和菓子のほん (たくさんのふしぎ傑作集)

著者 :
  • 福音館書店
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834023046

作品紹介・あらすじ

春の桜、夏のせせらぎ、秋のもみじ、冬の雪……。四季折々のゆたかな風物をかたどった和菓子は、食べておいしいだけでなく、日々の暮らしに季節感をもたらしてくれます。旬を感じるものが少なくなった今、和菓子を通して、日本人の自然によせる思い、美を感じる心にふれることができます。ふだん何気なく口にしている和菓子。その中にこめられた、繊細なメッセージをつたえます。

感想・レビュー・書評

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  • The Splendor of Wagashi Culture: Features of Jogashi Dating Back to the 17th Century - Discuss Japan
    https://www.japanpolicyforum.jp/culture/pt2023032011403713009.html

    雑誌 『vesta』(ヴェスタ) - 和菓子文化の魅力 | 食文化を知る・学ぶ | 味の素 食の文化センター
    https://www.syokubunka.or.jp/productions/vesta/post_17.html

    菓子資料室 虎屋文庫 | とらやについて | 株式会社 虎屋
    https://www.toraya-group.co.jp/corporate/bunko

    和菓子のほん|福音館書店
    https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=1098

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    「VOL.227 味の素食の文化センター」 メルマガより
    外務省の海外発信サイトDiscuss Japanに『vesta』和菓子文化の魅力特集の記事、虎屋文庫中山圭子氏ご執筆「和菓子文化の華 17世紀にさかのぼる上菓子の特徴」が翻訳転載されましたので、ご紹介いたします。

  • 2008年発表。 


    甘いお菓子には夢があります。
    そして人を幸せにする
    特別なチカラを持っている。


    子供たちには憧れを

    大人たちには癒やしを。



    洋菓子やケーキも勿論大好きなんやけど、
    豆腐屋のラッパの音や
    ワビサビの心、
    儚きものに思いを馳せる
    『和の情緒』が好きな自分にとっては、
    やっぱ和菓子って特別な存在です。


    四季の移り変わりをお菓子にたくし、
    日本人は、目で、舌で、
    味わい甘い「芸術品」を作ってきました。

    この国の気候や湿度に合わせ、
    この国で採れる物を使い、
    この国の人びとの冠婚葬祭を彩る大事な役目をも担う和菓子。


    和菓子のいいところは、
    花や鳥の声で季節を感じるのと同じように、
    お菓子でも四季折々の季節感を味わえること。


    本書は、日本人の自然に寄せる思い、
    美を感じる心を伝えてくれる、粋な和菓子絵本です。


    しかし、絵本だけど侮るなかれ!

    ゴクリと唾を飲み込むほどに
    やわらかで美味しそうな和菓子のイラストの数々。

    デザインや色合いも可愛いので、
    眺めているだけで心穏やかになれます。

    そして和菓子の歴史から
    年中行事、作り方と器、込められた意味など、
    大人だって知らなかった
    和菓子の基礎知識が得られる内容の濃さ。


    かたちのない気持ちや季節を
    かたちのあるものに託して伝えようとする、
    日本人の心持ちってスゴいですよね。

    和菓子って
    シンプルなものであっても
    隅々まで丹誠が込められた美しさがあって、

    口に含むたびに花が咲き、
    お腹の底から幸せになってくる。


    健康のため
    甘さ控えめが今は流行りだけど、
    甘いものは
    ちゃんとこってり甘くていいんです。


    自由でおいしくて、
    人生に色をそえる和菓子は
    もはや伝統芸術であり
    失くしてはならない日本の誇り。


    和菓子離れに拍車がかからぬよう、
    大人にこそ読んで欲しいし、
    子供たちに
    伝え遺していきたい絵本です。

    • 佐藤史緒さん
      円軌道の外さん、こんにちは!

      どこに返信したものか迷った末、自分の好きなスイーツ本の所へ(笑)
      一応、コメント頂いた自分の本棚の方に...
      円軌道の外さん、こんにちは!

      どこに返信したものか迷った末、自分の好きなスイーツ本の所へ(笑)
      一応、コメント頂いた自分の本棚の方にもレスつけたのですが、これって探しにくいよね〜と思いまして。
      コメントといいね!をたくさんありがとうございましたm(_ _)m

      この絵本、私も好きです。ほんと和菓子の世界は奥が深いですよね〜。私も練り切り大好きで、デパ地下などに行ったらついお菓子屋さんを除いちゃいます。ダイエット中なのに(汗)洋菓子もいいけど決定的な違いは、やはり季節感ですよね。個人的には初夏によく売られてる金魚や鮎をかたどったお菓子や、季節不詳ですが柚子あんの入ったものが好きです。

      とりあえず、ブクログにおかえりなさい。
      これからもまったりとお付き合い下さいね!
      2018/01/24
    • 円軌道の外さん
      佐藤史緒さん、遅くなりましたが、
      たくさんのポチとコメントありがとうございます!

      ああ~!金魚や鮎をかたどったお菓子と柚子あんのヤツ...
      佐藤史緒さん、遅くなりましたが、
      たくさんのポチとコメントありがとうございます!

