- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834000214
感想・レビュー・書評
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いつの時代も大人は偏見と先入観を子どもは自身の眼で本質を見抜くものだと感じます。一方、ごきげんならいおんは自分の居場所を離れることによって生じた大騒ぎを経験して自分の立場を知り、どうすることが互いにとって幸せなのか、調和や自由であるのかを知り得たように思うのです。
2023年は日本各地でクマの被害が多くありました。私の住む街でもクマやサルやシカなどの被害報告、事故報告が数件ありました。他の県では已む無く殺処分した行政や業者に多くの非難が殺到したとの報道もされておりました。そんな時に読んだこともありとても考えさせられました。猛獣が居るべき塀や檻や山から離れ、目の前に現れた時、私はこのフランソワ君のような対応はもちろんできない。一目散に逃げるか、襲われるかであろう。画面越しに観て、なぜ殺す!というのは簡単であるが、目の前に現れた時に、自分自身を家族を大切な者を守ろうとした時にどんな行動に出るかをよく考えてから非難するなら非難すればよい。ただ、私にはできない。立場によって正論がある。人にも動物たちにもだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ルイーズ・ファティオとロジャー・デュボアザン夫妻の、「ごきげんならいおん」シリーズ第一冊目の本です。
動物園のらいおんは、街の人達の、温かい言葉や、聖歌隊の歌声を聞きながら、ごきげんな毎日を過ごしています。ある朝、オリの戸が開いていました。らいおんは、街の人達に、自分のほうから挨拶に出かけることを思いつきます。街は大騒ぎ!困惑したらいおんに、「やあ」と、友達が、声をかけてくれます。
朱色の表紙にごきげんならいおんのやさしい顔。のんびり横たわる静かな顔、困惑した顔が、やさしい気持ちになれます。
対象年齢 5・6歳 自分で読むなら・小学低学年-
陽気なライオンの姿に、怖いという恐怖心がなくなりました。心の持ちようで人は明るくなれることが伝わる絵本なんですね。陽気なライオンの姿に、怖いという恐怖心がなくなりました。心の持ちようで人は明るくなれることが伝わる絵本なんですね。2012/03/02
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ライオンからみた人間の姿がとても滑稽で、内面を指摘されている気分。動物園へ行った自分は、きっとああいう物腰でおりの中を見てるんだろうな、と考えさせられました。この内容は読み継がれていくのだろうなと思いました。
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児童青少年の読書資料 96
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2019 5-2 仲よし高学年
10分 -
最初は漢字の使われていない文章に閉口しましたが、次第に慣れると、読み進んで行くほどに味があるお話でした。
動物園にくらしている「ごきげんならいおん」が、町に出かけて行って、いつも挨拶をしてくれる住人に会いますが、当然みんなは逃げて行きます。
はては消防隊まで出動してきて…。
人は、自分は安心だと思える状態でいないと、相手を信用することも、相手の意を思いはかることも出来ない。
その壁を取っ払ってしまえる一握りの人の心の柔軟さに憧れます。 -
ぼくだったら、あーーーあーーーーーーーーーーあああああああーーー!ていってにげる。(^_^;
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動物園でごきげんに過ごしていたライオンが鍵のしめ忘れで外に出てみると、人間たちはみんな逃げ出して大騒ぎ。ライオンくんはどうしてなのかな?と思いましたが~さてさて〜
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いつもごきげんなライオンと、ところ変わると動揺しまくる人間の様子がコミカルに描かれています。
ごきげんなライオンの一番の友達であるフランソワ君のようにいつもありたいなぁと思いました(おーかせさん) -
檻の中にいれば可愛がってもらえる。
お互いにごきげんでいられる。
だからもう檻からは出ない。
寂しいね