人を育て 組織を鍛え 成功を呼び込む 勝利への哲学157 - 原晋、魂の語録 -

著者 :
  • ぴあ
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835628998

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  • サラリーマンをやっていた原監督、その秘訣は目標管理
    勝つためには、そのための組織構築術がある
    勝つためには、そのための人材育成術がある

    ■人を育てる
    ・ビジネスマンとして、いくら取引先の人でも、一緒に働きたくないなって人はダメですよ。最後は好き嫌いかでしょう。みんなが、生理的にダメかどうか。あいつの心の悪さには付き合えない、いくら金をくれるったてやらないよというね。
    ・答えの部分だけを理解して、相手と折衝事をするから、化けの皮がすぐはがれる、何事に対しても、基本がずぼっと抜け落ちている
    ・本質を理解するようにさせているんです。
    ・私自身は視界が広くなりました。だから、私自身も勉強しなきゃいけないですよ。
    ・本来、私は、減点方式が嫌いなんです。教育の基本は、加点方式なんです。
    ・百の失敗から学ぶより、ひとつの成功体験が学生を成長させる
    ・明るいこと、話をすること、提案することはいいことなんだ、という方針で学生とコミュニケーションをとる

    ・選手たちに信念を伝えて土壌を耕し、指示が理解できるようになったらヒントのみを与えていく、そして、組織が成熟した段階では選手を観察して、気づきを与える

    ・答えを出さずに出るまで待つ
     ステージ1 監督命令型
     ステージ2 監督が選手の代表者に指示を出す型
     ステージ3 監督は大筋の方針だけを示し、チームリーダーと部品が一緒に自ら考える型
     ステージ4 サポート型

    ・よく学生に言うのは、女性を口説くときに、好きです、だけで終わるのかい、と。口説く時には方法を色々考えるし、その答えもひとつだけじゃないでしょう
    ・感動を人からもらうのではなく、感動を与えられる人間になろう
    ・選手がこの、「なぜ?」を自分自身に問い続けられるかどうかが成長のカギを握っている
    ・結果だけを見て、監督が「もうオマエはだめだ」と突き放してしまったら、選手も腐るし、組織も腐っていきます。突き放す前に、選手の言葉を聞くことが大切です
    ・選手たちを、走りたくて仕方ないという心の状態に持っていくとが大切です
    ・人が人を動かしていくわけだから、そこにどうしても情が不可欠になります。
    ・怒るポイントは、男気に背いたときだ。裏切った時、もう一つは、言い訳をした時。

    ■組織を鍛える
    ・何を作るんでも、基本的に一緒、素直さ、謙虚さという言葉の上にリーダーがある
    ・指導者としての資質は、「己を知る」ことも重要。
    ・管理職といっても、大した能力があるわけではない。能力の差はほとんどない。あるのは、熱意の差だ。
    ・一流になる条件、それは、「バカになれること」
    ・今すぎ芽が出ない者についても、次の可能性を見てあげることが大切です
    ・新しいチームを動かすということは、大きく重い鉄球を動かすことと同じ。最初はびくとも動かない。でも、みんなで力を合わせて一度転がり始めたら強大なパワーで進む
    ・心のマナーがちゃんとある子。タイムが速くても、心がない子は獲得しない
    ・強いチームを作るには、人間性を重視しなければならない
    ・環境になじめないと力は発揮できません。走力は二の次です。
    ・人として模範になれないようなら、それは一番ではない。

    ■正しい目標
    ・自分自身が立てた目標に対して、クリアできたら、喜ぶわけです。
    ・目標と妄想は違います。目標は半歩先に置き、それを目指して練習する。その繰り返しです
    ・リーダは夢のある話をしなくてはいけない
    ・夢をかなえるには、まず、思うこと、が出発点になる
    ・なぜを徹底的に刷り込むことが重要だ
    ・己を知る、スポーツにおいても、ビジネスにおいても、それが成功への近道となる
    ・自分で自分をコーチする

    ・努力しなかったら負け、これだけです

    ・当たり前のことを、当たり前にこなすことが大切だ

    ■勝利への哲学
    ・自主性と自由は、言葉は似ているけれど、意味はまるで違う
     自由というのは、自分のワールドの中だけで自分の都合で動いている
     自主性というのは、方向性が正しい中で、枠の中で動くこと、さらに、枠を広げていこうとすること
    ・無鉄砲な時代も必要だと思うんですよ。マニュアルに踊らされてペーパーの上だけで動く人間は、伸びしろがないと思います。
    ・比較対象物がなかったら、いい、わるい、はわからない。何ごとも、動いて体験する方が大切なんだと思います

    ・質問を投げかけ、選手自身に考えさせることで、能力を引き出すことができる
    ・能力ではなく、熱意、がものをいう
    ・自分の頭で考えなければ、成長しない
    ・人間窮したら、基本に立ちかえること、人は、行いを間違えたり、自己を見失った利することがある生き物だ。そうした時に、戻れる場所があるか、が重要なファクターとなる
    ・陰では血のにじむような努力をしています。見えないところでは泥臭く努力しても、表舞台では華やかにしていたい

