B.L.T (ビーボーイノベルズ 294)

著者 :
  • ビブロス
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本棚登録 : 145
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835213040

感想・レビュー・書評

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  • 『B.L.T』読み終える。ラストに来て、木原さんの怖い部分がぎゅっと出て来て萌える!!大宮の本心がリアル過ぎて滾る!!全体を通して話自体に大きな山場があるような作品ではないけど、冷静に振り返ると始まりは突拍子ないけど、それが「盛る」からでないのはやっぱ木原作品。性の知識が保健体育の授業で習った程度、でも耳年増くらいに友達とエッチな話するくらいの時に、同性に本気で「好きだ」と告白されていたら、正直、ナチュラルに性的にも精神的にもバイになってたろうな、と言う事を考えさせられた『B.L.T』。そう言う所が木原リアリティかも…。大宮の恋人の千博が…ジルベールを思い出しつつ、木原さんにしては珍しく、惣一っぽい、と言う風に類型がある、と思えるキャラだなぁ、そして、惣一のように「千博編」読みたいぞ、と思ってしまったんだが(笑)、高野が引き受けそうで、どろどろの中、なんか終わりは清々しい。友達との疑似恋愛的なものは確実にあったので、あの時に何か起こってれば…と言う事を考えさせられる『B.L.T』だった。木原さん作品はこうして自分の性癖と言うか志向と言うものをいつも考えさせられる。女子の方が柔軟なんだよな、こう言う面では…。自分を愛してくれるなら性別なんて関係ない、と思うハードルが男よりは低い。だからこそ、ハードルの高い男のBLが読みたいと思うんだろうなぁ。

  • 中学生の頃、北澤は電車で痴漢に遭います。
    その相手が大宮。それをネタに金をせびり、ご飯を奢らせ、と北澤の傍若無人っぷりがすごい。
    家庭環境が悪く、両親が離婚することで、北澤は誰よりも自分を欲してくれる人間、大宮を利用し尽くして最後に捨ててしまう。

    それから5年。再会したふたりは惹かれ合って付き合うようになるんですが、北澤の可愛さが破壊的でした。
    一方、大宮と同棲していた千博は、大宮が別れて欲しいと言った瞬間ヤンデレ化。そのヤンデレ具合が半端ない。純粋にこんな恋人がいたら嫌です。執着が凄くてこわすぎ。

    別れたくても別れられず、北澤と満足に逢うこともできなくなった大宮がとった行動は、あれほどまでに愛した北澤をふるという選択でした。
    この海での別れのシーンが、もう映画みたいで。
    せつなくってせつなくって。
    お互い強く惹かれ合って、好きで好きでどうしようもなくて、明るい未来を口にする北澤に『別れよう』と言った時の大宮が痛々しくて。
    心の底から欲した北澤を捨ててまで、千博との将来を選んだ大宮があまりに不憫で。

    ラストは徐々に先が見えてきたかなぁ…てところで見事にぶった切ってくれるという、鬼畜っぷりが発揮されてるんですが、かえってここで終わらせてくれたのがよかったかもしれません。

  • こんなに攻めが羨ましくてギリギリするのは無い。
    むしろうらやましっと。

  • 読んでてかなり疲れた…。ある意味、大恋愛なのだとは思うし、私はBLにおける唯一絶対的な相手というのが好きなのですが……正直、この話は「相手を好きだと思う要素」がさっぱり解らなくて感情移入できませんでした。最悪の出会いから発展していくのはともかく…どこがいいのか解らない。一目惚れにしても無理があると思うし。他の評価を見ると同人誌版の続きがあるとか。気にはなるけど,読みたいかといえば…もういいかな;(2008.11.19読了)

  • 腐にカテゴライズしてよいか迷う話です。
    ゲイの恋愛、という感じに近い。

  • 年の差。リーマン×学生。攻めが何年たっても一途。木原作品で最萌え本1。だけど、正直同人誌の補足がないと不完全燃焼のままだと思う。

  • 最後がすごく中途半端な感じがしたけど同人誌で続きを読んでスッキリ。『一分一秒でも早くあいつから離れたい。』239P

  • あまり読み返さない本。
    若い子って大変だ

  • 「子供」の残酷さが痛い作品。
    COLDシリーズと同じくらい好きです。
    多分稲荷家さんを知ったのもコレがきっかけカナ?

  • 最初にラインを読んだときにはすごく続きの気になる話だと思いました。最悪の出会いがどういう風になるんだろうと思ってB.L.Tを読んだのですがやっぱり簡単には上手くいかなくて、これでもかっていうくらい障害があるのにもかかわらずどうしても忘れられない想いって言うのがいいなあと思いました。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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