ぐりとぐらのおおそうじ (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834017960

作品紹介・あらすじ

雪に閉ざされた長い冬が終わった春の朝、ぐりとぐらが、窓を大きく開けて朝ごはんを食べていると、なんと家中ほこりだらけ! 「今日の仕事は、大掃除」と2ひきは張り切りますが、ほうきもはたきも雑巾も、すり切れて使いものになりません。そこで、ぐりとぐらは、ぼろ布を体中に巻きつけて、自分たちがほうきや雑巾になることにします。大掃除もぐりとぐらにかかると、こんなにダイナミックに楽しくなります!

感想・レビュー・書評

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  • 「ぐりとぐら」シリーズの6冊目。
    シリーズの他の作品と同様に、子どもが生まれる前に先走って買ってきたのはいいものの、聞いてくれるようになり、読んでやれるようになったのはほぼ5年後でした。

    季節は春。
    明るい日差しで部屋が埃だらけなのに気付いたぐりとぐらは、今日は大掃除をしようと決めます。だけど、久しぶりに使おうとした掃除道具はボロボロで役に立ちそうにありません。そこで2人が思いついたアイデアは、ぼろきれや古着を身に纏ってぞうきんやほうき・はたきになり、部屋中を転げまわってお掃除することでした。

    「ぐりとぐらのえんそく」「ぐりとぐらとくるりくら」に続いて春のお話。最初の「ぐりとぐら」こそ季節がはっきりしませんが、その後は「ぐりとぐらのおきゃくさま」が冬、「ぐりとぐらのかいすいよく」は夏、そしてその後3冊は春とはっきりしています。
    春は外でご飯を食べるにはいい季節。「えんそく」も「くるりくら」も、お外にご飯を食べに行ってお友達と仲良くなるお話でした。
    今回は、窓をいっぱいに開け、チョッキを脱いで春らしさを感じた2匹ですが、珍しく一歩も外に出ません。

    ずっとお家の中なので、トレードマークのつばがついてて耳が貫通するとんがり帽子は一度も被りません。掃除のときのほこりよけに、冬用の「おきゃくさま」で被っていたものを引っ張り出してきただけ。帽子なしのぐりとぐらをたっぷり堪能することができます。帽子を取ってひげと耳を描かれると、あんまり意識しない「ぐりとぐら」はのねずみなんだということを改めて思い出すことになります。てか、帽子被ってないほうが可愛いかも…。

    可愛いと言えば、ぼろきれをフル装備して目しか見えない2人も、今回はとってもかわいく見えます。「くつしたを 3まい あなあきセーターを き、やぶれズボンを はき、てぶくろを はめ、カーテンを まきつけて」だってw。そんな、お化けに見間違われるほどの格好で大真面目な顔をして部屋の中で滑ったり、歩いて回ったり。

    そんな様子を窓からのぞいていたのはうさぎの「ギック」。「きゃっ」「ぐりと ぐらの うちに、ぞうきんおばけと ほうき・はたきおばけが いた!」と野原で遊んでいるウサギたちのところに報告。
    「みんな いっしょなら こわくないぞ」と、ウサギたちみんなで見に行ったら、お掃除は終わっていて、ぞうきんおばけもほうき・はたきおばけもおらず、みんなでおやつの「とくべつ おいしい ぐりと ぐらの にんじんクッキー」をごちそうになりました。

    さて、子供に読み聞かせてやったときは、読んでもらったほうは、まず「ほこり」がわかりませんでした。確かに絵にあるような綿埃って見たことがないかもしれません。「ゴミみたいなものだよ~」って説明しましたが、その場はわかったのかどうか…。それから、ほうきの現物も、はたきの本物も、そう言えば見たことないか、掃除機とクイックルワイパーだもんなあ…。と、意外なところで言葉を知らないのが露呈してしまいました。
    だけど、最後には「にんじんクッキー」っておいしいのかなあ…、って言いながらニコニコ読了。

    ということで、お料理といい、お掃除といい、ぐりとぐらの家事能力の高さに改めて戦慄し、自らを省みて身の縮む思いをさせられた一冊でした。

  • 我が子3人とも寝かしつけの時に読んだ本。
    かわいいぐりとぐらのお話に優しい気持ちで読めます。
    最後のにんじんクッキーもおいしそう

  • 飛行機の中で、初めて読んだ一冊、大人なのに、ついつい絵本を選んでしまい、CAにまた心の中で、子ども心を忘れない、いつまでもおちびさんなゲストがまた搭乗してきたと思われるに違いないと思いつつ、恥ずかしいので、CAと目線を合わせない様に棚からくすねとり、また降りる時に戻すスリル満点な行為に、はしってしまう。

  • おおそうじって年末のイメージだけど、のねずみのぐりとぐらは春にするみたい。普段「ほうき」や「はたき」を使ってないから、説明するのが大変だった・・・

  • お馴染み、ぐりとぐら。まず、絵がかわいい。ぐりとぐらのアイディアで、ちょっと変わった方法でのお掃除が始まります。ぞうきんおばけ、ほうき・はたきおばけの登場。子供が真似してこんなお掃除したら困るけど、お掃除してピカピカになったら嬉しいね。

  • リサイクルですね。
    掃除嫌いの私でも掃除したくなった。
    聞いてるハヅキ(2歳6ヶ月)も掃除に目覚めてほしい。

  • 4歳息子がぐりぐらシリーズで1番好き。

    クリスマス終わったあたりから読んで、2人で大掃除してます。

  • 可愛い絵本です。
    おお掃除の方法も可愛いです。
    ほのぼのしていいです。

  • 工夫、いつもの日常を楽しむこと

  • もうすぐ春。
    くみりとぐらが目をさますと、部屋の中はほこりだらけ。
    さあ、うでまくりをして大そうじをしよう。

    〇タイトルから年末のお話だと思いこんでいた。
    〇ぼくがぞうきんになろう!ぼくがほうきになる→楽しそう。ぐりとぐらじゃなくて、ほうきとはたきになってた。

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著者プロフィール

中川李枝子 札幌に生まれる。東京都立高等保母学院を卒業後、保母として働くかたわら、児童文学グループ<いたどり>の同人として創作活動を続けた。1962年に出版された童話『いやいやえん』(福音館書店)は、厚生大臣賞、NHK児童文学奨励賞、サンケイ児童出版文化賞、野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞した。主な著書に、童話『ももいろのきりん』『かえるのエルタ』、絵本には『そらいろのたね』『はじめてのゆき』「ぐりとぐら」のシリーズなど、多数ある。東京在住。

「2022年 『ぐりとぐらカレンダー2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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