女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法

  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833420631

作品紹介・あらすじ

受験も、仕事も、人生も生まれつきの才能で結果は決まらない。いじめられ、自信をなくした少女が力強く歩み出す。ちょっと不思議な真実のストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 美達大和氏は2件も人を殺めた犯罪者。
    その犯罪者と高校生のサヤカと中学生のヒロキの姉弟は、文通で交流している。
    文通内容は受験を控えている二人へのアドバイスと、素朴な疑問に、かなり詳しく応えている。
    予備校の先生なのでは?と錯覚してしまいそうなくらいだ。
    筋力のつけ方とか、脚を細くする方法(笑)とか子供たちの、微笑ましい質問にも熱心に応えている。

    読み始めは受刑者なのに…と批判めいた気持ちでいた。
    本当に実在している人なのかとも疑ってしまったが、美達氏のブックレビューなるサイトを見つけたので実在している!!

    犯罪者を“魅力的”と表現したら相応しくないのだけども、かぶりついて夢中で読んでしまった。
    私もサヤカ達と一緒な立ち位置にいた。
    みたっちゃんは、やけに惹かれる人だ。

  • 人が生きる、その中で身につけておくと良い考え方や思考の一端が学べる本。

    筆者自身が受刑者であり、末文でも懐疑心の中でやり取りをしたという事が書かれている。
    実際、「偉そうに何を」という人も居るかとは思う

    ただ、個人的には。
    犯した罪の云々はあくまで本人の思考の範疇であり、外部者である私にその意味や今の行動の意義を問う権利は当然無く、むしろ誰もその意志を決める術を持たないと考えている。
    従って、そういった点は重視せずに本感想は書く。

    素晴らしい内容だと感じた。文通相手が高校生・中学生相手なこともあってか非常に分かりやすく、砕かれた順序で話して下さっているので理解もしやすかった。

    自分に自信を持てない人や、何か失敗をした人に凄く刺さる一冊なのでは無いかと感じている(私自身がそうだ)。
    こうなってはいけない…でも、こうあるといいのではないか?という思考の提示の中で、ともすれば我々大人は書内で否定されている行動を取っているのでは無いだろうか。

    この事実を冷静に受け止め、本書の通りと考えて軌道修正をするか、諦めるかで大きくその後の人生が変わるのではないかと感じた。
    大人になれば変わるのは難しいとはあったものの、無理だとは言ってないですから。
    大人にはリソース面で優位な点もあるでしょう。逆に時間は無いかもしれませんが…それでも、人は変われるということを。それに必要なことが何かを1視点として教えてくれる良書でした。

  • 『勉強すること』の本質、考え方、とても大切だなと思う。
    まぁ勉強に限らず、何事も本質を考えないといけないね。
    自分の子供にも読ませてあげたい。

  • 私には欠けている「やり続ける力」「やり抜く力」。この本でもひしひしとその大切さを感じました。

    無期懲役囚と一般の中・高校生との手紙のやりとりなんだけど、囚人とは思えないような優しくて、見守るような手紙の内容にびっくりしました。
    もちろん、犯した罪があるのでこの人のすべてを肯定はできませんが、それでも手紙をやりとりしていた子たちには支えとなっている存在なんだろうなと感じた。

    読みすすめていく中で、作り話?と思ってしまうくらいにできすぎた感があったけれど、本当の話にびっくりしたし、囚人=美達さんの答えの内容の豊富さや理論には感銘しました。目をよくする方法だとか、足を細くする方法だとか。

    美達さんの本も今度読んでみよっと。

  • 娘・息子に読ませたい1冊。

    あまりに知的な無期懲役囚との文通。大事なことは、「諦めないこと、地道に繰り返し努力すること。」。

  • 10代の時に、これほど真剣に話を聞いてくれる人がいたらと、羨ましいです。私の親は、「自分で考えなさい」と突っぱねる人でした。久しぶりに勉強する事になったので、まずは勉強の仕方を調べる為に読みましたが、生きるすべを教わった感じです。

