絵くんとことばくん (たくさんのふしぎ傑作集)

著者 :
  • 福音館書店
4.19
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本棚登録 : 375
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834021363

作品紹介・あらすじ

「ぼくはもうすぐ小学4年生。なのにおこづかいはたったの500円だ。これは少ない!」と思った優太は、お母さんに対しておこづかいアップをうったえるポスターを作ることにします。と、そんな優太の頭の中で「それなら、ぼくたちにまかせなよ!」と“絵くん”と“ことばくん”の声がします。そして、絵くんとことばくんはどんなポスターがいいか、相談しながら造りはじめるのですが……。絵とことば、それぞれのもつ力を考えます。

感想・レビュー・書評

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  • これは愉快な絵本だった。
    優太くんはおこづかいを上げてもらうべくお母さんを説得しようと、ポスターを作ってキッチンに貼ることにする。

    もう4年生になったから、おこづかいを500円から1000円にしてもらおうという魂胆なのだ。

    と、優太くんの頭の中で声がする。
    「ことば」と「絵」の声だ。
    こうして、両者の対話が始まる。いわば編集会議だ。

    絵とことばが協力しあって、次々といろんな案をだしていく。
    読む人によってこれらのアイデアはそれぞれに好みがわかれるだろうけれど、「言い方」によってこうも印象が違うのだと感心させられる。
    強気に出たり、卑屈に出たり、やけに丁寧だったり、やけにポジティブだったり。

    最後のページのキャッチコピーはシンプルでなおかつ謙虚な感じでちょっと笑ってしまった。

    • たいしさん
      いいじゃないか~~~
      いいじゃないか~~~
      2023/02/14
  • 子どもが借りた絵本なんだけど、結構惹かれるところがあって、ここにも登録。家に買って帰って繰り返し読んだり、よほど気に入ったものでないと、多くなり過ぎるから、絵本は逐一登録はしない。本作は、絵と言葉をいかに使い分け、そして上手く両立させることによって、伝わり方がどんなにか違ったものになるのかを学ぶ格好の教科書。発想絵本という意味でも面白いし、大人でも十分楽しめる内容。

  • 絵だけでも言葉だけでも伝えるのは難しい。おこづかいをあげてほしいこどもが絵や言葉の力でそれを伝えようと考える。

  • 図書館本。小学4年生がお小遣いを500円から1000円にアップするために、お母さんへの言い方をポスターを使って考えます。砕けて言うか、ストレートに行くか、アップした場合のメリットで訴えるか。長女の「面白い」が出た本。

  • おこずかいアップの色んなアイデアのポスターが面白い。発想力豊か。
    ○小学生中学年~

  • 「「ぼくはもうすぐ小学4年生。なのにおこづかいはたったの500円だ。これは少ない!」と思った優太は、お母さんに対しておこづかいアップをうったえるポスターを作ることにします。と、そんな優太の頭の中で「それなら、ぼくたちにまかせなよ!」と“絵くん”と“ことばくん”の声がします。そして、絵くんとことばくんはどんなポスターがいいか、相談しながら造りはじめるのですが……。絵とことば、それぞれのもつ力を考えます。」

  • 発想が面白い。広告的な考えや他者に伝える考えを養う効果もありそうだけれど、何より発想が素敵。小学4〜5年生の、お小遣いを貰いたての子供の読み聞かせに良さそう。

  • (ひろよん)

  • いままでに無いパターンの絵本でした。絵くんとことばくんが、小遣い2倍キャンペーンを考えるお話。おもしろかった。

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著者プロフィール

天野祐吉(あまの・ゆうきち)
コラムニスト。1933年東京生まれ。1979年に「広告批評」を創刊。2009年同誌終刊後、「天野祐吉作業室」を設立。主な著書に『広告論講義』(岩波書店)、『広告五千年史』(新潮選書)、共著に『広告も変わったねぇ。』(インプレスジャパン)、『可士和式』(天野祐吉作業室)など。

「2012年 『クリエイターズ・トーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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