新装版 論語の活学 (安岡正篤人間学講話)

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  • プレジデント社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833421270

作品紹介・あらすじ

偉大なる「人間通」。孔子はここを学べ!

感想・レビュー・書評

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  • 論語を学ぶというより、論語の読み方を学べる1冊。安岡先生の論語の読み方は非常に深く、自分はまだまだ勉強不足を実感するとともに、論語の味わい深さを感じた。

  • 小宮さんの読書力養成講座の本で、論語よみたくなって、その本で紹介されてた本。
    論語というより、安岡節って言いたくなるほど、ばっさりばっさり切られてゆく感じ。
    それが、ふっと笑ってしまうほど、馴染んで、全然嫌気がない。
    (ハイキュー!!の谷知さんの言葉を借りて)痛気持ちいい感じです。

    ただ、繰り返しが多いような?
    そして、ちょっと難しい。本の文章や言い回しもちょっと古い感じで、読みにくさはあります。
    知らない単語、馴染みのない文章、未知なる論語。
    なので、小刻みに読むと馴染まず、距離を置きたくなる。
    だけど、ぶっ続けて読むと、馴染んでは来るけど、途中で頭が疲れたと訴えてくる。
    タイミングも時間中々難しい本でした。
    だけど、また読みたいなと思える、不思議と癖になる本です。
    もう少し、優しい本を読んでから、読み直したい。
    初心者向けではなかった。。。

  • 2018.05.04論語読みの論語知らず、四を経つ(私意、私心、固くな、我)、沐猴にして冠す

  • 読書家としては古典も、、、と書いていて少し気になった。読書家?読書家とは?ググってみると、色々出てきたが、Webのタイトルと数行見ただけで不毛だなと思い止める。
    まあ読書家でいいや。「読書家としては古典も読むべし」と思い、定期的に読むように心掛けている。

    今月は、誰か起業家オススメの「論語の活学」古典の読み方則ち「どんな言葉でも受け入れよ、書いてある言葉がおかしいと思っても、それは古典がおかしいのではなく読み手がそこに至っていないだけなのだ」に則り読む。

    読んでいくと、どこかで読んだようなフレーズがいくつか出てくる。おお私も、少し論語に慣れてきたかと思ったが、後々調べてみるとこの本読んだこと有るね。表紙が違って分からなかったのか。それならば、内容の覚えていなさにがっくり自分。

    まあ続ける事に意味がある。

    【学】
    後世になるほど、人は泣かなくなってしまった。そういう感激性が無くなってしまった。これは民族精神の悲しむべき衰退に他ならない。卑屈な利害、打算、私利私欲のみに走って、もっとも人間らしい天下、国家、仁義、道徳、情緒、を失った民族は衰退している証拠だ。

  • 深い学識に裏付けられた講話は、読んでいて、どんどん引き込まれていきます。
    他の解釈、解説本とは一線を画します。
    論語読みの論語知らずのところの、「私など論語は子供の頃から呼んで、ほとんど空で覚えておるくらい読み抜いてきたつもりでおるのですが、果たしてどれくらい読めておったかと思うと、まことに恥ずかしいことで一向に読めておらない」の文章には、頭が下がります。
    安岡正篤にしての、この言葉ですね。

  • 大崎Lib

  • 僕は恥ずかしながら、論語を読んだことがない。

    確かに論語に出ている説明で現代の人々の目前にある問題も答えが掴めるんだと思う。

    だけど、論語を「活きた学問」にすることが出来るのは、安岡さんの解釈があってこそと感じた。

    活学にするだけの力量は、真剣に学問と向き合った人にしか備わらないんじゃないかと感じてしまった。

  • 人間学講話の内の一巻ということで、論語の一説に注釈を加えながら、人間とはどういうものか、生きる上でどういう点に留意すれば善く生きられるかに迫る一冊です。

    話し言葉なので、文章は柔らかく読みやすいです。

    論語の一説を挙げ、その一般的な訳を紹介しつつ、安岡さんの解説やここはこう考えると解釈により深みが出る、という形で進みます。

    孔子や孔子に関係した人たちが生きた人間としてイメージできるような豊かな解説で、読んでいて楽しいです。

    また、安岡さんの論も「こう生きるべきだ」と説教的なものではなく、現代に生きる「我々」に還元されており、素直に読むことができます。

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著者プロフィール

明治31年大阪市に生まれる。
大正11年に東京帝国大学法学部政治学科を卒業
昭和2年に金鶏学院を設立。
陽明学者、東洋思想家。
終戦の詔の起草者の一人。
昭和58年死去

著書
『易學入門』『全訳 為政三部書』『東洋思想と人物』『暁鐘』『王陽明研究』『陽明学十講』『朝の論語』『東洋学発掘』『新編 経世瑣言』『新憂楽志』『老荘思想』『古典を読む』『人物・学問』『光明蔵』『政治と改革』『古典のことば』『この国を思う』『儒教と老荘』『旅とこころ』『王陽明と朱子』『人間維新Ⅲ』『憂楽秘帖』『明治の風韻』『天子論及び官吏論』(明徳出版社)

「2000年 『人間維新 III』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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