    ・理屈だけではなく、行動力と熱量で、人を動かしてきた

    ・覚悟を持ち、退路を断つ、とどのつまりは、覚悟である

    ・おかれた場所でいかに熱意をもつか、勝負はそこだ

    ・男気とはさまざまだ、約束を守る、責任感をもつ、先輩を敬う、監督本人の男気は、伝説を作ること、だ。

    がんばっていれば、必ず、誰か見ていてくれる

    目次
    はじめに
    第1章 人を育てる
    第2章 組織を鍛える
    第3章 正しい目標~本質を見極めろ
    第4章 勝利への哲学

    ジャンル 書籍
    書店発売日 2016/11/01
    ISBN 9784835628998
    定価 1,222円(本体 1,111円+税)

  • 原監督の語録です。
    人を育てるのは難しいです。
    個人的には自分でやった方が早いと思うことが多々あります。
    それは優秀な部下がいても変わりません。
    そこを乗り越えて任せるということが大切なんですよね。
    任せると丸投げは違います。
    相手を信頼してるから任せることができます。
    信頼に背いたときは「今のままでは誰も信用してくれない」ということを伝える必要があります。
    尻拭いするのは優しさではないのかもしれません。
    「行動力」と「熱量」で人を動かす。
    僕は自分でやるのは簡単やと思ってます。
    ただ人にやってもらうのが苦手。
    悩みは尽きないですね。

    「覚悟」を持ち、退路を断つ
    保険をかけながら次のことをやろうとしたら見透かされますね。
    僕も司法試験受ける時に役所を辞める気がなかったんで「覚悟」がなかったんやと思います。
    やっぱり「覚悟」のある人が合格を掴んで行ったなあと思います。
    次のチャレンジでは用意周到に「覚悟」を持って挑みたいと思います。

  • コーチングの前にティーチング
    リーダーとは、空気感を変えられる人
    管理職とは、管理するのではなく組織内の変化を感じる人

  • 原監督の独自の育成哲学、生き様が書かれている。
    感動を与えられるのではなく与える人になる
    今日できることは今日やる、明日はまた明日やることがある
    人間の能力は大して変わらない、差があるとしたら情熱の差だけ
    は、多少参考になったが、あとは心に強く残るものは感じられなかった。
    時代の変化に合わせて動き方を変える、若者の立場に立って発言する。

  • 数年前から駅伝に興味を持ち、箱根駅伝常勝の青学の原監督にも興味を持ち、何冊も執筆されているのを知り初めに手に取れたのが本書。
    印象的なフレーズや名言などに関する話が書かれている。そのどれにも言えるのが、心から相手の事を思っている事。陸上をしたくて進学してきた学生に、陸上以外の社会性を身につけて欲しいなんて、一部活の監督では思わないと思う。
    また絶対ブレさせない事を決め、ブレずにやり続けることの大切さ、必要性がとてもよく伝わってきた。
    ビジネスや陸上はもちろん、全ての事に言える事だと思った。

  • 青山学院大学を箱根駅伝4連覇に導いた原晋監督の本
    組織づくり、目標設定、人としての姿勢について学びました♪︎
    原監督自身の選手時代、社会人時代に経験したことが組織づくりに活かされていて経験に勝るものはないと学ぶ!
    「考えること」について、自分はどこまで考えて次にどうするのか?まで考え続けるよう変えていきますー!

  • 参考になることが多かった。

  • 原監督の良い習慣(物事の考え方、捉え方)が良く分かります。
    良い習慣が良い結果や成果を引き寄せる、それを実践している原監督であり、青学大陸上部です。
    読みやすい本ですが、原監督ご本人が書いたものではなく、原監督の発言やインタビューから、ライターが文章を起こして編集されたものです。そのため、やや飾り言葉が多い印象でしたが(なので、星4つ^_^)、原監督が繰り返し学生達に伝えていることや、原監督ご自身が果たしたい陸上への「思い」や「ビジョン」を知ることができます。
    目標を達成できる組織を作るための取り組み方や考え方を教えて頂けました。
    読んでよかったです。

  • 人間の能力に大きな差はない。あるとすれば熱意の差。

  • 箱根駅伝で、青山学院大学を4連覇へ導いた監督、原晋氏の指導哲学が盛りだくさんの本です。
    メディアでは見せない、目標達成への強い覚悟、圧倒的な努力量、掲げているビジョン等、非常に学びの多い作品でした。
    誰といるか、誰と働くか。
    本書で著者の哲学を通してその重要性を知ることができます。

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著者プロフィール

青山学院大学陸上競技部長距離ブロック監督。青山学院大学地球社会共生学部教授。1967年、広島県三原市生まれ。世羅高校では全国高校駅伝準優勝。中京大では全日本インカレ5000mで3位入賞。89年に中国電力陸上陸上競技部1期生で入部するも、故障に悩み、5年で競技生活を引退し、同社でサラリーマンとして再スタート。新商品を全社で最も売り上げ、ビジネスマンとしての能力を開花。
2004年に陸上競技部監督に就任。09年に33年ぶり箱根駅伝出場、15年に同校を箱根駅伝初優勝に導く。18年まで箱根駅伝4連覇という快挙を成し遂げる。20年には大会新記録で王座奪還を果たし、22年には大会新記録を更新して6度目の総合優勝するなど駅伝強豪校に育て上げる。

「2022年 『「挫折」というチカラ 人は折れたら折れただけ強くなる(マガジンハウス新書)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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