本文より・・・意志決定は早ければ早いに越したことはありません。意志決定においては、どの選択をするかという過ちより、いつ選択をするかという過ちのほうが圧倒的にい多いということを覚えておいてください。
人と話をしていて、「ああ、この人は何か夢を持っている」「この人の話を聞いていると共感するものがある」「自分もそうなれるのなら素晴らしいと思う」などど感じたことがあるでしょう。ロマンは人それぞれであり、それを小さいと思うか、大きいと思うかは、その人次第。まずは願望でもいいので、何をしたいか、よく考えてみることです。
ロマンに到達するためには、将来像を描いて、そこから何が必要かを考え理解し、現在に引き戻さなければいけません。
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吉川裕倫さんは、ロマンという言葉を使われていますが、これは、目的、目標のことだと思います。多聞にもれず、この本でも、「自分の目的、目標を定め、到達したい地点と、現実とのギャップを把握し、それを埋めるように努力しなければならない。」と書かれています。
この本の特徴は、その目標を「他社から引き抜かれる社員」「独立して事業をやりたい」「今の会社の役員になる」の3方向に定め、それを実現するために、具体的に何を意識し、何を学び、どのように行動すればよいかが具体的に書かれています。基本的なことではありますが、マーケティングの用語が出て来ますし、この本を読んだだけでは分からない財務の指標についての記述もありますが、「できる人」を目指すあなたの初めての自己啓発書として最適だと思います。