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- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784835442433
感想・レビュー・書評
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1945年8月6日、その時ヒロシマにいた人々にはそれぞれのドラマがあった。それはとても、ものすごく悲惨な、いいところなんてひとつもないドラマだ。ドラマが起きていることにすら気づかずに命を落としていった人々も数多くいた。
これは事故ではない。事件である。犯罪である。人類史上、非常に残念な出来事である。
著者は、ヒロシマで被爆し、オーストラリアで80年代後半に自らの被爆体験をもとにこの絵本を出版した。
とても短い文章である。もともと英語で書かれているが、絵本なのでそう難しくない。中学生程度の英語力があればだいたいの意味はわかるだろう(日本語訳もついています)。
この本は、とある団体主催の平和について考えるフィールドワークに参加した際に、参加者の方からいただいた。8月6日や原爆についての絵本はたくさんある。たくさんある、ということは、たくさんの人々がかかわり(加害者であれ、被害者であれ)、それぞれの思いがあるということだ。
ヒロシマは決して被害者に甘んじてはならない。
けれど、原爆の恐ろしさ、戦争のむなしさを世界に発信する義務からは永遠に逃げることのできない我々の使命である。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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