心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 (単行本)

著者 :
  • 三笠書房
3.48
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本棚登録 : 2409
感想 : 225
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837925088

作品紹介・あらすじ

禅僧にして、大学教授、
庭園デザイナーとしても活躍する著者が
やさしく語りかける「人生のコツ」。

◎悩むより動く――そのほうが物事は絶対うまくいく
◎人と比べない――“妄想”の9割はこれで消える
◎前向きに受け取る――幸せかどうかは、あなたが決める
◎「お先にどうぞ」――求めない、あせらない、こだわらない
◎「朝」を大切にする――心に余裕をつくる最善の方法
◎余計なことを調べない――情報の“暴飲暴食”はやめる
◎「競争」から離れてみる――禅的「不安の遠ざけ方」

余計な不安や悩みを抱えないように、
他人の価値観に振り回されないように、
無駄なものをそぎ落とし、限りなくシンプルに生きる。

――そんな生き方を指南してくれる、48の禅の教えを紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 禅の教えを日常で実践できるように、わかりやすく説いている良書でした。
    本書のうち、以下の3つの禅の教えを実践して、心を整えたいです。

    1.喫茶喫飯
    余計なことを考えず、お茶を飲むときはお茶を飲むことだけに集中して、ご飯をいただくときにはご飯を食べることに集中すること。
    『いま、ここ』だけに集中することで、心が整う。

    2.合掌する
    神社のお札などを部屋のどこかに置いて合掌する場所にする。生活空間にそんな場所があると、前向きに心が整う。

    3.浮かべに任せ、消えるに任せる
    水に一石を投じると、さざ波が立ち、波紋が生まれる。波紋を静めようと、手を入れたら、さらに複雑な波紋が生じる。放っておけば、しだいに波紋は静まる。それが、無心に近い心の在り様。

  • 高校時代に図書館で見つけていた本の1つ。僧侶の方が考える「不安の乗り越え方」が書かれている。拘ることを出来るだけ捨てていくことが本質であるとしている。これから社会人生活をする上でお守りのようにこの本の中に書かれている事を胸に刻みたいと思う。

  • 悩みごとの多くは妄想と人間関係からくるもの。
    人と比べず、正しいと思うことを実践して、まず行動する。

    起きることを前向きに捉えて、今をしっかりと生きることが大事。

    人との縁を大切に過ごすこと、何かの因果があるもの。

    禅の教えをわかりやすく教えてくれるいい本です。
    今日、この本に出会ったのも何かの縁、大切にしていこう。

  • うーん
    心配事の9割は起こらない
    タイトルが気に入った
    人間は考えすぎる
    そんなに考えなくてもなるようになるよっていってるような気がした

  • 本屋で何気なく見ていたらこの本のタイトルを見たら
    変に心配性の私には目から鱗のように思えてすぐに手に取りました。

    禅語というのを初めて知り、そこには普段何気ない事でもそこには何か意味があり、そこから生きてうえでの大切なノウハウが書かれていたのでとても分かりやすかったです。
    禅の教えというのは本当に生きていく上での宝庫だと思いました。

    生きていると様々な悩みが生まれてしまいますが、
    命そのものさえ自分の手ではどうにもならないもので成り立っているということに今さらながら教えられました。
    そう考えると、どうにもならないことが起きてしまっても
    じたばたしないで、あるがまま受け入れて、
    どうにかなるのを待つということも大切だということがよく分かりました。

    お蔭さまという意味も語源はご先祖様からで、
    一人で生きているのではなく、先祖代々がいたからこそ
    今の自分が生かされているということ。
    普段こんな事は殆ど考えなかったので改めて思い知らされました。

    禅では行住坐臥の全てが修行なので、何をするのも修行です。
    そこから今、そこにある仕事が自分にとって一生懸命にすべき仕事で、
    仕事の種類なんて何も関係が無いと言うことが分かり、
    主婦だとこれという仕事をしていない気がしていて
    自分に対して少し引け目があったのでこれで少し楽になった気がします。

    この本の禅語はどれも良いものばかりでしたが、
    門を開けば福寿多し
    というのがとても印象的でした。
    包み隠さず、あからさまにしてしまえば良いことが沢山あるという意味です。
    自分だけに当てはまるのではなく、現代人の人達に教えたくらいです。
    抱え込まずに、助けを求めれば、誰かしら助けてくれる人がいるはずです。
    特に育児、介護などをしている方には自分の限界が分かったら、
    助けを求めて欲しいと思います。
    日本の法律、設備がまだ不十分なので、
    それに頼りきることもできないですが、
    それ以外に頼れる人はきっといると思うので抱え込まずにして欲しいです。

