99才まで生きたあかんぼう

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834250886

作品紹介・あらすじ

笑顔の両親のもとに、泣いて生まれてきたあかんぼう。いじめを知り、人を欺くことを覚えてしまったあかんぼう。泣き、喜び、悩み、ひたむきに生きることを学んだあかんぼう。幸福に気づき、成功を収め、人生に翻弄され、挫折を知ったあかんぼう。99才まで生き、笑いながらわたしのところへやってくるあかんぼうの、人生劇場。

感想・レビュー・書評

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  • ただ見守るにはドラマチックすぎる、ひとりの人生を追いかけた一冊。
    長生きすればそれだけたくさんの別れもある。
    身につまされるところもあったり、両親や祖母と同じ歳のページには特に胸が熱くなった。

  • なんどよんでも
    なみだする

    これは
    自分に必要な
    一冊



    大人だとか
    子どもだとか
    便宜上の区別に
    あたふたして

    早く大人になりたい
    早くしっかりしたい

    とばかり
    思っている自分に
    まず、
    がんがん炒めて
    じゃんじゃん食べる

    ことを
    教えてくれる


    この
    向上心は失うことは
    ないにせよ


    いくつになっても
    あかんぼうなのだ


    まだまだ
    じかんはあり
    まだまだ
    わらって
    まだまだ
    見えない未来は
    あるよ

  • 読みやすい ですよ ☆1の理由は・・・難しいな、なんでだろう、(内容を)覚えているし、視点に愛も感じる、まだ早かったのだろうかな。読むタイミングが。

  • 最近、子どもたちには未来があっていいなと思うことがよくありますが、この本を読むと、私の人生もまだまだこれから!という気持ちになります
    人生は長い!

  • ひとりの男の人生を1年ずつ見開きで淡々と綴る物語。
    0才、1才、2才...そして99才。

    『お前が生まれた時、家族は笑っていた。
    そして今家族はみんな泣いている。
    お前は泣いて生まれて、笑って逝った。』

    初めて読んだ本屋さんで、立ち読みなのにボロボロ泣いた。

  • 児童書にもなりそうな本。
    もう手遅れという歳はない。

  • 見開き1ページが1歳。ページをめくると次の歳へ。神様目線からみたあかんぼうの一生。
    80歳辺りから涙が止まらなかった。ほっこりじわーっと心に染みる作品。

  • 人生いろいろありそう。自分は苦しいことや悲しいことに向き合っていけるのか。そんなことを考えさせられた。

  • ブックオフでたまたま手にしたこの本、出会えて良かった!
    オススメの本は?と聞かれたらわたしはこの本を挙げる!
    生きることは食べること。
    一日一日大切に生きようと思える。

  •  全編、文字通り”神様”の目線で描かれた、一人の人生を綴った物語。1年2Pで、99才まで詳細に追う男の生き様には、胸が熱く震えます。人生は糾える縄の如し。今、苦しく辛い境遇にいる方こそ読んで欲しい一冊です。終盤では、きっとハンカチを絞らなければならなくなるでしょう。

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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