おうさまのおひっこし (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
4.16
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本棚登録 : 507
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834027259

作品紹介・あらすじ

優しいけれど口下手な王様に、慌てんぼうの6人のお供たち。王様はお供たちがゆったり寝られるようにと、大きなベッドを作らせますが、とてつもなく巨大なベッドができあがり、どうにもお城に入りません。一同はもっと大きなお城へと引っ越しするはめになってしまい……。道中、一行は困っている人たちに出会い、手助けをしてあげるのですが、そこは慌てんぼうのお供たち。とんでもない解決方法を編み出してしまいます。

感想・レビュー・書評

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  • とても優しいお話。

    おうさまとおともたちのやり取りが微笑ましい。

    おうさまの命令を勘違いして、おともたちがおうさまの意図する事と全く違うことをしてしまうけど、その勘違いがいい感じになってしまう。みんな、笑顔になってしまう。そして私も笑顔になってしまう。

    おともたちの勘違いが面白くて、ついつい「それはやり過ぎだよ。」ツッコミをいれてしまった。

    絵もこのお話に合っていると思う。

    ちょっと仕事が忙しくて疲れたけど、癒されてしまった。

    • なおなおさん
      メイさん、こんばんは。

      読まれたのですね(^_^)
      「勘違いがいい感じになってしまう」「笑顔になってしまう」…まさにそうですね!
      メイさん...
      メイさん、こんばんは。

      読まれたのですね(^_^)
      「勘違いがいい感じになってしまう」「笑顔になってしまう」…まさにそうですね!
      メイさんのレビューでお話を思い出し、笑顔になれました(^_^)♡
      2022/07/14
    • メイさん
      こんばんは、なおなおさん。

      コメントありがとうございます。
      面白いし、心が穏やかになりました。(*^^*)

      絵本の面白さを知れてよかった...
      こんばんは、なおなおさん。

      コメントありがとうございます。
      面白いし、心が穏やかになりました。(*^^*)

      絵本の面白さを知れてよかったです。大人も読むべきですね。また、いろいろ読みたいです。
      2022/07/14
  •  新しいタイプの絵本に出会いました。こんな素敵な作家さんが日本にいらしたとは…。嬉しくなりました。

    困っている人がいると何かしてあげたくなるけれど、照れくさいので六人のお供たちにうまく命令できません。
    お供たちもはみんな気はいいけれど、勘違いしてばかり…えー!何してるのー?!と思わず言ってしまいます。

    出てくる人みんないい人、でもなんか変わってる。絵も独特で可愛らしく、ずっと隅々まで見ていたくなります。文字の字体も素敵だし、芸術性も高く、いい絵本に出会えた興奮がまだおさまりません。

    古風な面と、現代的な面とが融合されていて、親世代も、小さな子世代も気に入る一冊だと思います。

  • 繊細な絵。キャラクターもかわいい。
    紙の色が表紙みたいな落ち着いたベージュ色なので、絵やお話に温かみを感じる。

    困っている者がいると何かしてあげたくなる、でも照れ屋だからうまくお供たちに命令できない王様。
    そんな王様に仕える6人のお供たちは、気がよくあわてんぼうで、命令に勘違いしてばかり。
    王様の命令で、別のお城へ引っ越すことになった。たくさんの荷物を積んで。
    その道中、困っていた動物や人々に色々とやってあげて、やっとお城へ到着〜!あれ〜?荷物は?
    かわいくて優しい話。

    • メイさん
      他の方の絵本のレビューも読む機会があるんですけど、絵本て奥が深いですよね。大人が読むべきって思うことがあります。

      アドバイス、ありがとうご...
      他の方の絵本のレビューも読む機会があるんですけど、絵本て奥が深いですよね。大人が読むべきって思うことがあります。

      アドバイス、ありがとうございます。
      m(__)m
      2022/05/28
    • なおなおさん
      メイさん

      この私がアドバイスなんてとんでもないですよ〜(-_-;)
      これからもメイさんのレビューや本棚を楽しみにしています(^_^)
      メイさん

      この私がアドバイスなんてとんでもないですよ〜(-_-;)
      これからもメイさんのレビューや本棚を楽しみにしています(^_^)
      2022/05/28
    • メイさん
      なおなおさん、私もレビュー楽しみにしてます。
      なおなおさん、私もレビュー楽しみにしてます。
      2022/05/28
  • 恥ずかしがり屋の王様と慌てん坊なお友達?
    のやりとりがナナメ発想すぎて楽しい♪
    寝る前の絵本にもピッタリ☆

