醜形恐怖: 人はなぜ見た目にこだわるのか

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  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838708574

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  • 自分の一部が醜いと思う心理は誰にもある。しかし、それが異常に高いと日常生活が正常に送れなくなる。つまり、病気と判断されるのだが、その境界線は幅が広いだろうとは想像出来る。太っていないのに太っていると感じる。醜くはないのに醜いと思っている。臭いがきつい、背が低い。人にはそれぞれこだわりがあって思い込んでいく。そうした人は一刻も早く医者に相談すべきだ。

  • 著者の他人事感というか、古いタイプの医者にありがちな「よりそわない」目線が嫌。

  • 見た目が9割の人間に精神的な目に見えない「救い」なんてあるのか?

  • 実際の症例をあげながら、醜形恐怖のメカニズムを探っていく。「認められたい」「愛されたい」という願望を受け入れられないとき、その要因を自分の外見、容貌に帰結させる。劣等感を外見の問題に集約させる。そうやって、一応の問題点をあげれば、根本の原因である劣等感に向き合わずに済む、自分は安心出来る。要するにスケープゴート。読んでて、なるほどと思わせられた。

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著者プロフィール

1945年新潟県糸魚川市に生まれる。1968年東京大学文学部心理学科卒業。1976年横浜市立大学医学部卒業、東京大学付属病院分院神経科勤務。1986年国立精神・神経センター精神センター精神保健研究所室長。1994年町沢メンタル・ヘルス研究所開設。1998年立教大学コミュニティ福祉学部教授。現在は精神科医・医学博士、町沢メンタルクリニック院長。
専攻は思春期・青年期精神医学/社会病理学・異常心理学/心理療法・犯罪学。
主な著書として、『ボーダーラインの心の病理』(創元社)、『成熟できない若者たち』(講談社)、『ボーダーライン』(丸善ライブラリー)、『閉じこもるフクロウ』(朝日新聞社)、『あなたの心にひそむ』(PHP研究所)、『こころの健康辞典』、『心の壊れた子どもたち』(朝日出版社)、『臨床心理学』(医学書院)、『ぼくの心をなおしてください』(幻冬社)、『ADHD』、『心の健康ひろば』(駿河台出版社)、『人格障害とその治療』(創元社)。

「2012年 『多重人格とボーダーライン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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