    ここに出てきた禅語は全部は覚えられないですが、
    その意味はそんなに難しいことではないので、
    ちょっとした時に思い出すことが出来るので勉強になりました。
    心配事、悩み事、大きな壁に当たってもこのタイトルを思い浮かべれば、
    少しは心が救われる気持ちになると思いました。
    まさに無駄な考えを持たずにシンプルに生きて、
    一日を大切にして過ごし感謝していくのが理想だと思います。
    大袈裟かもしれないですが、
    私にとって人生においてのバイブル本になりそうなので、
    いつでも読めるように手の届く所に置いておこうかと思います。

  • <まとめ>
    ★「当たり前のこと」を大事にする
    →当たり前のことを丁寧に実践することで、「今」「ここ」だけに集中する。そうすることで、余計な不安や悩みをかけないように、心が整っていく。
    →ポイントは減らす、手放す、忘れる
    ★妄想しないこと
    →「妄想」をできるだけ減らしていくと言う事
    →人と比べないこと。比べようがない
    ★持ち物を減らす-すると、心も体も軽くなる
    →自分が手にとると、思い出が巡ってきて胸が熱くなる、いただいた人の心が感じられて嬉しくなる、ほっとした気持ちになれる、元気が湧いてくる…。そういったものは大切に残しておくべきもの。
    ★「いい加減」を心得る
    →人は自分の力量に見合ったことしかできない
    →「いい加減」を知る、「いい加減」を心得る、自分の持っている「力量」のこと。そして「いい加減」を知るとは、つまりは、自分の力量を的確に把握しているということである。
    ★「あたりまえ」を見直す
    →今ここにある幸せに気づく
    →周りにある「当たり前」のことを、いちど、見直してみよう。
    →「今」「ここ」にある「あたりまえ」のことにどれほど自分が支えられているか、あるいは、癒されたり、励まされたり、勇気づけられたりしているか。
    ★朝を大事にする-心に余裕を作る1番の方法
    →最初から時間に追われ気が急いでいますから、心に余裕がない。
    →「汝は12時に使われ、老僧は12時を使い得たり」→中国の諺※お前は時間に使われているが、私は時間を使いきっているぞ、という意味
    ★ 置かれた 場所 で 輝く - 今 やらない で いつ やる のか ?
    →心から楽しめるものに打ち込んでいたら、その瞬間、瞬間を充実一生きることができます。心から迷いや不安が消えて、どんどん前向きになっていきます。
    ★感情に逆らわない
    →それが、何者にもとらわれない姿
    →「無心」でいること
    →その時々の思いや感情に「動かされない」で言おうとする必要はありません。浮かぶに任せ、消えるに任せ、です。
    ★夜は静かに過ごす-大事な判断を夜中にしてはいけない
    →禅の修行には「夜坐」といって、夜の座禅があります。
    →できるだけ「何かを判断する状況を作らない」のが、心静かに夜を過ごすコツ。
    →悩みが悩みを生み、わだかまりがより深まっていく、と言うところが夜の時間帯にはあるのです。
    ★コツコツ続ける-人の才能を羨む前に
    →自分のできる努力をコツコツ続ける習慣を身に付ける。その「習慣」によって、「才能」を超えることもできる。
    ★「いい言葉」を使う
    →言葉には、恐ろしいほどのパワーがある。
    →陰口悪口で盛り上がったツケは必ず回ってくる。

    <感想とやること>
    ★今、ここに集中する
    →マインドフルネスを意識する
    ★悪口陰口は言わない
    →自分に返ってきてしまうから

  • 一切衆生、悉く仏性有り
    色眼鏡を外して見れば、全ての物(人)に素晴らしい所がある。
    どんな境遇も受け入れる
    正論を振りかざさない
    「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」細川ガラシャの辞世の句が刺さった。
    何度も読み返したい本だ。

  • 著者の禅僧という立場から、禅語や故事成語などを引用し、日常に溢れる問題への解決方針を見出してくれるような内容
    読むと心が軽くなる、そんな効果があるかもしれない
    ただし、タイトルと中身の一致性はあまり感じられず、疑問が残る

  • 中古本屋で引き寄せました。タイトルが気になり購入。この時、怒らない禅の作法という本を買ったのですが、同じ作者でした(笑)
    個人的には、タイトル名と内容は違った様に思えましたが、毎日の日常生活でのあらゆる事に対して、年齢関係なく、非常に役に立つ内容でした。今苦しんでいる人、モヤモヤしている人、前向きになりたいって思っている方に、おすすめ!仏、宗教的な本でないですよ。もしそうだったら、買わないので~ご安心を

  • 禅の教えを、引用を用いながら説明しており、沢山学べた。
    昔の人は色んなことを経験していて、その教えって本当に学びになるなぁと感じた。
    語彙力無くて薄っぺらいけど笑

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著者プロフィール

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年『ニューズウィーク』日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。近年は講演活動や執筆も積極的に行い、ベストセラー・ロングセラー多数。

「2023年 『仏にゃんのふわもこやさしい仏教の教え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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