ジオラマボーイ・パノラマガール

著者 :
  • マガジンハウス (1989年4月1日発売)
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本棚登録 : 396
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838700592

感想・レビュー・書評

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  • 実写映画化で注目!
    10代男女の熱くて冷たいジタバタ恋物語。

  • 岡崎京子の長編の最高傑作。岡崎京子の代表作というと、「ヘルタースケルター」や「リバースエッジ」を挙げると思うが、私にとっての最高傑作はジオラマボーイ パノラマガールである。
    後期の作品群のような重さはなく、軽妙ななかに抜群のセンスが散りばめられている。作者の天才性がいたるところに横溢している。ラストは衝撃的だった。え、こんな終わり方ありみたいな。

  • 岡崎作品は、研究されまくっているので、私の陳腐な言葉の羅列かもしれませんが、ようやく岡崎作品の感想を書ける気がしてきたので感想を書いておきます。この話は80年代そのもので、京子さんがリアルタイムで青春を過ごした愛おしさのようなものを感じます。ストーリー自体は、男の子と女の子が知り合って、それでいて盛り上がるような恋にもならず、静かに収束していきます。特別、心に残るマンガではないのですが、これから始まる岡崎ワールドの序章のようで、スタート地点に立った感じがする作品です。

  • まだ暴力性が感じられない、
    牧歌的で脳天気だった1980年代末の連載作品。
    自分が一人の異性を好きだということに端を発する、
    思い込みの激しさや勘違いや空回りの数々には、
    著しく共感を覚える……というか、
    この空気感はまさに我々のものだ!
    と、初読時には膝を叩いて叫んでいました。
    主人公たちが、ある意味「怖いものナシ」状態なのは、
    彼らを包む社会全体が、
    多分現在よりずっと優しく柔らかくて、
    失敗を恐れる必要がなかったから――だったんじゃないかと。
    そんな緩い箱庭、もしくは書き割りの中で、
    それをそうと承知しながら戯れていた少年少女の物語、かな。
    一番好きなのはP.243下段右、
    まゆ子ちゃんが夏の夕風に髪を靡かせているコマ。
    グッと来る!

  • 25歳でこれ書いたのか。
    好きなひとがいないのが普通だったときもあったんやなあと思った。

  • 岡崎京子は避けていたけど、結局なんとなく好きだった。
    ゆらゆら手さぐりで、なるようになるしか。
    絵はやっぱりちょっと苦手。
    でもおもしろかったです。
    ありがとう。

  • 1 完

  • 良くも悪くも初期っぽい。
    えーかげんな気分になったときに。

  • すっごい平凡な女の子の片思いを描いてるはずなんだけど、ラブストーリーって感じは全然しない。
    何でだろう。どこかぶっ飛んでるからか。はたまた絵のせいか。
    もちろん色んな要素が関係してるんだろうけど、一番はセリフのせいかも。欲望とか願望とか下ネタとか、普通の少女漫画なら包み隠すことをさらりと口に出すからかも。
    もちろん本編もいいんだけど、一番のお気に入りは「あとがき」。ぜひ読んでみてほしいです。

  • やっぱり時代は感じてしまうけど。岡崎京子のマンガは落ち込んだときに読みたくなるけど、読むと余計に落ち込むんだな…。

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著者プロフィール

著者経歴 80〜'90年代を代表する女性マンガ家。既存の「少女マンガ」ではない、リアルなセックス描写80〜'90年代を代表する女性マンガ家。既存の「少女マンガ」ではない、リアルなセックス描写と巧みなセリフ回しで、愛や暴力、トレンド&カルチャーが描かれたマンガを生み出してきた先駆的存在。『ヘルタースケルター』で2003年文化メディア庁マンガ部門優秀賞、'04年手塚治虫文化賞・マンガ大賞受賞。主な作品に『pink』『ジオラマボーイ☆パノラマガール』『リバーズ・エッジ』『エンド・オブ・ザ・ワールド』など。


「2015年 『恋とはどういうものかしら?新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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