大きいってどんなこと―星から原子まで (科学シリーズ)

  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834001273

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  • 身近な例を使いながら不思議へよ探究心を高めることができる本

  • ハーマン・シュナイダー、ニーナ・シュナイダー文、シミヨン・シミン絵、藤枝澪子訳。

    「みんなが あなたに 大きくなったね という。」「あなたは かがみをみて かんがえたことは ないだろうか。『どうして みんな わたしのことを 大きいって いうんだろう。大きいって どれだけ 大きいのかな。』」
    絵本はそのような問題提起から始まり、象、木、ビル、山と、次々に大きなものを挙げていく。そして
    「あなたよりも 大きいものが こんなに たくさん あるというのに、おとなは どうして あなたのことを 大きいって いうのだろう」
    と、逆に今度は順に小さなものを挙げていく。子犬、ハツカネズミ、ノミ、ダニ…。
    そして「あなた」が「まんなかの 大きさ」であることを伝え、限りない数の大きなものと、限りない数の小さなものに囲まれて生きていることを教えさとす。

    古い絵本だから素粒子の話などは出てこないものの、内容は非常に具体的で科学的。語り口も明晰で、詩のように力強く優しい。ゆっくりと読み聞かせたい、深い味わいのある絵本。

  • この科学がわかる(大中小の感覚が備わる)頃には、君は大きくなっている。

  • 「児童青少年の読書資料一覧」(中多泰子ほか『改訂 児童サービス論』樹村房、2004年)で小学校初級から中級むきとして紹介されていたので、図書館で借りた

    「大きくなったなあ」
    着ていた洋服が小さくなるのは、自分が大きくなるからだけれど、大きいってどんなことだろう?

    いやあ、難しいよ、というのが第一印象
    身近な大きいものや小さいものに目を向けさせるのはいいけれど、電子・陽子・中性子なんて言われても、大人だってわからないよ!と思ってしまう
    けれども、最期の解説を読んで、そんな風に考えたことを、少し反省した
    わからない・目に見えないでしょう、と子どもをみくびってそれらから遠ざけていると、好奇心も刺激されないかもしれない
    絵も美しくて、少しふしぎな世界観を保っている
    永く読み継がれている本と子どもを信じてみるべきだと思った

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