ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

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制作 : 大前 研一 
  • 三笠書房 (2006年5月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837956662

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代の感想・レビュー・書評

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  • 田尻慎太郎先生 推薦

    いま私たちが欲しいのはアメリカでデザインされ中国で組み立てられているiPhoneだったりMacBookだったりするだろう。レッツノートを欲しいと思っている人は、果たして君たちの中に何人いることだろう?
    この事実は2つのことを示している。1つは工業生産(マス・プロダクション)の場所は時代とともにグローバルに移っていくということである。もう1つはデザインする力のほうが強い(=高収益を挙げられる)ということだ。
    かつてテレビの生産はアメリカで始まった。しかしより品質が良くて安いテレビを日本のソニーやパナソニックが作り出したことで、アメリカでのテレビ生産はほぼゼロになった。同じ事がいま日本と韓国・中国の間で起きている。歴史は繰り返すのである。工業生産だけではない。今やプログラミングをインドのプログラマーに任せた方が、ずっと安く優れたソフトウェアを作ってくれる。
    ダニエル・ピンクは、物事を効率良く生産することは左脳的能力(論理)と定義する。そして左脳的な仕事はどんどん賃金が安い場所に移っていくと考える。いま中国で作られているものも、10年後にはベトナムやラオスで作られているかもしれない。
    一方、これからの世界(特に先進国で暮らす人々)にとって大事なのは、感性を司る右脳の力だと言う。パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力などの「ハイ・コンセプト」と、他人と共感する能力などの「ハイ・タッチ」である。そうした力を身につけるためには、経営学を学ぶだけでは足りず、アートやデザイン、ストーリーテリングを身につけることが非常に大切なのである。いま嘉悦大学でもそうしたハイ・コンセプト的経営を学ぶ試みが少しずつ始まっているのだ。
    ダニエル・ピンクは他にも『フリーエージェント社会の到来』『モチベーション3.0』という時代の先を述べる世界的ベストセラーを書いている。いま起こりつつある社会の変化を知りたいあなたにオススメします。

  • 【第四の波、到来】
    1.「よその国、特に途上国にできること」を避ける
    2.「コンピュータやロボットにできること」を避ける
    3.「反復性のあること」を避ける
    ある日の日経記事、「コンピューターが仕事を奪う(下) -代替不能な能力こそ重要-革新的な発想育てよ」。
    1.ITは一部の人々の労働を完全に代替可能
    2.先進国の失業はITによる構造変化も要因
    3.「正解」のない問題に答える能力こそが重要
    言い古されていることかもしれないが、いわゆる「優等生」はコンピューターに置き換えられてしまう。

    【6つのセンス】
    1.機能だけでなく「デザイン」
    外観が美しく、感情に訴えかけてくるものを創る。「普通」は悪いこと。「オリジナル」であるかどうかを重視する。
    2.議論より「物語」
    情報があふれた今日、事実を提供する価値は低くなっている。そこで求められるのは、事実を「文脈」に取り入れ「感情的インパクト」を相手に伝える、物語力。
    3.個別よりも「全体の調和」
    ホワイトカラーの仕事がアジアへ流出し、ソフトウェアに取って代わるにつれ、「分析」より「統合(一見無関係に思える分野に関連性を見出す力)」、誰も考えなかった要素を組み合わせることで新しいものを創造する力が求められている。
    4.論理でなく「共感」
    「豊かさ、アジア、オートメーション」が進んだ今日、人々を動かす、他人を思いやる能力が大切。
    5.まじめだけでなく「遊び心」
    笑い、娯楽、ユーモアが、健康面でも仕事面でも大いに恩恵をもたらす。「わくわく」する。
    6.モノよりも「いきがい」
    何億もの人が日々の生活に苦しむことから解放され、より有意義な生きがい、すなわち目的・精神の充足が求められている。

    キーワード:「自分ならでは」って何だ?

  • お前の進む方向はそっちでいいぞ。と背中を押されたような気持ち。

  • ロジカルシンキングの先。右脳的思考の重要性。これをどう高めていくかの方法論について知りたい。

    『建築プロデュース学入門』の中で紹介。

    この本の中で紹介されている『脳の右側で描け』を読んでみる。

  • 数年前にも読んだ本だけど、今読んでも色褪せてない!いろんな本や体験をして、6つの感性を伸ばしていきたい。


    ~時代の流れ~
    18世紀:農業の時代(農夫)
    19世紀:工業の時代(工場労働者)
    20世紀:情報の時代(ナレッジ・ワーカー)
    21世紀:コンセプトの時代(創造する人、他人と共感できる人)


    「左脳主導思考」の重要度が低くなり、「右脳主導思考」の重要度が増す原因として【3つの要因】
    ①過剰な豊かさ
    ⇒物質的ニーズは満たされ、感情面を重視する傾向が強まり、物事の意味への追求に拍車がかかった。
    ②競争相手
    ⇒アジアの国々で安いコスト
    ③代行
    ⇒上記の国々に仕事を奪われている


    今の仕事をこのまま続けていいかの3つのチェック
    ①他の国であれば、もっと安くやれるか?
    ②コンピューターなら、これをもっとうまく、早くやれるか?
    ③自分が提供しているものは、この豊かな時代の中で需要があるか?

