれタラタラになるくらい
    強く惹きつけられたし(笑)
    ↑本好きなら分かるやんなぁ♪



    そしてこの漫画が変わってるのは
    普通の図書館ではなく、
    児童書を主に扱った
    「児童図書館」が舞台になっていて、

    しかもそれは
    公共のものではなく、
    個人の楽しみのために作った
    私設図書館であるということ。


    この設定が
    数ある図書館漫画の中でも
    かなり異色だし、
    自分が惹かれた点でもあります。



    図書館を訪れた人々の悩みを聞き、
    その人に合った一冊を選び出す
    キノコ頭の無愛想な司書、
    御子柴のキャラがまた
    いい味出してるし(笑)



    児童図書館とは
    子供たちが
    好きな本を見つける手助けをし
    本を読む楽しさを教え、
    本を読む習慣をつけるのに一役買ってくれる
    大切な存在です。


    そして本を好きになった子供は
    必ず気に入った本を
    手元に置きたくなり
    本屋へ行く。


    つまり本が好きな子供が増えれば
    単純に本を買う子供も増えるので
    本屋も儲かる。


    図書館で本を知って 
    本屋で本を買う。


    そういった風に
    図書館と本屋は
    実は密接に結びついてる関係だということを
    この作品で初めて知りました。


    そして児童書は
    決して子供たちだけのものではないということ。


    絵本や児童書を読んで
    助けられたり、

    現状を打破する
    ヒントを貰ったりって
    実は結構あるんです(笑)


    簡潔にまとめられた文章だからこそ
    受け取る側の心のあり方によって
    違う感想になるし、
    想像力をかきたてられる
    児童書という存在。


    子供に響く話は
    実は大人にも確実に響くんですよね。


    御子柴が言う、
    「お前が本を選んだんじゃない。
    本がお前を選んだんだ」
    というセリフも
    素直に心に残りました(>_<)


    「うた時計」「宝島」「幸福の王子」「ニルスのふしぎな旅」「あしながおじさん」「クリスマス・キャロル」など
    心躍る児童書を
    毎回紹介しながら、

    現代の図書館が持つ問題点なども浮き彫りにする
    真摯なストーリーは、

    本が好きであれば
    誰もが楽しめるだろうし、

    童心に戻ったり、
    忘れかけていた想いを
    再び呼び覚ましてくれるハズ。


    現在3巻まで発売中です☆

    • まろんさん
      おお、新美南吉の作品だったんですか!

      まるでジャンバルジャンのような、その中年男、
      どんなどんでん返しがあるのか
      千反田さんじゃないけど
      ...
      おお、新美南吉の作品だったんですか!

      まるでジャンバルジャンのような、その中年男、
      どんなどんでん返しがあるのか
      千反田さんじゃないけど
      「私、気になります!」(笑)

      他にどんな本が出てくるのかも気になるし、
      読みたい本リストに( ..)φメモメモ♪
      2012/07/05
    • 山本 あやさん
      私も本、食事、猫の設定に弱くて[笑]
      この間買ってある本なので、ますます読むのが楽しみになりました[*Ü*]

      エヴァQ私も明日見に行く予定...
      私も本、食事、猫の設定に弱くて[笑]
      この間買ってある本なので、ますます読むのが楽しみになりました[*Ü*]

      エヴァQ私も明日見に行く予定なんですー。楽しみですよね♪

      ほんとに好きな世界もいっぱい一緒ですごくうれしいです。
      こちらこそ、これからよろしくお願いします[*Ü*]
      2012/11/30
    • 円軌道の外さん

      山本あやさん
      コメントありがとうございます!

      あはは(笑)
      本、食事、猫の設定は
      ヤバいっスよね(^O^)

      自分でも...

      山本あやさん
      コメントありがとうございます!

      あはは(笑)
      本、食事、猫の設定は
      ヤバいっスよね(^O^)

      自分でも気付いてないくらい無意識に
      そのライン攻め尽くしてます(笑)


      と言っても
      自分んちの黒猫は、
      人が本読んでると
      やたらと邪魔しにくる
      やんちゃ坊主なんで、
      もう毎日大変です(^_^;)


      またエヴァの話でも
      盛り上がりましょ〜(笑)♪


      ヨロシクお願いします(^_^)v


      2012/12/01
  • 自己嫌悪に陥ったサラリーマン、暇つぶしでクラスメートをいじめる小学生、息子を心配しすぎるあまり縛りつけてしまうお母さん、心の置き場を見つけられなかった人たちを児童図書館の本が助ける。
    ゲームをするのも忘れて、目をキラキラさせて本を読む翔太くんがとてもうらやましい。
    早く続きが読みたい、でも読みきってしまうのかもったいない、そんな本に出会えた時の幸せは格別なんだよなぁ‥。

