アニマンラスト アニメ・マンガ・イラストの作法

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  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835456522

作品紹介・あらすじ

アニメーション作家、イラストレーター、漫画家、キャラクターデザイナーといくつもの顔を持つ著者が、自身の経験を踏まえつつ、アニメ・イラスト・漫画の描き方を絵と文で綴る本。デッサンと記号化、パース・カメラアングルのとらえ方、イメージの出し方、色や照明効果の使い方、などなどを自身のノウハウで語っていく。アニメ・イラスト・漫画を描きたいと思う人をはじめ、それらエンタメ表現が好きな人にも刺激がいっぱいの書物。


目次

1, マンガ&アニメと記号表現

「デッサン力」とは何か
「マンガ絵&アニメ絵」の正体
「記号表現」の是非
「現実」の再記号化
「大友克洋」の衝撃
「リアリティの地平」
「記号表現」の限界
「デフォルメ」と「フェティシズム」

2,技術と表現

「パース」と「アイレベル」
「キャラクター定規」
「画角」の選択
「望遠」と「空間表現」
「広角」と「不安定感」
「画角」と「画面構成」

3,アニメーションとデザイン

「アイディア」と「テーマ」
「イメージボード」と「キー・イメージ」
「デザイン」と「アーキタイプ」
「絵コンテ」と「カット割り」
「意思の動き」VS「物理の動き」
「互い違い」と「ランダム」
「原画」と「動画」
「記号」を疑う
「音響」と「演出」

4,イメージとリアリティ

「イラスト」と「構図」
「照明」と「記号表現」
「照明」と「光の序列」
「固有色」と「支配色」
「風景画」と「写真トレス」
「美しい景色」と「当たり前の景色」
「イメージ」と「抽象」

5,アニメーションと作家性

「アニメーション」と「マンガ」「イラスト」の違い
「個性」と「タレント性」
「アニメーター」はなぜ「負ける」のか
「職人主義」VS「作家性」
「アニメ業界」と「初期衝動」

感想・レビュー・書評

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  • 田中達之さんのとても真摯な絵の捉え方、向き合い方がわかる一冊。絵を描く人の具体的な思考や技術解説をここまでじっくり掘り下げ、言葉にしたものを読んだのは初だったので全ページが興味深くとても面白かった。

    アニメ・漫画・イラストの3ジャンルの違いや求められる技術や理想の違いを具体的かつ美麗なイラストで解説されている。

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著者プロフィール

田中達之(たなかたつゆき)1965年福岡県生まれ。アニメーション監督、イラストレーター。映画『AKIRA』の原画をはじめ、TV『ふしぎの海のナディア』イメージボード、ゲーム『リンダキューブ』キャラクターデザイン(CANNABIS名義)、OVA『永久家族』絵コンテ・原画など、アニメやゲーム関連で活躍してきた。PV『Utada-FLUXIMATION「#12Wonder ’Bout」』監督・原画、映画『GeniusPartyBeyond「陶人キット」』監督・作画・美術監督のほか、近年では『横浜駅SF』など数多くの書籍の装画に加え、実写映画『GANTZ』の武器デザイン、RashadHaughtonのMV『LoveLikeAliens』のストーリーボード、赤い公園のMV『交信』の監督も手掛ける。

「2021年 『アニマンラスト アニメ・マンガ・イラストの作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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