ぐりとぐらのかいすいよく (こどものとも傑作集―ぐりとぐらの絵本)

  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834005288

感想・レビュー・書評

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  • 浜辺で遊ぶぐりとぐらの前に、大きな瓶の手紙が届きました! 「しんじゅとうだい」で待っていたのは「うみぼうず」! 人間にしか見えないけれど、ぐりとぐらのいる場所にピンポイントで瓶の手紙を届けられたり、泳ぎがすごく上手かったり(教えるのも「たろうめいじん」並み!)、灯台に真珠の灯りを灯したりするからには、優しくて強い、海の精なのでしょうね。

  • 「ぐりとぐら」シリーズの3冊目。
    シリーズの他の作品と同様に、子どもが生まれる前に先走って買ってきて、読んでやれるようになったのはほぼ5年後でした。

    ところで、この「かいすいよく」はシリーズ中で異色の一冊であるように思えます。「このよでいちばんすきなのは おりょうりすること たべること」のぐりとぐらなのに、料理のシーンも食事のシーンも出てきません!
    その代わり、うみぼうずからの手紙が入っていたビンがなかなか高級なお酒が入っていそうで豪華です。

    もう一つ、異色なのは、お話全体の雰囲気が「おもしろい」「おいしそう」「楽しそう」より、ちょっと「ロマンティック」に寄っていること。
    ぐりとぐらやうみぼうずの水着のデザインがとってもクラシック(「グレコ型」って言うらしいです)なのも、冒険のきっかけがビンに入って流れ着いた手紙だったのも、手書きの地図がいかにも「手書きの地図」って感じにラフなのも、目的地が「しんじゅとうだい」なのも、しんじゅが入ってしまったあなに体の小さなぐりとぐらが入り込んで回収してくるのも、うみぼうずの仕事がしんじゅのランプを磨くことなのも、わずか10畳ほどの「しんじゅとうだい」に、手紙を入れる用のビンが備蓄されている様子も、そして特にラストのページなんかは、どれもこれも保育園児の手にはちょっと余る、どちらかというと親にアピールしそうな甘美さじゃありませんか。

    ちょうど子供が水泳教室に通い始めの頃だったので、うみぼうずの掛け声にあわせるだけで、くらげ・およぎやバタフライ、そしているか・ジャンプまでできるようになってしまううみぼうずコーチの有能さとぐりとぐらののみこみのよさに嫉妬したものです(絵本に嫉妬するなんて馬鹿みたいですけれど)。
    あと、浮き輪に乗って沖に出ていくような展開を万一子供が信じ込んで、水辺で危ないことをしたらどうしようなんて益体もないことを心配したものです(我ながら心配性だと思います)。

    どちらかと言えば読んでやる側中心の思い出になっているのは、読んでもらうほうにイマイチアピールしなかったからでしょうか。ファインディング・ニモやファインディング・ドリーを見、水族館に通い、魚の図鑑を抱え、さかなクンのトークを聞いて育つと、海は砂浜で遊んだり、浮き輪で海水浴をしたりしに行くところではなく、観察しに行ったり、狩りに行ったりするところだと思っている節があります。そもそも一度も行ったことのない「かいすいよく」にピンときていないようですから…。

    遠く沖に踊る真珠色の光を思い浮かべながら、一人でのんびり読むことにします。

  • この絵本を読んでいた小さい頃、うみぼうずのしんじゅ・とうだいにすごく憧れていて、海に行って作りたいと夢想してました。

    瓶の中の手紙と地図も子どもの頃、私にとってすごくわくわくさせられる要素で、よく川に手紙をいれた小瓶を流す遊びをしてたように思います。
    ぐりとぐらが原点だったのでしょうか?(笑)

    うみぼうずが2匹をひっぱって泳ぐシーンが好きです。

  • 「たにまちこどもアート」で購入。

    こどもには「イルカ泳ぎ~!」とかがウケてたけど、私は終始
    うみぼうずがこの島でひとりぼっちでさびしくはないのか?
    そればっかり気になってしまった。

  • 我が家にあるこの絵本は、実は私が読んでいたもの。物持ちの良い実家に保管されていました。ちょっと冒険ぽくて子供のころ好きだった記憶があります。娘(3歳)も現在お気に入り。

  • 4才~小学校初級向き
    絵本の王道 ぐりぐらシリーズ

    日本図書館協会選定

    いつも仲良し、野ねずみのぐりとぐら。
    波打ち際で遊んでいると、遠くの波に光るものを見つけたよ。
    泳げないぐりとぐら。ずっと眺めていたらこっちに流れてきたよ。
    それは大きなビン。中には地図と浮き袋。
    そして「親切な友達へ 真珠灯台へ来てください」と書かれた手紙。
    手紙の主は海ぼうず。海ぼうずって言うからには泳ぎの名人に違いない。
    2匹は行ってみることに。泳げなくたって浮き袋があれば大丈夫。
    ぐりとぐら、波間にぷかぷか揺られて、とっても気持ちよさそう♪
    さて、真珠灯台に到着すると、海ぼうずが待っていたよ。
    体の大きな海ぼうずは岩の間の穴に真珠を落としちゃって困っていたんだ。
    体の小さなぐりとぐらなら大丈夫。穴に入って取ってきてあげたよ。
    お礼に泳ぎを教えてもらったよ。犬かき、クジラ泳ぎ、クラゲ泳ぎにバタフライ。
    最後はイルカ・ジャンプ!!!あっというまに2匹も泳ぎの名人に!!

    もう、ずっと長く家で眠っていた絵本。
    昔から読み続けられている定番中の定番 ぐりぐらシリーズ。
    でも親の私があまり(絵が)好みでないせいか、子の食いつきも悪く
    今まで全く興味を示さなかったのに、今日は違ってました。
    幼稚園に行きだして、先生に色んな本を読んでもらうようになって
    少し変わってきたのかな。
    最初の『ぐりとぐら』のカステラ作りに目を輝かせ、次に持ってきたこの本も
    かぶりつくように見入ってました。
    出てきた海坊主の姿が普通の人間の男の子だったのが、私的には衝撃でしたが(爆)
    海坊主がぐりとぐらに泳ぎを教えるシーンは子供も大興奮!!!
    イルカ・ジャンプの所では自分も真似てベッドの上でジャンプしてましたf^^;
    夏にピッタリなこの1冊、これから夏に向けて活躍しそうです。

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    ぐりとぐらのかいすいよく

    1976年8月1日発行
    発行所:福音館書店

    こどものとも傑作集 
    1977年4月1日 第1刷
    1989年5月20日 第29刷

    作:なかがわりえこ
    画:やまわきゆりこ

  • ぐりとぐらのシリーズ。海から流れてきた手紙と地図を見て冒険に、こういう内容は子供が食い付きます。ただ出てきたうみぼうずが、予想と違ったみたいで、(大人から見ても違和感あり(笑))うみぼうずってこんなんじゃないよね?という反応。お礼に泳ぎ方のレクチャーがあったり、なんか不思議な感覚ですが面白いストーリーです。

  • 自分以外のヒトが出てきたのがショックで
    激しく動揺した想い出。

  • 2020.08.02

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著者プロフィール

なかがわりえこ

「2009年 『ぐりとぐらのあいうえおと1・2・3 (2冊)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

なかがわりえこの作品

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