- Amazon.co.jp ・本 (52ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834005400
感想・レビュー・書評
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わたしも新しい世界に胸をときめかせ、自ら行動できるねずみになろう。一生井の中で暮らさなければいけないとしても、海を知りたい。知って、ときどき忘れつつ、恋焦がれながら暮らしたい。
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ラララライブラリさん
ねずみのお話は秀作が多数ありますか、ルーマー・ゴッデンの此の作品は、斎藤惇夫「冒険者たち」とは別の意味で波乱万丈の作品...ラララライブラリさん
ねずみのお話は秀作が多数ありますか、ルーマー・ゴッデンの此の作品は、斎藤惇夫「冒険者たち」とは別の意味で波乱万丈の作品。素晴らしいです!
・・・矢川澄子の一言は、きっと何か嫌なコトがあったんだろう、、、と思っています。2021/05/22 -
猫丸さん、コメントありがとうございます!いろんな読み方ができる作品ですよね。長く読み継がれている児童文学作品って本当にあなどれません。猫丸さん、コメントありがとうございます!いろんな読み方ができる作品ですよね。長く読み継がれている児童文学作品って本当にあなどれません。2021/05/22
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2021/05/22
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ウィルキンソンさんの家に住み、この家が全世界と思って生きてきた、女房ねずみ。
我儘なオットと、小さな子どもたちを抱え、日々の生活に追われる。
でも彼女は他のねずみとはちょっとちがう。
窓ガラスを通して見る、遠くの庭の花々や、木々に憧れを抱いていた。
ある日、金ピカの鳥かごの中にある豆を取ろうとカゴに入り、そこにはハトがいることに気づく。
そしてハトとはなかよくなり、ハトから外の世界のことを聞かせてもらうことが、何よりも楽しみになっていく。、ハトも、捕らわれ、飛べなくなってしまったやるせない身の上から、
女房ねずみと話すのを唯一の楽しみとしている。
オットに耳を噛まれようが、外の世界とハトが気になって仕方ない女房。
彼女の決断は。。
素敵なお話だった。まるで恋みたいに。
フランス文学かと思った!
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河合隼雄推薦の書。
無意識の世界へ導くアニムスがハト。
見かけは変わらないけど飛ぶということを知ったねずみ女房は何か違うと思われていた、というところがいい -
河合隼雄さんの本ではじめて知り、図書館で借りました。これは大人の女性のための本ですね。主人公のめすねずみに自分を重ねて読んでしまいます…。
なんて書くと、既婚女性にしか面白くない本みたいに思わせてしまうかもしれませんが、もちろんそんなことはないです。
外の世界を知らないめすねずみの素直な質問や行動はかわいいですし、ハトとのやりとりはさり気なくても心打たれるものがあります。
それに何といっても挿絵がとっても素敵。細かな表情の描き分けもされていて、お話を一層魅力的にしてくれています。
私も狭い世界で生きているので、このねずみにとっても共感してしまいました。広い世界に自由に羽ばたいていくものを見送る立場は少し切ないですが、ねずみは自分なりに納得できる答えを見つけたので良かったです。
いろいろな気持ちにが沸き起こってくる本で、とても感動しました。母親にも見せてあげたかったな。
子供向けの本だなんて、なんだか信じられない。 -
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nejidonさん、こちらこそはじめまして!
コメントくださり、ありがとうございます。つい嬉しくてコメントしました! ゴッデン作品、他も読み...nejidonさん、こちらこそはじめまして!
コメントくださり、ありがとうございます。つい嬉しくてコメントしました! ゴッデン作品、他も読みたくなりました。そしてnejidonさんのレビュー、文章力が高く感心いたしました。
この本に限らずですが、「児童文学は奥が深い」と改めて感じているところです。
これからも素晴らしい本に出会いたいので、nejidonさんの本棚も参考にさせてください。2020/11/25 -
moyojiさん、お返事を下さりありがとうございます!
始めてコメントするときはいつもドキドキします(*'▽')
児童文学、いいですよね...moyojiさん、お返事を下さりありがとうございます!
始めてコメントするときはいつもドキドキします(*'▽')
児童文学、いいですよね。
心がすっきりしますし、生きる力がわいてきます。
昨年から「本にまつわる本」を集め出して少し遠ざかっていますが、たまに読みますので
思い出したときに覗きに来てくださいませ♪
こちらからもフォローさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。2020/11/25 -
nejidonさん、こちらこそよろしくお願いします!
本棚、チラッと拝見させていただきましたが、複数かぶってる本があったので興味が出ました。...nejidonさん、こちらこそよろしくお願いします!
本棚、チラッと拝見させていただきましたが、複数かぶってる本があったので興味が出ました。お互いマイペースで読みたい本、読んでいきましょう!2020/11/25
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ルーマー・ゴッデンの中では一番好き。
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2015.9.19市立図書館
40ページあまりのささやかなお話。
このお話については、いろいろな批評がでているけれど(河合隼雄や赤木かん子、清水真砂子のは読んだが他にもあるらしい)、わたしにとって、めすねずみの鳩への感情は友情とも恋・愛情ともちがう、でもとても尊い気持ちだという印象だった。そしてそれは、鳩から見たことのない世界の話を聞くことでしだいに養われた「想像力」によってうまれた感情なのだと思う。
遠いものへ憧れ、他者への共感、そうした気持ちを通じて行動する源泉である想像力をもって、ねずみはちょっと変わった、でもひいひいまごたちから一目置かれる存在になり得たのだろうな。想像力を得ても、ねずみは自分のテリトリーから出て行かず、相変わらずの暮らしのまま老いたけれど、それでもねずみはしあわせだったのだとわたしは思う。