超訳・速習・図解 企業参謀ノート[入門編]

制作 : プレジデント書籍編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833420181

感想・レビュー・書評

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  • 日本人は戦略的思考力の欠如があると警鐘を鳴らしている本。

    以下、気になったフレーズ。

    ・戦略的思考力の欠如がハッキリと表れるのは「やれることがあるのに大ごとになるまで何もしない」という点だ。
    デシジョンが遅いのは、日本人の大きな欠点だ。長期的には「このままいけばダメになる」とわかっていながら、短期的には「もう少し今のやり方で、現状を凌いだほうがいい」という結論を出したがるという精神構造を持っている。

    ・ひと言で言えば、日本人は「What's if ~」(もし~だったら、どうするの?)という思考法が苦手なのだ。

    ・低成長が基調になってくると、ひとつの判断ミスが競争力の失墜や収益の悪化に直結してしまう。こうした状況に対処するには以下の思考が必要になってくる。

    ①判断を従来よりも分析的・科学的に行うこと
    ②分析を行う力を内部的に身につけること
    ③判断を「特定職制のもの」という認識から、「会社全体のもの」だという認識に変えること
    ④一度下った決定に対して、誰も当惑することなく、逆転できるようにしておくこと

    ③④の考えについては、日本人が「恥の文化圏」に住んでいることに起因する。つまり、自分の誤りを認めることほど悔しいことはないという思いを強く持つ国民性だからだ。

    ・日常生活で戦略的思考力を養う2つの方法
     新聞やネットの情報を制限する。なぜなら、それらは「知識の断片」だから。
     「しょうがない」と思っていることを「しょうがある」ことにするにはどうしたらよいかを考える習慣をつくる

    ・「戦略的」と考えている思考は、冷徹な分析と人間の経験や勘、思考力を最も有効に組み合わせた思考形態なのだ。

    ・KFS
     物事には結果に及ぼす主要因というものが必ずいくつか存在する。
     戦略的思考家の間では、この要因をKFS(Key Factor for Success=成功のカギ)と呼んでいる。KFSを押さえれば俯瞰的な戦略が展開できるようになる
     例えば
      サービスがKFSのケース
       勝つためには上位メーカーは「モグラ叩き戦法」、下位メーカーは「地域集約化」が成功のカギ

  • 原典の企業参謀は読んでおらず、まずはこちらから手を取った。前半は当たり前のことばかりの印象で、価値観も古臭く感じてしまう部分が多かったが、後半に書かれていたKFSの類型化が極めて役に立つ視点だったので星4つ。何だったらここだけ読んでもいいかも。
    とはいえ、全部通して読んでも2-3時間なので、興味があれば軽い気持ちで手を出してみても良いと思う。
    なお、再三本文で言及される続編(実践編)は、出版予定日から10年近く経った今もいまだに発行されていない模様。

  • 本編と言ってよい『企業参謀』を読む意識、時間と理解する能力のある人は多分読む必要はないように思う。何を置いてもKFS、というのは改めて意識できたが、『企業参謀』はそれだけではないはず。
    読みやすい本なので、本当にエントリー向けの本。つまりこの本を読んで『企業参謀』の理解が深まるものでもない。

  • 結論を言える人、KFS(事業成功のカギ)を素早く導き出せる人になるべし。

  •  本人曰く、企業参謀自体が考え方をまとめたサマリーなのに、それを更に簡単にしないと理解できないということの方が問題だと。一方で、本書のおかげで企業参謀も売れているそう。参謀とは、「こうしなさい」と社長に言える人。その為に、KFSを見つけ出す、徹底的に考えること。常に考えること、これをさぼったら落っこちる。

  • ■参謀

    1.分析だけではなく、どういう行動をとればいいのかまでのロードマップを描くのが参謀の役目なのだ。一言で言えば「結論が言える人」。それが参謀だ。

    2.まず、「自分は人と違う人生を生きよう!」と思わなければダメだ!
    他人と変わらない人生や、他人の足跡をたどるような人生など意味がない!
    それは他人の人生を生きているに過ぎない。私に言わせれば、それは生きながら死んでいるのと何ら変わらない。
    人と違う人生を生きるためには、頭をフルに使わなくてはならない。
    進む道が危険かどうかを察知するために、自分が置かれた状況を素早く正確に分析する必要がある。

    3.何ができないかを考える前に、何ができるのか?を考えるのが、参謀の頭の使い方なのである。

    4.思考の道具箱をまず一杯にし、その道具を駆使して常識を破り、パッケージの中身をバラバラにしなさい!

    5.考えることを楽しみなさい!そうすれば、日本人に欠けているブレイクスルーする力が必ず手に入る!

    6.日本のビジネスパーソンよ!後ろ向きの人が多いからこそ、前向きになった人から成功するのだ。

  • ロジカルシンキングについて学んだ。
    上司とのコミュニケーションの仕方も学んだ。

  • さすが大前研一、といった内容。企業参謀は読了済みだが復習としてもライトな内容なので申し分なし。常にKFSを考えることの重要性を改めて強く感じた。

  • 企業参謀を擦って簡易的な表現にしたもの
    各章、本当はもっと深い内容があるはずだが、表面だけ記載した感じになっていて残念。

  • KFS=key factor for success
    成功のカギへの徹底的な追求が結果を出す参謀になるための必要条件である。

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