- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834026474
作品紹介・あらすじ
自分の体の形を考えてみましょう。指は? 円柱形です。腕は? 足は? 胴体は? どれも円柱形。そして体全体でも円柱形です。ネコもイヌも、足や尾や胴体など円柱形が多い。植物も、平たい葉という例外もありますが、根、幹、枝など、やはり円柱形が多い。なぜ生きものの形には、こんなにも円柱形が多いのでしょう? その理由を考えていくと、生きものに共通するある特徴と、生きもののルーツが見えてきます。
感想・レビュー・書評
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生き物は円柱形という発想は、稲垣足穂も書いているくらいだからそう新しくもないのだろうけれど、
でも改めて生き物を円柱形として見ることで見えてくることのなんと多いこと。
一枚の紙を筒形に丸めることで安定して立つことができるという見方からして、目から鱗だった。
仮にこの円筒形が植物の茎や幹だとすると、安定して立つことができるという利点と同時に、効率よく日光を浴びることができるという利点もある。
おまけに光は曲折するから都合がよい。
ミクロなレベルでも円柱が入っている。
「ひらたい葉っぱをよく見ると、すじが見える。それが葉脈。葉脈は、じつは円柱形。葉っぱがへにゃへにゃしないよう、円柱形のささえがはいっているのだ。葉脈があるから、葉はぴんとたいらになって、光をたくさんうけとることができる」
この一節は深いなあと思った。たいらになることで日光を受ける表面積が増えるわけだが、倍率を上げるとそこにはとても複雑な世界、フラクタルな構造が広がっている。
1枚の葉全体が円柱形をしていて、異なる倍率世界では葉脈が円柱形をしていて、細胞も円柱形に似た形をしていて……この反復構造は果たしてどこまで続くのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チョウやトンボの翅はなぜ平たいの?ゾウの耳も花びらも葉っぱも平たい。でも生き物の体は平たい部分ばかり?手のひらは平たいけれど指は?腕、脚、首・・・そして気をつけ!をすれば私はすっかり円柱形。葉っぱは平たいけれどその中に走る葉脈は円柱形。動物も植物も生き物には円柱形が多い。なぜなんだろう。歌う生物学者・本川達雄先生が楽しい歌とわかりやすい言葉で教えてくれる生き物の不思議。
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「自分の体の形を考えてみましょう。指は?円柱形です。腕は?足は?胴体は?どれも円柱形。そして体全体でも円柱形です。ネコもイヌも、足や尾や胴体など円柱形が多い。植物も、平たい葉という例外もありますが、根、幹、枝など、やはり円柱形が多い。なぜ生きものの形には、こんなにも円柱形が多いのでしょう?その理由を考えていくと、生きものに共通するある特徴と、生きもののルーツが見えてきます。」
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絵本が先なのかな、絵本としてはどうかと思うけど
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こういうふうには考えたことがなかったなあ。確かに円柱形。
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2014年5月25日
<ORGANISMS ARE CYLINDRICAL IN SHAPE, ILLUSTRATED> -
指、腕、脚…私たちの体は円柱形でできている。ミミズもヘビもマグロやイルカも、円柱形。生きものは円柱にあふれている。なぜ、生きものには円柱形が多いのか?という本。
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皮膚でできた袋の中に水(体液)がいっぱいにつまっているモノ。これが動物だ。
生きものは、水が入った風船みたいにしなやかで柔らかい。
でも、ほとんどの動物は風船みたいに丸くならないで、円柱形だ。
それは、動物が動くから。円柱形だと素早く動けるし、物陰に隠れることができるし、なにより円柱形は強い形だから。