      ああ~!金魚や鮎をかたどったお菓子と柚子あんのヤツ分かります!(>_<)
      僕もお店の前通ったら、ショーケースに顔をつけるくらい近づいて、うっとりしてます(笑)

      『和の情緒』が好きな自分にとっては、
      やっぱ和菓子って特別な存在です。
      味は勿論だけど見た目に美しいし、
      四季折々の季節感を味わえるところがまた
      いいんですよね。

      あと今考えたら笑えるけど
      自分は洋ものかぶれで
      ハーフに憧れた時期ってあったんです(笑)
      学生時代は
      ロシアの女の子と結婚して
      ハーフの子供が欲しいなんて思ってたし(汗)(>ε<)

      けど歳をとった今は逆に、
      純日本的なものに憧れるし、
      外国もいいけど
      それより先に自分の国のいいところを
      もっと知りたいって思うようになりました。

      あはは(笑)
      はい、まったりと焦らずまたレビュー書くので、
      あらためてよろしくお願いします。
      コメント嬉しかったです(笑)
      2018/02/04
    • 佐藤史緒さん
      円軌道の外さん、こんにちは〜
      こちらこそたくさんのポチと楽しいコメントいつもありがとうございます。

      和の情緒、わかります! 私も最後...
      円軌道の外さん、こんにちは〜
      こちらこそたくさんのポチと楽しいコメントいつもありがとうございます。

      和の情緒、わかります! 私も最後に戻って来るのは和モノですね〜。洋モノも好きで、特に今時分はデパ地下で世界各国のバレンタインチョコをうっとり眺めるのが好きですが、チョコは眺める方が多くて、最後はいつも和菓子屋さんでなんか買って帰ります。今日は友達の家でウグイス餅と桜餅をいただきました。ダイエットは未だ道半ば(てか後退気味)ですが、季節感はおおいに味わうことができました(笑

      円軌道の外さんのレビューこれからも楽しみにしています!
      2018/02/06
  • うわぁ。懐かしい。大学の卒論で、国会図書館で分からない頭を抱えながら、文献を読み漁っていた時にたしか読んだ一冊。この表紙と著者の名前で記憶が蘇った…

    いまならば、もっと入念にエビデンスをきちんと取り、信憑性のある論文を書けたであろうと黒歴史を振り返るのが恥ずかしいですが、また現在の自分で気ままに研究してみようかな。そんな気持ちになった。

    つぎは、和菓子とテーブルデザインについて歴史から紐解き研究してみよう。
    語彙力を増やすための練習になりそう

  • 面白いことに、この本はぜひとも娘と読みたいと思いつつ、いつまでも読まなくなっている本というのが何冊かある。これもその一冊。

    きっと読まないできた理由があるにちがいないと思えてきた。おそらくこれからもきっと読まないだろう。
    だれか、精神分析してほしい。

  • 3歳2ヶ月。よんで〜、と何度か持ってきました。

    文はほとんど読んでません(笑)
    ページをめくって、「どれ食べたい?」「これ!」のやり取りでサクッと読みましたが、和菓子の季節感を感じ取ってくれたのではないでしょうか?

    綺麗な絵本なので、手元に置いておきたくなる絵本です。

  • 四季を楽しむ日本人の繊細な心が和菓子にもうつっているのだと思った。とても素敵だった。

  • 児童書コーナーに埋もれているのは惜しい!
    こどもだけではなく大人にも、そして外国のかたへも。
    こどもにもわかる構成、おいしそうな美しいイラストで
    虎屋文庫の研究主幹から和菓子の基本を学べます。
    四季折々のおかし、和菓子と年中行事、和菓子の材料や道具など。
    いくつかの和菓子の作り方も写真で説明されていて
    今すぐ和菓子屋さんに足を運びたくなります。

  • 福音館書店「たくさんのふしぎ傑作集」、渋いなあ。そしてめちゃめちゃ面白い!和菓子の意匠や原材料、作り方など、知らなかったことがたくさんでした。

    阿部真由美さんの可憐なイラストに、我が家の3歳児も釘付け。全ページで「わたしはこれがいい」「ママはどれにする?」「パパは?」「おじいちゃんは?」「おばあちゃんは?」をやります。特にピンク色が好きなので、春の桜のお菓子が一番のお気に入りらしい。

    和菓子は食べておいしいだけでなく、目で見て楽しみ、それぞれに付けられた名前をも味わうものなんだなあ。

    これからは和菓子屋さんに行くのが楽しみになりました。

  • >和菓子は食べておいしいだけではありません。
    春の桜、夏のせせらぎ、秋のもみじ、冬の雪……。
    日本人の自然によせる思い、美を感じる心をつたえてくれる和菓子の本です。

    (内容)
    和菓子ごよみ、和菓子と年中行事、和菓子は何でできているの?、型を使った和菓子、和菓子と器、いろいろな香り、和菓子のデザイン、この和菓子は何を表しているのかな?、色合いを楽しむ、300年まえの和菓子の絵図帳。

    長女がお茶を習っているのもあり、購入していた絵本。
    今年は自由研究に和菓子を選んだので、この絵本がとても参考になりました。

    色とりどりで美しく季節感を味わえる和菓子。
    美味しいのはもちろん日本人の繊細な心を感じることができて大好きです。

  • 美味しそうな絵。季節の和菓子、何でできているのか、どうやって作るのか、器、デザイン、などなど。茶きん絞りやこはくかん、じょうよまんじゅうなどは作り方も載っている。作ってみたい~。和菓子の本がもっと読みたい。

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著者プロフィール

中山圭子 中山圭子東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。和菓子のデザインのおもしろさにひかれて、卒論に「和菓子の意匠」を選ぶ。 現在、虎屋の和菓子資料室、虎屋文庫の研究主幹。和菓子の展示企画や資料整理などの仕事をしている。著者に『和菓子ものがたり』(朝日文庫)、『和菓子おもしろ百珍』(淡交社)「事典和菓子の世界」(岩波書店)など。

「2007年 『和菓子のほん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中山圭子の作品

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