トンカチと花将軍 (福音館文庫 物語)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834018110

作品紹介・あらすじ

犬のサヨナラを追って、森の奥へ入った少年トンカチは奇妙な連中に出会い……。おかしな事件が連続するユーモア溢れるファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • とりあえず、
    あまりにも あねもね館の住人たちに肩入れし過ぎて、
    ラストが衝撃過ぎだった!

    姓名判断が得意で、顔が空の、ジャボチンスキーがすごくいいなぁ。

    お話は単純なのに、あちこちにロマンチックで素敵な描写が待ってた。
    あらいぐまのトマトは球根をあらっているし、シャム猫のヨジゲンはいつもドライフラワーを作ってる。飛び上がる事はできても、飛び降りることは出来ない馬のシューテンサック、クシャミを止めるための花を探している将軍、あねもね館の住人たちが それだけで素敵だなぁ。

    いやぁ、読めてよかったです。

    好きなところを引用するならばラストの書き出しかしら。

    _あたりは、夜の明るさに満ちていました。おじぎ草が、ひげなでしこが、フランネル草が、はなつめ草が、てっせんが、かざぐるまが、見わたすかぎり息をひそめて、眠っています。
    けれど、すでに花たちの心は花畑にはなく、夜空の数えきれない星になって、五月のまぶしい日々の夢を見ています…_

  • 会う必要のあるものは、かならず会えるはずさ。

    という言葉が、なによりも大好き(o^^o)

    人生、きっとそんな感じかなと。

  • 本当は緑色の表紙の本を並べたかったんだけど…それだと書影がないので、やむをえず。
    すでに舟崎氏の作品は読んでいたが、詩的でユーモラスな中にも寂しさのある物語にほれ込みました。
    “ニッキ”というものに対する幻想が育ってしまったのは、この本の所為です>< シナモンスティックをはじめて見た時に、つい咥えてみて、辛いだけなのに落胆したなぁ。
    白い犬をみると“サヨナラ”と呼びかけてみたくなります。(トンカチ(主人公)の飼い犬の名前。トンカチはいきなり駆け出したこり犬を追いかけて、奇妙な世界に入り込んでいくのです)

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  • 犬の名前が、サヨナラってなんて素敵なんだろう。戦うはずの将軍が、花を集めるってなんて素敵なんだろう。

    主人公はトンカチ、猫はヨジゲン…
    森の奥にあらわれるのは、くしゃみの止まらない将軍が花を集めてる不思議な館。淡々と不思議な世界がきれいな文章で綴られて、ひとつの素敵な物語が織られてる。さすが舟崎先生。

    ”さあ、花をさがしにいこう。サヨナラ”

  • 先日読んだ「コンビニたそがれ堂 空の童話」に登場した本です。

    子ども向けで、とても楽しい本です。
    登場人物(?)がユニークで、とても個性的です。

    主人公のトンカチはどこにでもいる優しい男の子。
    花に囲まれた「あねもね館」の住人たちと、
    サヨナラを探して冒険を続けるうちに、成長していきます。



    と紹介してきましたが、私はこういう物語が苦手です。
    「空の童話」に登場していなかったら、きっと読まなかったでしょう。

    どこが苦手なのかと聞かれても、
    なんとなく…としか答えられません。

    読み終わっても、感動できませんでした。
    感情移入できないのが、苦手の一因かもしれません。

    でも子どものころに読んでいたら、
    また違った感想を持てたでしょうね。

  • 子供のころ読んで、すごく面白かった記憶はあるが、ヨジゲンというシャム猫が「ぼくのシリカゲルは?」と言ってるシーンしか覚えておらず、(シリカゲルという言葉がすごく印象的だった。それまで、シリカゲルというものを意識したことがなかったし。)数十年ぶりに読み返した。
    読んでみると、ああそうだった、と思う。
    キャラクターがユーモラスで独特。全体に奇妙で明るいのがいい。
    名前も少年がトンカチ、犬はサヨナラと秀逸。舟崎克彦の代表作。
    空き地やダイヤル式電話が出てくるけど、いまの子供でもそれほど違和感なく読める。

  • 子どもの頃、この作者の作品がどうも苦手で。
    大人になっても、おまり相性はよくないです。

  • 題名はなんのことやら?ですがすばらしいファンタジーです。

  • 「さあ、花をさがしにいこう。サヨナラ」
    冒頭のこのセリフにまずやられてしまった一冊。

    ねこのヨジゲン、くまのブンブン、オバQのような妖精ウイラー。
    空かける馬シューテンサック、その飼い主・将軍。
    いろいろな登場人物がいますが、わたしは水たまりのジャボチンスキーがすきです。

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著者プロフィール

舟崎克彦  東京都生まれ。学習院大学卒業。白百合女子大学教授。「ぽっぺん先生」物語シリーズ(岩波書店)で路傍の石文学賞、『雨の動物園』(岩波書店)で国際アンデルセン賞を受賞。作品に「日本の神話」シリーズ(あかね書房)他多数。

「2013年 『クレヨンマジック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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