私説三国志 天の華・地の風 完全版〈10〉 (fukkan.com)
- 復刊ドットコム (2008年3月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784835443225
感想・レビュー・書評
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孔明にもちゃんと味方がいて良かったよ
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全巻読了の記念に代表して10巻を登録。
20年近く前に1巻だけを読んでいて、改めて全巻通しで読んでみましたが、歴史【創作】小説としても面白い方だったんじゃないかと。
話が長いので途中ダレますが、後半は一気に読まされました。
特に9巻以降。
元からなんとなく好印象な人物だった姜維が孔明とネタバレのため詳しくは記せない関わり方をすることになる辺りから俄然面白くなるのが酷すぎて、一気に読み終わってしまったほどです。
耽美小説なので、そういう展開が苦手な方にはお勧めできませんが、そう云う展開が好きな人でも、あの孔明はどうなんだろうと思うのですが、完全に他人事/他所事と思うと素直に楽しめるかと。
私がそうだったので。 -
未だに読み返して内容を咀嚼して…まだ、咀嚼しきれてない。
10年後には、どうにかなっているんだろうかコレ。 -
「天の華・地の風」ラストです。
最後は、死せる孔明が生ける仲達をはしらせるところまで。
まあ、今まで散々してきたことを思えば……ふさわしいラストといえるでしょうねぇ。それが、誤解から来ているというのが、なんともこのお話の悲劇的なところではあります。
おまけとして、番外編が2つ。
「死者たちの昏き迷宮」は、まあ、おまけみたいな感じ。孔明の贖罪の物語なので、まあ、これがあるとそれなりにハッピーエンドなのかなぁ。でも、今までの話と一緒にして語れるものではないですね。
「桃始笑」は、この物語のはじまりのお話。
これは、本編の1番最初にもってきてほしかったなぁと思います。
まあ、これをかいた時点では、まったくこの先はなかったんだろうなぁと思いますが。だから、多少矛盾がありますが、お話全体として、そんな矛盾は、それほど気にならないと思うのです。
しかし、「三国志」の物語史上もっとも美しい孔明だったと思いますが、それがも、もっとも欠点のない完璧な孔明ではなくて、けっこう、本当にボロボロな孔明だったところが、このお話の良かったところだなぁと思います。
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◆ 私説三国志〔完全版〕-10