    司書の御子柴さんも素敵。
    私もオススメを教えてもらいたい。

    • MOTOさん
      引き込むパワーがものすごい本に出会うと、
      本当に幸せ感じますよね♪
      栞を挟んで本を閉じる瞬間にきゅん♪としたりなんかして^^♪

      本屋に行く...
      引き込むパワーがものすごい本に出会うと、
      本当に幸せ感じますよね♪
      栞を挟んで本を閉じる瞬間にきゅん♪としたりなんかして^^♪

      本屋に行く度、このマンガの表紙に惹かれていましたが、すごく面白そうですね♪
      やっぱ、読んでみようと思います!
      2012/11/14
    • takanatsuさん
      MOTOさん、コメントありがとうございます。
      「栞を挟んで本を閉じる瞬間にきゅん♪としたりなんかして^^♪」
      なります、なります!
      そうなん...
      MOTOさん、コメントありがとうございます。
      「栞を挟んで本を閉じる瞬間にきゅん♪としたりなんかして^^♪」
      なります、なります!
      そうなんですよね!本当に幸せな時間です♪
      「このマンガの表紙に惹かれていましたが」
      私も表紙の絵に惹かれました。本が隙間なく並んでいる本棚がすごく好きです。
      なんというか…わくわくします。
      2012/11/15
  • 図書館が好きな人にはものすごく心に響く漫画。実際にある本を題材にしていて「あっこの本読んだことある!」とか「こうゆう見方もできるな」って思うことができる。巻末に用語集もついててありがたい!

  • 図書館で「図書館に関する漫画」を見つけたので借りてみました。とある児童図書館の物語。思いの外面白かったので、全巻借りて読もうと思います!

  • 「夜明けの図書館」と同じくこちらも図書館を舞台にしたマンガ。「夜明けの図書館」が日常についてを描かれている一方、「図書館の主」は児童図書館が舞台だから、児童文学が各話に登場する。
    主役?のキノコ頭の司書さんが、少々口は悪いけどいいキャラしてます。

  • 児童書をもう一回読み返したくなるし、いつか自分の子供ができたらここに載ってる本を一緒に読みたい。

    子供向けだからと見向きもしないことが今まで多かったけど、本って別に子供向け、大人向けとか関係ないんだよね。

    子持ちの友人にぜひ教えてあげよう。

  • 図書館のマンガが色々。。。どれが面白いかな?
    2012年2月7日現在 レビュー54

  • 私設の児童図書館が舞台。口は悪いけれど誰よりも知識が豊富な児童書のソムリエ御子柴と、図書館を訪れる子供や大人の物語です。
    本を読んでワクワクした気持ちを思い出しました。

    大人が主役の話も子供が主役の話もあって面白かった。
    それにしてもしょっちゅう図書館に入り浸る宮本さん、ヒマすぎるでしょwww

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「児童書のソムリエ」
      良い響きだなぁ~
      今、本屋さんや図書館が舞台のマンガを読み始めているいるのですが、次はコレを読もうと思っています。
      「児童書のソムリエ」
      良い響きだなぁ~
      今、本屋さんや図書館が舞台のマンガを読み始めているいるのですが、次はコレを読もうと思っています。
      2012/06/13
    • mieronさん
      nyancomaruさま
      最近本屋さんや図書館を舞台にした小説や漫画が増えてきましたね。本とのつき合い方を改めて教えてもらっているような、そ...
      nyancomaruさま
      最近本屋さんや図書館を舞台にした小説や漫画が増えてきましたね。本とのつき合い方を改めて教えてもらっているような、そんな気持ちになります。この漫画も「図書館て良いな」って思える作品です。
      2012/06/16
    • kwosaさん
      mieronさん

      フォローありがとうございます。

      最近、漫画熱が再燃して少しずつ読むようになりました。
      しかし膨大な出版数!
      しばらく離...
      mieronさん

      フォローありがとうございます。

      最近、漫画熱が再燃して少しずつ読むようになりました。
      しかし膨大な出版数!
      しばらく離れていた身としては、もうどれを読んだらいいのかわかりません。
      そんな時、ブクログのお仲間のレビューはとても参考になります。
      この本、気になっていたんですよね。

      mieronさんの本棚、ときどき覗かせてもらいますね。
      うちにもお気軽に遊びにきてください。
      茶も出せませんが、いろんなお話ができると楽しいですよね。
      これからもよろしくお願いします。
      2013/06/12
  • 名作の解説もあり、多くの人の多様な悩みを垣間見れる。「ビブリア古書堂」が好きなら絶対読むべきシリーズ。

    それにしても「相模原」教授や「津久井桂」の名前でピンときたが、これ作者は絶対に相模原市出身かその関係者だろう……しかも、「桂」は旧相模湖町の木だし、郡寄りに縁がある人物で違いない。

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