完訳 オズの魔法使い 《オズの魔法使いシリーズ1》 (オズの魔法使いシリーズ 1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835447650

感想・レビュー・書評

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  • オズシリーズ全14巻に日本では未刊行の番外編を
    加えた15巻を完訳なんてうれしすぎるっ!

    本自体も児童書として子供たちが読んだり
    読み聞かせてあげる本としてもより理解しやすくなっていたり、
    今までの翻訳本に比べても、ほんの少しの1行があるだけで
    大きく物語の整合性がアップしていたり、
    優しさが伝わりやすくなっていたりと
    丁寧に物語を紡いでくれていて、このシリーズで
    オズのすべてを読めると思うとますます楽しみに。

    かかしの限りない優しさと強い明るさが
    本書ではより豊かに描かれていることも
    かかしの優しさにいつも感動していた私にとっては
    よりうれしいことでした。

    ドロシーたちを包む景色の表現もとっても素敵で、
    さわやかなそよ風が眠りを覚ましてくれるのを待ったり、
    緑の野原と鮮やかな花畑で星空だけに覆われて眠ったり、
    場面を想像するためにほんの少しの表現の違いで
    こんなにも情景はよりステキに見えてくるという喜びを
    きちんと大切にしてくれている翻訳でした。

    残り14巻、とってもとっても楽しみです。

  • 15巻のシリーズものだったとは知りませんでした!
    昔、劇を観たことがあったのですが、内容を忘れており手にとってみました。

    きこりのブリキになった理由がなんとも切ない気持ちになりました。

    あとは結構残酷なシーンもあったりしたのだな、と。まあそれでも子供向けなので描写もスッキリしているというのもあり、そこまで気になりませんでした。

  • 私が小学生の時に特に好きだった本がオズの魔法使いでした。
    ハヤカワ文庫から出ていたシリーズを全部揃えたのも良い思い出です。
    いま子供が小学生になって、ぜひ読ませたいと思って本を探しました。
    ハヤカワのシリーズは今は手に入らなかったので、どの出版社の本にするかかなり悩みました。
    私としては挿絵も重要で、新井苑子さんのイラストがとても好きです。
    集英社から出ている子供向けの本は新井苑子さんの挿絵で良かったかのですが、トトの名前がトートーに訳されていて、どうしても馴染めなかったのでこちらの本を選びました。

    こちらは全ての漢字に振り仮名かあるので子供でも読めます。
    最初の部分だけ私が読み聞かせて、残りは小二の子供でもスラスラ読めました。

    何歳になってもオズの魔法使いは私の心をワクワクさせてくれます。

  • 幼少期に本を読まずに大きくなったため、児童書にはとんと疎い私。本書も出だしのドロシーが家ごと飛ばされるシーンしか知らなかった……。

    かかし、きこり、ライオンと仲間になる感じが西洋版桃太郎みたいだなーとか思いながら読み進めて……
    え?あ?オズの魔法使いってそういうことなん?!と普通に衝撃を受ける(笑)

    今回の完訳版については、文体も読みやすく、装丁もかわいく開きやすく、とにかく読みやすい本だなーという印象。続刊があるみたいなんで、是非読んでみたい。

    あと、訳者さんのあとがきが丁寧でよかった。

  • なんとなく知っているけど、ちゃんと読んだことがなかったので。
    お供たちは、自分たちには足りないものがあると言いつつ、最初から普通にそれが備わっているのは意外だった(かかしなんか最初から参謀役だったし)。てっきり何かピンチの時に力を発揮して「自分の欲しいものが手に入った!」みたいな展開かと思ってたので…

  • シリーズなんて知らなかったので、最初から読んでみた。
    ほのぼのしていて楽しかった。
    かかしの目が書き直されていたとは。
    細かい謎がこの後明かされて行くことに期待。

  • 読んでみて、私はこれまでオズの魔法使いを通しで読んだことがなかったんだとびっくりしました。
    おくびょうなライオンが仲間になるところまでしか知らなかった。

    魔法使いのオズのことも知らなかったので、これを読んで初めて映画のOZが作られた理由がわかりました。読む前に見てたらきっと意味がわからなかったと思う。
    良い魔女グリンダは名前だけを知っていたから、出番はたったこれだけなんだ、とびっくり。

    シリーズの続きも楽しみです。

  • 読書日:2013年7月16日-20日
    Original title:The Wonderful Wizard of OZ.
    titleと登場人物の名前だけ知っていますが、話は全く知りませんでした。
    Dorothyの家が風に飛ばされて行き着いた先がOZの国。
    家の下には東の悪い魔女の足が家の下から出ていて、これはhorrorかと怖い話だと思いました。
    物語が始まったばかりなのに、魔女が死んで万々歳している国民の姿を幼児達がトラウマにならないかが心配です。

    tempo良く話が進んで行く中で、不思議な街だと感じたのが陶器の町です。
    自分の身体にヒビが入っても話せるとは凄いですが、考え様によってはhorrorです。

    OZの正体に唖然 愕然とし、折角OZが気球を作ったのにこれで帰れなかったDorothy。
    南の国の魔女、皇女様の願いで漸くKansasに帰れたDorothyに胸を撫で下ろしました。
    今後はDorothyがOZの国の人と会う事はないと思うと悲しいですが、続編も楽しみです。

  • 児童書なのですらすら読めた。結構残酷なシーンが普通にあり驚いた。タイトルと主人公くらいしか知らなかったので、内容がわかって、派生作品も楽しめそう。

  • 今まで読んだことのなかった「オズの魔法使い」を、ようやく読む機会がありました。作者が初めにこれは子供が楽しむだけの本と銘打って書いていますが、本当にその通りで、ストーリーは単純で、純粋に楽しめる作品だと思います。その中に大切なことがちりばめられていたり、一見残酷なこともあっさり書いてあったり、子供の心に残る良い作品です。昔から愛される作品は大人の過剰な保護や表現の制限などから隔絶されていて、読んで安心できます。是非このような名作を子供たちに多く読んでほしいなと思います。

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著者プロフィール

ライマン・フランク・ボーム
1856年、アメリカのニューヨーク州に生まれる。裕福な父親をもち、病弱だった少年時代は、家庭で教育を受けながら、読書や詩作、物語の創作をして過ごした。新聞の発行や演劇の興行など、さまざまな職をへたあと、四十代で童話の創作を始め、1900年に発表した『オズの魔法使い』で大成功を収めた。以後、読者の要望に応えて全14巻のオズ・シリーズを執筆している。1919年逝去。彼の死後もオズ・シリーズは他の作家によって書きつがれた。

「2022年 『オズの魔法使い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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