水は、 (ランドセルブックス)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 137
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834027563

作品紹介・あらすじ

著者の山下さんは、東京の大学を卒業する前後から屋久島や尾瀬の自然がもつ生命力にひかれ、写真を撮り続けてきました。1992年からは、屋久島に住みながら、主に照葉樹の森を撮っています。長年、森の中の樹木や小さな生き物の営みを見つめ続けてきた著者ならではの写真は、私たちが、今何を大切にして次代の子どもたちに引き継いでいくべきかを、静かに語りかけています。

感想・レビュー・書評

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  • 同じ水を撮った写真集でも、こちらは畏怖を覚えるほどの迫力ある一冊。
    屋久島に住む著者の眼を通して、自然の豊かさを学ぶことになる。

    雨が降って土に染み込み、森や山に蓄えられて、という水の循環だけでなく
    それが花や虫たちの命を育むという流れになっていく。
    やがて水は森からわきだし、流れ、川となり、蒸気となって雲から雨に、
    その循環を、ごく控えめな一行、もしくは二行の文章ですすめていく。
    雨雲になった後の「水とちりで出来た彗星が、宇宙をめぐってやってくる」という
    展開には息をのむ。
    ここは、群青の夜空が広がっている。ああ、なんという美しさ。
    そして、「水は、地球をめぐっている」の最後では、頭上からの美しい俯瞰図。
    静かな本だが、哲学的な深まりさえ感じる。

    約5分。低学年から。
    夏のお話会のサブにおすすめ。
    若干小さめなので、10人程度までの人数なら良いかもしれない。
    それ以上の人数だと、本を持った右手のひじをかなり頑張ってピン!と
    上の方に伸ばす必要があり、筋力のない私は泣きそうになるだろう(笑)。

  • 「水は、」

    ではじまる一文の連続。写真と文に魅了されていく。
    とっても荘厳で、尊大な物語。

    ぜひ一度は読み聞かせたい。
    そして何度も振り返りたい。
    水は、○○

  • すごく美しい写真絵本。
    内容としてはまあ『しずくのぼうけん』の大自然版なんだけど。
    みてると涼しくなりそうで、夏にいいかも。
    でも子どもってあまり写真の美しさに興味ないのよね。
    『しずくのぼうけん』の方が子どもウケはすると思う。
    『水は、』って「、」必要だったのか?とも思う。
    子どもにはそんなことどうでもいいでしょう。
    大人向けですね。
    ランドセルブックスじゃない方がよかった。

  • 小1,2向けの本らしいが、大人の方が響く気がする。ちょっと難しいかも。「ふーん?なんかよく分かんないけど、きれい!」というのも良い経験。

  • 美しい
    大人向けかな?
    3分

  • 短い文章で読みやすい。水を視覚から、ダイレクトに理解できる。身近にある水のはたらき、7歳5歳の子どもに教えやすかった

  • 「著者の山下さんは、東京の大学を卒業する前後から屋久島や尾瀬の自然がもつ生命力にひかれ、写真を撮り続けてきました。1992年からは、屋久島に住みながら、主に照葉樹の森を撮っています。長年、森の中の樹木や小さな生き物の営みを見つめ続けてきた著者ならではの写真は、私たちが、今何を大切にして次代の子どもたちに引き継いでいくべきかを、静かに語りかけています。」(『読んでみない?科学の本 しらべてみようこんなこと』子どもと科学をつなぐ会 編 連合出版 2000  の本での紹介より抜粋)

  • 水の流れがわかる
    読み聞かせのイントロに
    〜高学年
    水、山、自然

  • 読んであげるなら5・6才から。

  • 文章は、少ないけど、写真に迫力がある。そして、美しい。
    水の循環をテーマにした本は沢山あるが、この本は、分かりやすいし、壮大な印象を受ける。

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著者プロフィール

山下大明 1955年鹿児島県生まれ。中央大学経済学部卒業。小学生のころから山歩きが好きで、大学卒業前後より屋久島や尾瀬の魅力にとりつかれる。1992年より屋久島在住。照葉樹の森を撮り続け、2011年に、『月の森』(野草社)を発表する。そのほかの著書に、『水の果実』(NTT出版)、写文集『水が流れている』(文・山尾三省、野草社)、『森の中の小さなテント』(野草社)、写真絵本『時間の森』(そうえん社)などがある。

「2012年 『水は、』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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