  • 優しくて口下手な王様とあわてんぼうの家来が、勘違いで引っ越しをするストーリー。
    絵が非常に緻密で繊細。
    クラシックな、おとぎ話のような世界観を感じました。
    けれど、人物だけがキャラクターっぽいというか、つるんとした丸っこい描かれ方をしていて、アンバランスな感じが印象的でした。
    大人向けだと思います。

  • 困ってる人がいると助けてあげたくなるが、照れくさくて的確な指示ができない王様と、気はいいが、勘違いばかりするおともたちの、心温まる珍道中。

    たとえ望んでいた結果とは違っても、それが別の喜びに変わることもあるという物語には、おともたちのひたむきな一生懸命さが、そうさせているのかもしれないし、王様の穏やかな優しさがそうさせているのかもしれない。
    いずれにしても、私には見習うべき姿勢だった。

    また、牡丹靖佳さんの作品は、斉藤倫さんの「どろぼうのどろぼん」の画で気になり、今作もその独特な色彩感覚の素晴らしさは変わらず、柔らかいたくさんの色をふんだんに撒き散らした中にも、抜け感のある、その微妙なバランスの良さと、西洋風のおしゃれなデザインも含め、センスの良さを感じさせられました。

    王様の調度品ひとつひとつを、じっくり眺めるだけでも楽しい、お子さんにも大人にもおすすめできる良質な絵本。

  • 不器用だけど優しい王さまと、忠実だけど大胆不敵なお供たちの明るく楽しい物語。
    線の細い繊細な絵は見応えがあり、淡いカラフルな色合いもかわいいです。
    お供たちのシュールな外見も魅力的です。

  • 〝遠い国の小さなお城に、<恥ずかしがり屋の王様>と<あわてんぼうのお供たち>がおりました。王様は照れくさがり屋で、うまくお供たちに命令できません。 そんな王様に仕えているのは、六人の気のいいお供。 けれど、いつも勘違いばかり。 王様が「庭に水を・・・」と言うと、庭に池を造ってしまうお供たち。 泥で汚れた驢馬をみて「綺麗にして・・・」と言うと、ペンキで、綺麗に色を塗ってしまったり!・・・〟頓珍漢だらけのすれ違いの果ての奇想天外な大騒動も、何故か愛さずにはいられない、行き違いの世の中を揶揄した愉快な絵本。

  • 優しいお話
    細部まで絵が描かれていて眺めていておもしろい
    子どもと眠る前に読みました

  • 口下手な優しい王さまと6人のお供たちのおはなし。お供たちの勘違いによってお引越しすることになった一同は、家財道具を積んでお引越し道中(?)へ。行く先々で困っている人に会っては助けてあげるのですが、うっかり者なお供たちですから、奇想天外な解決方法を繰り出します。

    どのページも美しい。フォントも美しい。おはなしが優しくてほっとする。ずっと眺めていたい。絵も文章も楽しめるなんて、絵本はなんて贅沢な存在なんだろう。

    王さまもお供も困っている人を放っておけない似たもの主従のようです。お供の素っ頓狂な行動に、王さまの方は、びっくりはしても、街の人が喜んでいるし、まあいいかと思っておしまい。

    繊細な絵なので、多人数相手に読むというより、ひとりで、あるいは少人数で一緒にのぞき込みたい絵本です。寝る前にも、おすすめです。

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著者プロフィール

1971年大阪府生まれ。現代美術作家。絵画を中心に国内外で作品を発表するほか、絵本や本の挿絵、装画を手がける。著書に『おうさまのおひっこし』『ルソンバンの大奇術』(福音館書店)、装画・挿絵に『どろぼうのどろぼん』(斉藤倫 作、福音館書店)がある。

「2018年 『銀河鉄道の星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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