みるなのくら (日本傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834008319

感想・レビュー・書評

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  • 昔々、幼い頃にどこかで聞いた昔話…
    最後の蔵だけは、けっして開けぬよう言い残して、娘は出かけていった。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    道に迷った若者は、遠くに見える灯りを頼りに歩いた。
    それは大きな屋敷の灯りだった。

    家主の美しい娘は、親切に若者を屋敷に泊め、ごちそうをもてなしてくれた。

    翌日、娘は若者に留守を頼み、出かけていく。
    「屋敷にある12の蔵のうち、1~11番目まではのぞいてもよいが、12番目の蔵だけは、けっしてのぞかぬよう…」
    そう言い残して。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    小2の娘に読み聞かせをしていました。
    3つ目の蔵まで見たときに、「わかった!これ、1は1月、2は2月、3は3月なんだ~!」と、娘はピンときたようです。
    そして「次は4月だね、なんの絵だろう?」と、絵の予想をし始めました。

    旧暦での行事のせいか、想像した行事と月がズレていたり、10月12月は日本の行事よりも海外から入ってきた行事の印象がつよく、なかなか当たりませんでした(苦笑)
    でも、娘と想像しあいっこしながら絵本を読むのは、たのしかったです。

    わたし自身、幼い頃に「みるなのくら」の話を聞いた覚えがあるのですが、「最後の蔵だけは見ないように」という部分しか記憶がなく、今回はじめから通して読んでみて「こんな話だったのか~」と思いました。
    ただ、蔵の数は13だったような気もしていて、これは「わらしべ長者」とおなじく、ちょっとちがうパターンが存在する昔話かもしれません。

    表紙絵には、娘と屋敷、それに娘の背後には“鳥”が描かれています。
    わたしから見ると、タイトルと絵の印象が弱く、もったいない気もしました。
    赤羽末吉氏は、どうしてこの場面を選び、表紙絵にしたのでしょう、この表紙絵から、なにを伝えたかったのでしょうか。
    「氏の考えを聞いてみたかったな」なんて考えてしまうのは、先日、赤羽末吉・著「私の絵本ろん」を読んだ影響にまちがいないです。

  • 小さいときに図書館で見つけて以来のお気に入りの一冊。
    数年後 探してみたんですけど、見つからなかったんです><
    再読希望書。

    • 実優子さん
      コメントありがとうございます。
      図書館で探していたのですが、同じ館で見つけることができなかった、というだけです^^;
      コメントありがとうございます。
      図書館で探していたのですが、同じ館で見つけることができなかった、というだけです^^;
      2012/05/17
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「というだけです^^; 」
      スミマセン、早とちりしちゃいました・・・
      「というだけです^^; 」
      スミマセン、早とちりしちゃいました・・・
      2012/05/17
    • 実優子さん
      いえ、私の書き方が不十分だったんです。
      申し訳ありませんでした。
      いえ、私の書き方が不十分だったんです。
      申し訳ありませんでした。
      2012/05/21
  • 2月 6-1
    静かに聞いてくれました。

    3月 4-1
    じっくり聞いてくれました。

  • 「ある貧しい若者の男が、うぐいすの声に誘われて山の奥に迷い込みましたが、大きな屋敷を見つけました。すると美しいあねさまが中から現れ、もてなしてくれました。その屋敷には12のくらがあり、12番目のくらは「決してみないでください」と、あねさまからかたく言われたにもかかわらず、男はついにあけてしまいました……。四季折々の日本が息をのむ美しさで描かれた昔話絵本です。
    読んであげるなら 4才から
    自分で読むなら 小学低学年から」(福音館書店の紹介)

    福音館 1989

    わかものはウグイスの声にさそわれて、山奥にやってきた。大きな家にたくさんの大きな蔵。
    「12の蔵のうち最後の蔵だけは
    けっして見てはいけません」ときれいなあねさまにいわれたけど・・・。

  • 良かった

  • *図書館で読んだ本

  • 林で迷ってしまった若い男が、うぐいすの声に誘われて辿り着いたのは、立派な屋敷だった。
    美しいあねさまにもてなされるが、次の日に留守番を頼まれる。
    12個ある蔵のうち、ひとつは絶対に見るなと念を押されるが…。
    中盤、字が少ない代わりに、絵の美しさに魅せられる。
    蔵を開けなければ、男はずっとあの屋敷で暮らしたのかな。

  • ある若者がうぐいすの声に誘われて山奥に迷い込みます。山奥の屋敷にたどり着くと、中にいたあねさまがもてなしてくれました。その屋敷には12の蔵があり、自由に開けてみてもよいが、12番目の蔵だけはけっして見ないでくれと言われます。あねさまの留守に若者が蔵を開けると、そこには四季折々の世界が広がっていました。次々、開けるうちとうとう12番目の蔵に来た若者は……。

    うぐいすの宿、とか他の名前でも伝わっている昔話。12か月バージョン、春夏秋冬バージョン、蔵ではなく座敷の間を開けていくバージョンなど色々あると思いますが、その中で一番好きな絵本です。
    月々の美しい景色が圧巻で若者と一緒に次々と蔵の戸を開けるようにページをめくってしまいます。歳時記としても楽しめます。

    一番印象深いのは12番目の蔵の前に立つ若者の絵です。蔵の扉に手をかけてこちらを見ている若者の表情は、誰もいないか確認しようと後ろを見ているようでもあるし、読んでいる人に対して「見たな」と言っているようでもあります。こわい顔をしている。わるいことをする時の人間の顔です。
    桃源郷のような世界から一転、一気に空気が凍りつくようで、こわいもの見たさなのか、大人になった今でも、この絵本を時々読みたくなります。

  • 1年の行事が描かれていてよい

  • 4分

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著者プロフィール

1930年中国長春生まれ。小澤昔ばなし研究所所長、昔ばなし大学主宰。ドイツ文学者、筑波大学名誉教授。主な著書に『日本の昔話全5巻』(福音館書店)、『子どもとよむ日本の昔ばなし全30巻』(くもん出版)がある。


「2016年 『うらしまたろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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