- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834273236
感想・レビュー・書評
-
5巻表紙は道節。
まずは現八と大角が出会う庚申山の妖猫退治編の続き。大角の妻・雛衣の心臓と胎児の生き胆を食わせろとやってきた父=化け猫一家の前で、無実を証明するため自らの腹に刀をつきたてた雛衣(伏姫のエピソードのリピート)、もちろんお腹から飛び出してきたのは大角の礼の珠。大角、現八は化け猫父子を退治するが、後妻船虫は逃げる。
一方、甲斐の国に辿り着いた信乃は、そこで浜路そっくりな娘、その名も浜路に出会う。彼女は幼い頃拾われた養女。養父の四六城木工作は実の娘のように可愛がっているが、後妻の夏引は彼女と信乃をもろとも陥れようと画策。しかし道節の登場で、信乃は難を逃れ、さらに丶大法師が現れて、この浜路こそは幼い頃大鷲に攫われた里見家の五の姫であると告げる。
その頃、荘助は越後の国へ。そこで偶然船虫に遭遇、何も知らない荘助は彼女に騙され陥れられそうになるが、小文吾がそのピンチを救う。
荒芽山で離散したあとの犬士たち、現八は最後の犬士・大角をみつけ、信乃は浜路姫をみつけ、荘助、小文吾は、まだ仇討途中の毛野とこれから合流するところ。
原作だと、意外と薄情な扱いになりがちな雛衣の死や浜路への信乃の想いなど、マンガはきちんと感情面でフォローしてあるところが良いですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コミック
-
数ある八犬伝コミックの中でも原作にもっとも忠実と異売れているシリーズです
文字の苦手な方にも判りやすくて楽しめるシリーズです -
伏線をどんどん。
人は、定めの糸で繋がっている。
そんな感じです。
-
この話は女性が事件の首謀でそれに男性が翻弄されるという図が多いなあ。にしても八犬士はこんなにも長い間バラバラだったのだなあ。集っている期間の方が今の所短い。八犬士は毛野以外みんな単純というか純粋すぎる。
-
滝沢馬琴作の『南総里見八犬伝』を漫画化した作品です。
八犬伝って、今で言うと、和風ファンタジーですね。これだけ時が進んだ現代でも充分通じるだなんて、馬琴様は偉大です。
表紙は『忠』の珠を持つ犬山道節忠与(いぬやまどうせつただとも)。
やんちゃボウズって感じ。でも、こう見えて結構アツイ人。八犬士では一番上らしい。 -
(1〜8巻について)
滝沢馬琴『南総里見八犬伝』を漫画化。数百年も語り継がれる物語であるだけあって、今なお通じるメッセージがこめられています。