ねぎぼうずのあさたろう その1 (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 719
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834016345

作品紹介・あらすじ

あさつき村のあさたろうは、色白でまん丸顔の、元気のいいネギぼうず。ある日、乱暴を見かねて、村の顔役のやつがしらのごんべえをこらしめます。そこでとうとう、あさたろうは、回し合羽と三度笠に身をやつし、旅立つことに……。さて、行く手にどんな危険が? 峠の茶店のふしぎな浪人の正体は? 野菜たちが大活躍する、ナンセンスと痛快さあふれる一大娯楽時代劇絵本。テンポの良さ、浪曲調の語り口、迫力ある場面描写。面白さ抜群です。

感想・レビュー・書評

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  • 絵も物語も奇想天外。悪い奴の復讐から逃れるために旅に出たねぎあたまのあさたろう。しかし旅先には魔の手が。ねぎじる攻撃やとうがらし攻撃がいいね。

  • 個別支援級の読み聞かせ用に公共図書館から学校貸し出しを受けた本。

    子どもたちが小さい頃、特に真ん中の息子が好きでよく読んであげた思い出がある。

    飯野和好さんの絵本は絵に味があり、浪曲のような言葉運びとぴったり合っている。

    ねぎぼうずのあさたろうは、また旅物のような絵本。
    ある朝、女の子に悪さをする輩を見たあさたろうは、放ってはおけぬとねぎ畑から飛び出し、悪い奴をねぎ汁で懲らしめる…。

    絵柄が好き嫌い分かれるかもしれないが、日本語独特のリズムを楽しめる絵本。
    他のシリーズに黒炭小太郎というのもあり、そちらもうちの息子たちは好きだった。2020.11.2

  • @goya626さんのレビューに惹かれ、これは子供たちとくっついて読み聞かせられるかもしれない!母は下心満載で借りた。

    時代物なので読み聞かせの言い回しが難しい!
    つっかえつっかえになってしまう部分や、説明をちょいちょい入れたところがあったので、楽しめたか自信がなかったが、その2も読んで!と言っていたので気入った模様。母の下心は満たされた。
    その2へ続く!

  • あさたろうが旅に出るまでのお話です。

    ねぎぼうずが主人公って
    なかなか面白い発想ですね。

  • これは、以前図書館の絵本コーナーで読んで大笑いしたもの。
    シリーズが結構続いているらしいので、子どもたちにも人気なのだと思います。思いたい。

    当初あさたろうは畑に植わっています。
    当然ですね、野菜なのですから。

    でも目の前でしいの実のおようちゃんが、やつがしらのごんべえと、こいものちょうきちにいじめられているのを見て、畑を飛び出し、ねぎ汁を振りまいて助けます。
    涙と鼻水を垂らして逃げ去る二人はさておき、助けられたおようちゃんの目にも大量の涙。
    お礼を言いつつ死んだ目のおようちゃんに、吹き出してしまう。

    仕返しを避けるため、あさたろうは急遽旅に出ます。
    あさたろうのお母さんもねぎぼうずなのね。

    ごんべえに雇われた刺客に襲われたとき、朝太郎の命を救ったのはおっかさんが持たせてくれた「あれ」
    カバーの裏にはあさたろうの母 おたまのイラスト付き。
    ちゃんと時代劇のパターンを踏襲しつつ、絵本としての見せ所も忘れていません。

    ところで、ちゃんと人間も普通に歩いている東海道で、あさたろうや刺客は野菜のまま。
    では、茶店のおばさんは人間?芋?
    どちらにも見える絶妙な絵もおすすめ。

  • 図書館で借り。

    「なんか、旧街道についてわかりやすく面白い子供向け絵本ないかなー」と思って探してたら、このシリーズに行きついた。とはいえいきなりシリーズ途中から借りてもあれかな、と思ったので第一作から。

    あさたろうのねぎじる、目に来そうだな…と母は思った。

  • 浪曲調に読む絵本、か。浪曲ってよく知らないけど。ただ、言葉の並べ方とか独特の節が感じられるし、読んでいると自然にリズムをとりたくなってくる。出てくる人物もねぎぼうずだったり、きゅうりだったり、さといもだったり、というのもちょっと楽しいね。息子が気に入って、次も・・・というし、けっこう巻が続くようなので楽しみだ。

  • 葱坊主、やつがしらやこいも、しいのみをスマホで検索して見せながら。やつがしらは「似てないよ!」と。わからないなりに面白かったみたい。もう少し大きくなったら浪曲上手な祖父に読んでもらったらいいだろうな。

  • 息子9歳3ヶ月
    息子が喜びそうな本を、母が選んで図書館から借りてきています。時々息子リクエストの本も。読み聞かせほとんどしなくなりました。母はサミシイ。

    読んだ◯
    好反応◯
    何度も読む(お気に入り) ◯
    「また借りてきて!」「続き読みたい」◯
    その他

    息子にとっては文字少なめですが、大胆な絵柄が想像力をかき立てる作品。
    久々にワクワクした作品に会いました。

  • 図書館本。時代劇風の言い回しがとても新鮮でした。息子たちも続きが気になっていた様子でした。

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著者プロフィール

1947年、埼玉県秩父生まれ。「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で、第11回赤い鳥さし絵賞受賞。『ねぎぼうずのあさたろう その1 とうげのまちぶせ』(福音館書店)で、第49回小学館児童出版文化賞受賞。『みずくみに』(小峰書店)で第20回日本絵本賞受賞。著書に「くろずみ小太郎旅日記」シリーズ(クレヨンハウス)、『おふろ、はいる?』(あかね書房)、『おせんとおこま』(ブロンズ新社)、『スサノオ 日本の神話』『天の岩戸アマテラス 日本の神話』『因幡の素兎オオナムチ 日本の神話』『スサノオとオオナムチ 日本の神話』(小社刊)など多数。近著に『ぼくとお山と羊のセーター』(偕成社)がある。

「2023年 『飯野和好 日本の神話 全5巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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