  • 美達大和(みたつやまと) 1958年生まれ、2件の殺人犯が刑務所の中から、中学、高校生徒の文通を本にしたもの。
    『人を殺すとはどういうことか』新潮社

    学生に対しての自己啓発本


    「和して同ぜず」
    協力するときは協力し、周りの人と時間を共有することがあっても、流されずに自分の気持ちを大切にすること。

    自信とは、何かをやりぬいたとき、やり遂げたときにできてくるもの


    成功の秘訣は、地味なこと。


    エビングハウス(ドイツ心理学者1850~1909)の忘却曲線
    20分で42%忘却

    60分で56%忘却

    9時間で64%忘却

    1日で74%忘却

    1週間で77%忘却


    人間にとって大切なのはIQの高さより、勤勉性、真面目さ、自分との約束を守る心だと思っています。
    この3つを貫けば、必ず諦めないで続ける力、そして続ける習慣が身に付きます。


    時間には種類がある
    まず、時間の量から考えると

    ①1時間以上のまとまった時間
    ②30分程度の時間
    ③2,3分から10分未満の細切れの時間

    ③の時間の使い方を上手に使えば、②や①と同じような効果を発揮します。


    不安屋を脱出する一番の方法は結果をだすこと。
    そのためには「正しい方法」で地道に努力を重ねることしかない。

    方法で悩むのはいいですが、続けるかどうかで悩んではいけない。決めたら最後まで続けること、遅くても人より時間がかかってもいい。


    中学の時に読んだ ロマン・ロマンの「ジャン・クリストフ」は強烈な印象を与えてくれた。美達


    自信をを持つ対象は自分が何かに取り組み続けたという、自分の心と行動に持ってください。

  • 殺人により無期懲役の服役をしている美達さん(本文より、みたっちゃん)と手紙でのやり取りを通じて変化していく女子高生サヤカちゃんと中学生の弟ヒロキが描かれている。
    みたっちゃんの事件についてはこの本ではほとんど書かれてはいないため、そこへの言及は置いておくが、客観的にみて本書でのみたっちゃんは2人にとって最高のメンターである。
    みたっちゃんはとにかく自分を甘やかさずにやることで、目の前の成果だけではなくその後の自分の人生をすばらしいものにできることを説いている。うーん、自分に甘い自分には耳の痛い内容。。けど、だからこそこんな自分になれたらすごい力を発揮できるんだろうなぁとポジティブシンキング♪本書の中から自分自身に反芻させたい部分を数か所ピックアップ。
    ・人間に大切なことは頭の良さではなく、やり抜くことで、これを重ねると自分に「根拠のある自信」が生まれる。それは努力によっていくらでも生み出すことのできるものである。
    ・大事なのは絶対にうまくいかせると力むことではなく、小さなことをやり続けること。
    ・苦しい時に淡々とやるべきことを続ければ目標は必ず達成できる。うまくいかないとき、不安になったときこそ次のレベルにあがるタイミング。
    ・勉強に限らず、決めたことに取り組む、投げ出さない練習をする。それが何をするにも通じる、一番大切な能力。

  • 続けることの大切さを学んだ。
    続けることを諦めることで自分の潜在能力を目覚めさせることも諦めていたんだと気づかされた。

    人間には目標が必要なこと、それに向かって今を真剣に生きること、逃げずに続けることが大切。

    この本を読んだことで、自分の目標を意識しそれに向かって努力を続けていくと決意することができた。

  • 自分にしかなりえないものになる。それに対して努力しないことは自分に失礼。この言葉にはハッとした。

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著者プロフィール

美達大和
1959年生まれ。無期懲役囚。現在、刑期10年以上かつ犯罪傾向の進んだ者のみが収容される「LB級刑務所」で仮釈放を放棄して服役中。罪状は2件の殺人。ノンフィクションの著書に『刑務所で死ぬということ』(小社刊)のほか、『人を殺すとはどういうことか』(新潮文庫)、『死刑絶対肯定論』(新潮新書)、『ドキュメント長期刑務所』(河出書房新社)、『私はなぜ刑務所を出ないのか』(扶桑社)、小説に『夢の国』(朝日新聞出版)、『塀の中の運動会』(バジリコ)がある。また「無期懲役囚、美達大和のブックレビュー」をブログにて連載中。http://blog.livedoor.jp/mitatsuyamato/

「2022年 『獄中の思索者 殺人犯が罪に向き合うとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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