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- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834274301
感想・レビュー・書評
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シルクロードシリーズ。
中央アジアの地理と歴史に詳しくなれる。
個々の話もいいが、何よりツヴィの一連の話がいい。
一族に愛憎を抱いていた彼女が、誘いの手を払う。
ずっと孤独だった異端者が、それでも地に生きていくと決める。
あたしは、あたしだ。
それまでの経緯と、その淋しさを知るだけに、読者は胸を打たれる。
正直、長の詩織よりも過酷で孤独だったんじゃないかな。
まあ、比べるものではないが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文庫版シルクロードシリーズの最終刊。
収録は「緑色の彼方へ」「星の落ちる谷」「月の宴1.2」「駱駝のイブン・サウド」「アッサラーム・アレイコム」「風の伝説」「風の輪・時の和・砂の環(かん)」「エンディング」。
事実上、月の宴でシルクロードシリーズは完結。終わりとしてはややあっけない。まぁ、繰り返す話だからそんなもんと言えるかも知れないが・・・。星の船関係で壮大に終わって欲しかった気も。まぁ、SF+輪廻で始まったシリーズだが、中盤以降、民話・伝承+神々、の話にシフトしていったから、今更SFに返るのも変か。詩織に始まって詩織に終わるという感じでした。
「風の輪・・・」は読んでなかったので収録してもらえてよかった。
エンディングは4ページオマケ漫画。スルジェは「イーコト」しなかったのか? とふと思ったが・・・。
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