こいぬがうまれるよ (福音館の科学シリーズ)

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感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834009125

感想・レビュー・書評

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  • ダックスフンドの赤ちゃんが、産まれて育っていく過程を追った写真絵本。
    そのあまりの頼りなさ、必死に生きる命というものの愛おしさ。読んでいてじわぁっとしてくる。約8分。幼児からぜひ。

    最初は、お腹がパンパンに膨らんでいるお母さんの写真から。
    やがて手のひらに乗るくらいのサイズの子犬たちが何匹も。
    このとき、袋に入った状態で産まれてくる。
    それをお母さん犬が噛み切って、ぺろぺろと舐めることで子犬の姿が現れる。
    もうこの出だし部分だけでじゅうぶん感動的。
    母親学級などないはずの、犬のお母さんのこの賢さに脱帽ものだ。
    産まれた時は眼も見えず耳も聞こえず、でもお母さんから離すとすぐに鳴きだすのも不思議。
    そして、とにかくふにゃふにゃで実に頼りない。
    ねぇ、みんなもこうだったんだよって言ったら、子どもたちはどんな顔するかな。

    語り手は、この子犬の中の一匹をもらい受ける約束の、女の子。
    嬉しくて嬉しくて、胸をときめかせながら成長を見守る文章がとても可愛い。
    最後は、その子がお散歩のリードを持っている。「ソーセージ」となずけた子犬とともに。

    ちょっとした感動ドキュメントになっていて、動物に触れる機会のあまりない今の子たちにとって、この本の果たす役目は大きい。
    言うまでもなく、犬(犬だけでなく生き物は皆)はおもちゃではない。こちらの思い通りになど動いてはくれないし、むしろ予想を裏切ることばかりするだろう。
    命とはそういうもので、それぞれが必死に今を生きていく。それを知るためのスタートをきる素敵な本。読み聞かせだけでなく、家庭でもぜひ。
    40年以上も前の本とは思えない新鮮さがある。

    • nejidonさん
      ぴよこさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます!
      この本が「学び」に繋がるかどうかは受け取り方次第かもしれません。
      最後は、飼...
      ぴよこさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます!
      この本が「学び」に繋がるかどうかは受け取り方次第かもしれません。
      最後は、飼い主になる女の子が子犬を抱き上げて「これからいっぱいあそぼうね」で終わっています。
      大人が、言葉を添えてあげて成り立つような気がします。

      このところ小学生のお話会でこれを冒頭に読んだのですが、反応が良かったですよ!
      田舎の方に行くほど「子犬の赤ちゃんは見たことがある!」と言う子がほとんど。
      でも街中になると「見たことある」と言う子はほぼゼロです。
      人間以外の生き物の方がはるかに多いのに、生き物が苦手という子には育ってほしくないですよねぇ。
      身近に生き物がいてお世話ができるというのは、とても良いことのように思えます。
      あー、ちなみに私は猫好きです・笑

      また楽しい本に出会いましたら教えてくださいね。
      2018/01/18
    • 図書館あきよしうたさん
      温かいレビューに心癒されます。

      この本の存在は知っていたんですが、ジョアンナ・コール作だったんですね。今初めて気づきました。
      娘たち...
      温かいレビューに心癒されます。

      この本の存在は知っていたんですが、ジョアンナ・コール作だったんですね。今初めて気づきました。
      娘たちも私も、彼女の「フリズル先生」シリーズの大ファンなんです。

      この本もじっくり読んでみたいと思います。
      2018/01/19
    • nejidonさん
      図書館あきよしうたさん、こんにちは(^^♪
      コメントありがとうございます。

      今月の小学生のお話会には、冒頭にこれを読んでいます。
      ...
      図書館あきよしうたさん、こんにちは(^^♪
      コメントありがとうございます。

      今月の小学生のお話会には、冒頭にこれを読んでいます。
      読んでいる私も「やっぱり可愛いなぁ」と毎回思います。
      ジョアンナ・コールさんがお好きという方、結構多いですね!
      そうそう、フリズル先生!私も大好きです。
      同じものがお好きな方と出会えて、これもブクログの醍醐味ですね。
      はい、ぜひ機会がありましたらご覧になってくださいませ♪
      たぶん、顔がふにゃふにゃになりますよ・笑
      2018/01/20
  • 犬が成長した!

  • 小さい時に大好きだった一冊。子どもにも買ったものの、そこまで関心示さず。。。でも再読してやっぱり犬が好きと確認できました。

  •  いいこと おしえて あげようか?
     
    おとなりの いぬに あかちゃんが うまれるの・・・。

     こいぬが うまれる まちどうしさ。 うまれた よろこび。 せいちょうの

    よろこび。 こうきしん。 たいせつにするきもち。 あいするきもち。 

    ともだち?きょうだい?

     たくさんのあたたかさが つまった一冊です。

    よみ終ったあと ふわっと やさしい きもちに なります。 

     

     

     

  • 写真なので、リアルが伝わってきます。生命の誕生を感じられます

  • 心が暖かくなる。

  • これ、カラーでやらなかったことで長年愛される絵本になってるんだなー
    犬がどう生まれてくるのかとか、よーく分かる!

  • 5歳2ヶ月
    もうすぐ妹が産まれるので借りて読んでみた
    子犬が産まれて歩けるようになるまでの過程がわかる
    白黒なのも良き

  • 子犬のことがよくわかる本でした。
    驚いたことは、生まれたときの重さです。子犬は、生まれたときがとても軽いです。

  • Y
    3歳9ヶ月

    K
    6歳1ヶ月

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著者プロフィール

ジョアンナ・コール

「1992年 『こいぬがうまれるよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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