    これから求められる「6つの感性(センス)」
    ①デザイン
    ⇒機能だけではなく、感情に訴えかけてくるもの
    ②物語
    ⇒相手を納得させる話ができる能力
    ③全体の調和
    ⇒ばらばらなものをひとつにまとめる能力、総括力
    ④共感
    ⇒何が人を動かすのかを理解し、人間関係を築き、他人を思いやる能力
    ⑤遊び心
    ⑥生きがい

  • おそらく3度目の読了。
    「コンセプトの時代」を生き延びるため、デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがいの6つの能力を磨く必要がある。
    これからも定期的に読んで人生のエンジンとしたい。

  • ハイ・コンセプトとは、芸術的・感情的な美を創造する能力、パターンやチャンスを見出す能力、つまり右脳での思考である。 今後、ビジネスにおいて経営を左右するのは、自分自身の仕事が①豊かさ②アジア③オートメションに取って変わられるのであれば、期待出来ない。 そう、次の時代は、右脳が支配する世界に取って変わられる。

  • 『モチベーション3.0』などで知られる、ダニエル・ピンク氏の著書です。原著が2005年の発行と少し古いのですが、この本をテーマとした勉強会があると聞いて、手に取ってみました。残念ながら勉強会のほうには都合がつかなくなってしまったのですが、書籍は十分に読む価値があったといえます。

    まず衝撃的だったのが、社会のIT化とグローバル化にあわせて、自分たちの仕事が価値を失っていく、という事実を突きつけられたことです。それは私が勤めるIT業界、システム開発の仕事も例外ではなく、コストの安い外国と競争できるのか、その仕事自体がITに取って代わられないか、と考えていくと、いずれコスト競争に陥り、仕事に対する報酬がどんどん下がっていくことになります。
    勤め先で、社長が労働集約型の業務にならないように常に意識していく、といった趣旨のことを繰り返し話していますが、まさしくこのことにあたるかと思います。「労働集約型」という言葉がまだ自分の中で咀嚼できていないのですが、辞書的な意味では人間の労働力に対する依存度が高い状況のことで、働く側も楽ではないし、いつシステムや低コストの労働者に置き換えられるかわからない、という不安の中で働くことになります。

    よく言われるのが、新しいことを考えることは機械にはできないわけで、その部分を人間が仕事にしていく必要がある、となります。本書にはその方法として6つのコンセプトが示されており、これからの働き方を考える上での重要な指針となります。
    本編は導入として人間の脳の構造を扱うのですが(ここだけ見ていると訳は大前研一ではなく、茂木健一郎かと勘違いしてしまう(笑))、美的センスや感情を司る右脳の力を、もっとビジネスに生かしていくことが求められています。
    6つの「ハイ・コンセプト」は、左脳優位な考え方だけでは決して達成できず、右脳優位の領域を生かしていくものとなっています。つまり仕事で成功する方法は論理や数式によってマニュアルが作れるものではなく、誰かの示した方法に従うだけではダメだということになります。

    (1)機能だけではなく「デザイン」、(2)議論よりは「物語」、(3)個別よりも「全体の調和」、(4)論理ではなく「共感」、(5)まじめだけではなく「遊び心」、(6)モノよりも「生きがい」。
    こうやって並べると、先日この世を去った、あるIT起業家の名前が浮かんできます。
    その人物、スティーブ・ジョブズ氏は、iMacやiPhoneといった独特なデザインの製品を次々と発表し、低迷していたアップルの業績を世界一のレベルまで引き上げました。また、自分たちの製品に物語を与え、ユーザーがアップル社の製品を使うことでステータスが高まるように仕向けました。もちろん競合他社が現れるのですが、デザインや物語性の部分、そしてユーザーへの共感という部分で、アップル社とは大きく水をあけられていると感じます。

    各章末には6つのコンセプトを手に入れる手がかりとなるサイトや書籍、考え方などの情報が出ています。英語のサイトが多いのでどこまで参考にできるかわかりませんが、考え方などは意識していくことはできそうです。

  • 衝撃的一冊。人生のバイブルたりえる内容。常に手元に置いておきたい一冊。右脳と左脳のキャッチボールによる自己確立は今後の自分の方針ともシンクロする。

  • ①この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか
    ②この仕事は、コンピュータならもっと速くやれるだろうか
    ③自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか
    という問題定義にぐっときた。
    自分が提供しているものってなんだろう。
    そこがあいまいだから仕事もなぁなぁなんだろうな。
    何を提供できるのか、何を提供していきたいのか考えないと。

    そしてこれからは右脳を使った能力が求められるって。
    以下6つの感性。
    ・機能(実用性)だけでなくデザイン(有意性)
    ・物語ー人はSTORYによって理解する
    ・バラバラの断片をつなぎあわせる調和
    ・論理ではなく共感
    ・まじめだけでなく遊び心 ーリーダーに求められる
    ・モノよりも生きがい
    これが本当なら自信になるわw
    designの勉強しようって思った。

    あと、やっぱmulti playerじゃないと生き残れないって。
    働いてから得意なことは得意な人に任せた方が効率いいしお互いhappyって思ったけど、出来ることは増やさないとね。
    視野も狭くなるし調和・統括できなくなっちゃう。
    ちょうど上司にも言われたばっかだったから、やっぱりそうなんだって思った。
    いい変化は大事だしねー

    H.Pinkのtwitter登録しちゃった!w

    後大前さんの訳もすごく分かりやすくてやっぱこの人すごいって思ったのと、原書読めなきゃなーって。

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