1000冊読む!読書術

著者 :
  • 三笠書房
2.63
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本棚登録 : 212
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837923473

感想・レビュー・書評

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  •  読書術というより、著者が今まで読んだ本をつれづれ思い出し紹介していくエッセイのようなもの。当然本のあらすじや周辺知識・書誌的事項なども紹介されているので教養だとか薀蓄だとかいう知識もつきます。
     まあ実際に1000冊ほど読まないと書けない本であるし、本書を読むと数十冊ほど読んだ効能がありそうな。

      
     本を選び紹介することのプロである書評家による書評を活用することの利が説かれていることが特徴。
     書評を読むことで、本を読む気にさせる・読まなくても読んだ気にさせるという利点があり、この、「本を読まない読書術」についても、『吾輩は猫である』や加藤周一を引用しながら紹介されています。
     本書でも色々と書評の例が紹介されています。
     そういえば私も新聞の書評欄や文化欄の記事は結構時間をかけて読む方なので、実際の本は読んでいなくても、読書界の動向についての知識はかなりあるような気がします。


     文章力についても述べられていて、これが実は換骨奪胎という観点から述べられているわけです。
     著者が朝日新聞在籍中に書いた成人の日の社説の成立過程を明らかにした部分が面白かった。


     他、「要約力」について、テレビかラジオのコメンテーターをしていた時、時間が足りなくて用意していたコメントを一言で要約した例など、経験者ならではの実例が面白い。


     ブクログでのレビューを拝読すると、タイトルやら内容のレベルについての批判が幾つか見受けられます。
     著者が常連ゲストとして出演されている「日曜喫茶室」で交わされるトークを思い浮かべれば、本書の雰囲気がよく分かるかと。
       http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140706/p1

  • 「本を読むといいよ」というのは共感出来るが、読書術でもないし、なんとも掴み所のない本です。
    他人にオススメはしないかな。

    ひとつ印象に残ったのは「奴隷には本を読ませない」つまり、本を読なまいということは、自ら奴隷を選んでいるということであり、本を読めば賢くなる可能性があるということ。
    いっぱい本を読まなければ!

  • 引用ばかり&謎の上から目線で読んでて嫌になった。

  • 書評を読むことは素晴らしい
    日曜毎日新聞の本棚

  • 本の紹介、引用から、本を読むことの利点を述べている。

    また、書評を読んでも本を読んだことになるとのこと。
    確かに、読んでも記憶に残らない本よりは、記憶に残る書評を読んだ方が、自分の教養になるだろう。

    そういう意味でも、引用が多いこの本を読むだけでも、数十冊を読んだことになる。

  • 読切 2018/04/26 23:28

    p.38
    みんな本を神聖なものとして扱いすぎてる
    →それを壊して自分なりの自由さが必要
    →日曜日の新聞読書欄(1回50冊×4=200冊)
    p.142
    学ぶとは真似ること
    p.177
    ・書く
    ex)旅について←範囲が狭められてる
    旅の何を書くか←選択は無限大
    ・要約することで本質を掴む

    p.226
    ・奴隷:本を禁止されていた
    ←本を読ませないことで自由を奪っていた
    ・文学の最も重い罪:本を読まず、軽視すること。この犯罪を人間は、自分の一生をかけて償う

  • 考える力を身につけるための読書について語った本。

    読書の習慣を身につけて、数多くの本と出会うこと。読書は積み重ねがものを言います。

  • さすがに同じ著者の作品を連続して読むと重複している話が複数回出てくるが、まあそれもよし。

    書評によって1冊読んだとする程1000冊にこだわらなくても良い様には思うが、書評を効果的に使うという事を教えてもらった。確かに限られた時間の中で、一流書評家のフィルターを通してから読む読まないを決める本があっても良いのだなぁと思う。

    おかげで土曜日の朝刊に掛ける時間が増えた。

  • ・日曜日の新聞の読書欄で盗み読書する。
    ・1000冊読むと頭の中が混沌とする(笑)
    ・本と本が繋がると頭の中で混沌とした小宇宙が生まれる。そこを流転し、彷徨うのが読書。これにやり脳が鍛えられる。
    ・読書はある意味筋トレ。使わなければ鈍る。

  • 本の本
    読書

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著者プロフィール

轡田隆史(くつわだ・たかふみ)
1936年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞東京本社に入社。社会部デスク、編集委員などを経て論説委員となり、1996年までの8年間、夕刊一面コラム「素粒子」の執筆を担当。その後、編集局顧問となり、1999年に退社。テレビ朝日系ニュース番組「ニュースステーション」「スーパーJチャンネル」などのコメンテーター、日本大学法学部非常勤講師を務めたあと、現在は著作、講演などで活躍中。日本記者クラブ、日本ペンクラブ、日本エッセイスト・クラブ、日本山岳会会員。ポーラ伝統文化振興財団評議員。
著書に、『「考える力」をつける本』『100歳まで読書』(以上、三笠書房)、『60歳からの人生の整理学』『「考える力」をつける読書術』(以上、三笠書房《知的生きかた文庫》)などベストセラー、ロングセラーが多数ある。

「2021年 『快老生活のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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