また もりへ (世界傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834006599

感想・レビュー・書評

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  • 「もりのなか」の続編!
    子どもの頃はすんなり行けた場所なのに、大人になるとすんなり行けなくなっちゃう場所…。ありませんか?
    「絵本や物語」もそのひとつ、では?大人になると、「矛盾に気付き」→「ツッコミ」たくなることありますよね?でもそれは「大人だから」。こどもは先入観もなく「お話はお話として受け入れる」んですよね。大人は「意味付け」しちゃうけど、こどもは「ありのままを受け入れてくれる」。「そういうものだ」と。だから、「ままごと」などの「ごっこ」遊びができるし、続けられるんですよね。大人は「なにやってるんだろ」「もっと他にやることがあるのになぁ…」大人には大人の事情がある→現実を見てるから空想が見えにくい。そういうわけで、忙しい大人は、「ごっこ」遊びが続かない…大人とこどもはそういう違いがあると思います。
    だけど!「絵本」「映画」「テーマパーク」などには、「空想」があふれてる!だから、大人と子どもの「橋渡し」をしてくれるのかな?大人もこどもに戻れる。
    なぜなら『大人は昔こどもだったから』だから、大人は『こどもだった頃を思い出せればこどもの気持ちが理解できる』はず。こどもは大人になったことがないから、『大人の気持ちは理解できない』…と、解釈すると、こどもへのイライラ(なんでわかってくれないの!?)が、減る気がします。自戒をこめて。そういう自分もイラつくときがあり、後で「しまった…」と反省します…「ごめんなさい」心のなかでも謝ると気持ちが落ち着くんですよね。

    workmaの結論「心のなかで『ごめんね、言いすぎたね』と謝る」

  • マリー・ホール・エッツ作。まさき・るりこ訳。
    「もりのなか」の続編。

    「ぼく」がまた森へ入っていくと、動物たちが待っていて、会議を開いているところだった。
    「みんな、じぶんの とくいな ことを やって、だれのが いちばん いいか、うでくらべを しようって」

    動物たちはそれぞれ特技を披露する。ここ、動物たちの驚いたような表情がとてもいい。あるいはライオンやクマやゾウが浮かべている「微笑み」も。

    ついに「ぼく」の番がやってくる。彼はその前にゾウがやったみたいに、逆立ちをして鼻でピーナッツをつまもうとして、ついつい笑ってしまう。

    とたんに動物たちは「めをまるくして」「ぼく」を見た。
    「ぼく」以外だれも、笑うことができないからだ。
    としとったゾウが、もう一度笑ってと催促する。
    鼻でくすぐると「ぼく」はまた笑い出す。

    その後森の中を行進しているとまた、おとうさんが迎えにくる。おとうさんは「ぼく」が笑う理由を尋ねる。事情を説明するとおとうさんは、自分もほかになにもできなくていいから、おまえのように笑ってみたいよ、と言う。

    ぞわっと鳥肌がたった。もうこの続編ではおとうさんはすっかり幽霊だ。しかも微笑むことしかできない動物たちもおそらくおとうさんの仲間の死者たちだ。
    笑うことは生者の証。この「ぼく」はいったいどこへ帰っていったのだろうか。帰ったというよりも、おとうさんは「ぼく」をこの世に送り返したのかもしれないな。

    • なおなおさん
      ouiさん、たびたびすみません。

      あの論文に花輪のことが書いてありました!
      よく覚えておらず、すみませんでした(-_-;)
      ouiさん、たびたびすみません。

      あの論文に花輪のことが書いてありました!
      よく覚えておらず、すみませんでした(-_-;)
      2022/07/15
    • ouiさん
      なおなおさん、こんばんは

      コメントありがとうございます。
      なおなおさんのおかげで「帽子」と「花の冠」のこと、いま思い出しました。
      論文のこ...
      なおなおさん、こんばんは

      コメントありがとうございます。
      なおなおさんのおかげで「帽子」と「花の冠」のこと、いま思い出しました。
      論文のことはすっかり忘れて、「おとうさん」を森をさまよう幽霊にしてしまいました(汗

      いずれにしても、もうエッツの絵本をたんなる子ども向けのお話としては読めなくなってしまいましたね笑
      2022/07/15
    • なおなおさん
      ouiさん、お返事をありがとうございます。

      いやいやもう論文抜きでももう我々の見解はあちらの世界ですもんね……^^;
      「あるあさ、ぼくは…...
      ouiさん、お返事をありがとうございます。

      いやいやもう論文抜きでももう我々の見解はあちらの世界ですもんね……^^;
      「あるあさ、ぼくは…」も今日パラパラ読みをして来たんです。
      こちらもなんとなく意味がありそうな話でした。考え過ぎかも…^^;
      2022/07/15
  • ”よろしい、なかなか、よろしい”

  • 「わらう」ってすばらしい!

    「おとうさんだって、ほかに なにも できなくても いいから、おまえのように わらってみたいよ」

    子どもと一緒に、いつも笑顔でいたいですね。

  • もりのなか
    の続きかな
    前回と出てくる動物はだいたい同じで、新しく加わった動物もいます
    動物たちは得意な出し物をやって誰が1番なのかを競うようです
    さぁ1番はだれ?
    読み聞かせ時間は7分半くらいです

  • 6ヶ月
    続編とあったけど、物語が繋がっているわけではなかった。「もりのなか」の方が私は好きだった。
    2018.7.13

  • 上記の「もりのなか」の続編。あらすじは。。
    森がガヤガヤしてるので行ってみると動物たちが「ぼく」を待っていた。
    年とった象がいて「みんな得意なことをやって誰のが一番いいか腕比べをしてるところ。あなたが来てそろったから始めましょう」とのことだった。「ぼく」はよびだし係をして次々に動物たちをよんで、動物たちは得意なことをしてみせる。「ぼく」も逆立ちをして鼻でピーナッツをつまんでみせた象を真似て同じことをするが、おかしくて笑ってしまう。
    みんなはその笑った様子をみて、「これが一番いい。動物は誰も笑えないもの」といいあう。
    それからみんなで遅くまで行進をして遊んでると、お父さんが迎えに来てくれる。
    「何がそんなにおかしいのさ?」「みんな、ほかに何もできなくてもいいから、ぼくみたいにわらってみたいんだって。でも、誰も笑えないんだよ」「お父さんだって、他に何もできなくてもいいからおまえのように笑ってみたいよ」
    このお父さんの言葉に「ぐっ」っとくるお父さんて結構いるみたいですねー。
    自分が楽しくて笑う。。。それが周りにいる人も幸せな気持ちにさせる笑顔なら、どんなに素敵だろうと、思いました。

  • 森を舞台に、ぼくと動物たちの楽しいふれあいの話。
    モノクロだけれど、すごい描写力だと、いつも思う。温かいタッチ。
    実は、私自身も子供の頃持っていて、よく読んでいた絵本。ボロボロになってしまったほど。
    受け継がれるものというのは、いつまでたっても色あせないものです。

  • 夢なんでしょうか?男の子が森に行くと動物たちが集まって得意なことの発表会をしています。動物たちができないあることを男の子がしました。なるほどなるほど〜

  • まあまあ

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