- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834021431
感想・レビュー・書評
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好きな山内ふじ江さんの絵が見られる本を探していたら茨木のり子さんが書いたこの本を見つけびっくり!こんな本あったんだ。
そして、読み終わってまたびっくり!えっ、そう来るの⁈
その容赦ない終わり方に暫し放心しました。その後じわじわと色々な思いが溢れてきました。プチキューが見た美しい星月夜。その下にあり続ける空のかいがら。
切なくも美しい、そして独特な一冊でした。
この絵、書くの難しかっただろうなぁ。 -
1枚1枚を飾っておきたい位、美しい絵本です。
原画展とかあったら行きたいな。
絵本て色んな子供が登場人物になりますけど、貝の子供はなかなか斬新で、面白かったです。
3歳息子は海や魚が大好きなので、ツボだったようです。 -
美しい絵にのんびりひたっていたら,思いがけないラストに衝撃を受けました.
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子供のようだけど意外と強気なところもあるプチキュー。名前もとても可愛らしいです。
大型の絵本なのでわ幻想的な美しい絵にじっくり触れられるのも魅力。 -
読み聞かせをしながら泣いた! プチキューというネーミングセンスの素晴らしさ。それに愛らしさ。蟹も憎めないやつだ。
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小さな小さな貝の子どもプチキューはひとりぼっち。さみしい時は泣き、おなかがいっぱいになると眠ります。眠っていると波のうたが聞こえてきます。つまらないなぁ、つまらないぜ。プチキューは聞きました。「なにが、つまらないの?」どこへもゆけないからさ うごけないからさ。そこで、プチキューは一度もいったことのないところへあるいてみよう。そして、冒険がはじまる。朗読のために書いた童話を絵本化したもの。著者が死去された後に絵が添えられた。唯一の絵本。なぜだか、悲しい。悲しむ必要なんてどこにもないのに。美しい言葉とはなんて残酷なのだろう。美しいからこそ、一際引き立つ。そして、貝の子を見るたびに思い出すのだろう。心に残る作品。読み継がれるたびに、貝の子プチキューはその姿を現すのだろう。そして、読者だけは知っている。