ダンデライオン (世界傑作絵本シリーズ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834005004

作品紹介・あらすじ

キリンのジェニファーさんのお茶会に、思いきりおしゃれしてでかけたダンデライオン。ところがおしゃれしすぎて誰だかわかってもらえません。ドン・フリーマンの傑作絵本。

感想・レビュー・書評

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  • ダンデライオン、つまり「タンポポ」のこと。
    金色の表紙の真ん中に立つライオンさんが、その手にダンデライオンの花束を持っている。
    そしてこのライオンさんの名前も「ダンデライオン」。
    なかなかお洒落なライオンさんでしょう?
    そう、このライオンさんは「ダンディ」な「ライオン」でもある。
    そして、とてもライオンとは思えない穏やかで繊細なライオンさんなので、お話しもそういうお話。
    そこはかとない可笑しさもたっぷりあって、フリーマンさんの優しい挿絵も素敵なのだ。
    描きこみすぎずシンプルで、でも背景などもしっかり楽しめる。
    最後の方でダンデライオンが紅茶を飲む場面があるが、ちゃんと正座までしてるんである。

    作者のドン・フリーマンさんについては「くまのコールテンくん」で載せたので
    ↓↓↓
    http://booklog.jp/users/nejidon/archives/1/4032021902
    ここでは訳者の「アーサー・ビナード」さんについて載せてみようと思う。

    1967年・アメリカ生まれで日本在住のこの方の肩書きには「俳人」という文字がある。
    親日家であるだけでなく、日本語で詩や随筆を書き、数々の翻訳も手がけ(日本語でね!)俳句まで詠むという方。
    そんなビナードさんの翻訳なので、この作品の中にも【ストレッチたいそう】【おしゃれなびんせん】【ステッキでさらにステキ】などという面白い訳語が登場したり【まゆをひそめる】などという、なかなか高等な(笑)表現までが出てくる。
    フリーマンさんのこの作品を、ビナードさんはなんとかして日本の子どもたちに届けたかったのかもしれない。

    友達のジェニファーさんからパーティーの招待状を受け取ったダンデライオン。
    あまり時間がないのに一生懸命髪を切り、眼一杯お洒落をしてお出かけしたら・・
    あらら、なんてこと。
    子どもたちはハラハラしたり笑ったりして、ダンデライオンのこの先を心配する。
    最後の一行に「オチ」はあるけれど、私はお洒落したダンデライオンも、普段のままの彼も、どちらも好き。
    だって、どちらにしても「彼は彼」だもの。
    さて、私も仲良しの友達のパーティーというものに誘われて、お洒落して花束抱えて出かけたいものだ。
    そんな機会はついぞ無いけどね。なくて良かったと、思ってもいるけどね。
    約11分。長めなので5歳くらいからかな。

  • ライオンが着飾りすぎて、ともだちに分かってもらえないところが悲しかった。ありのままを受け入れてくれるともだちがいることがステキなことだと思った。さいごのライオンのセリフ「ありのままのぼくがほんとうのぼくだからね」がしみる。

  • あんまり変身し過ぎると、こんなこともあるのかな?

  • ダンデライオンはさいしょからおしゃれをしなかったら雨にぬれずに家の中に入れたのでお金を無駄に使ってしまったと思いました。

  • お茶会に招待されたダンデライオン。おしゃれをしまくってみごとな紳士に変身。が、おしゃれしすぎて気づかれず。
    おしゃれって楽しいけどやりすぎると失敗しちゃうこともあるよね。あれこれおしゃれしてウキウキしているダンデライオンも微笑ましくて素敵だし、さらにそんな自分の失敗を認めた上で笑ってみんなに話せてしまうダンデライオンはとても強いしもっと素敵だと思う。
    大人も子どもも浮かれて楽しむことが許されるディズニー記念に今日はこの絵本にしました。

  • ダンデライオンは、友達の家でのパーティーにおめかしして行きましたが...。

  • ダンデライオンがたくさんおめかししてパーティーへ行くと…。 間違えられて散々な目にあっても、それを隠すことなく笑い飛ばしてしまう豪快さ、「ありのままがいい」というダンデライオン、いいなぁ。好き。

  • 3月、1年生に。
    春の花シリーズで集めた絵本の中で“読んでほしい本“には残念ながら選ばれず…でも、読み聞かせ後に「この本読んで欲しいー」と集まってくれた子たちに読む。時間が足りなくて途中で終わってしまったけど、翌週も「続き読んでー」と集まってくれた。ライオンがおしゃれするところ、表情がおもしろかったらしい。

  • たのしかった

  • おしゃれしすぎたって,わかってほしいよ!キリンさん.
    たんぽぽの花をそっと差し出すライオンさん.いつものままのあなたでいてね.
    絵がとても柔らかいタッチで,お話にぴったりです.

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著者プロフィール

ドン・フリーマン 1908年、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。高校卒業後、サンディエゴ美術学院に入り、21歳でトランペットとスケッチブックを持って、北米横断の旅に出る。ニューヨークでジャズトランペッターとして生計をたてながら、アート・スチューデンツ・リーグで絵を学ぶ。1951年、息子のために妻リディアと共作した絵本を出版。以降、絵本作家として、代表作の『くまのコールテンくん』(偕成社)をはじめ、『とんでとんでサンフランシスコ』(BL出版)『ダンデライオン』(福音館書店)など多くの絵本をのこした。1978年没。

「2019年 『やぎのグッドウィン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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