ともだちがほしかったこいぬ

著者 :
  • マガジンハウス
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838711543

作品紹介・あらすじ

いまや最も期待されるアーティスト、奈良美智の最新作品集は絵本スタイル。ひとりぼっちのさびしい子犬が少女と出会い、友達になるというストーリー。日本ばかりか世界の美術界をも魅了した不思議な温もりのあるイラストが、心暖まる物語を綴ります。

感想・レビュー・書評

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  • 小学生のときから奈良美智さんが大好き。
    そういうとミーハーみたいに思われるかもしれないけど。

    いぬがかわいくてかわいくて。
    この絵本は同じく奈良美智さんが好きな母へ、10年ほど前にプレゼントした本。
    実家の本棚で見つけてまた読んだ。

    とてもかわいくて、心がコロコロする。
    この絵本だけじゃなくて奈良さんの展示はそういう気持ちになる。

    今はないけど、品川美術館の部屋も、
    覗いてみると、心がコロコロ、ワクワクした。

    今年の夏、奈良さんの故郷青森の県立美術館に念願かなって行けた。
    あおもり犬に会えたときは、もう、念願すぎて、
    ちょっと泣いてしまった。

    かわいい。
    穏やかな表情。
    やっと会えたね。そう思いました。

    やっぱり奈良さんのいぬが、大好き。

  • 表紙だけ見ると
    一見普通の大人しい犬の話かなって
    思ってたら
    ところがどっこい(笑)


    「ぼくはひとりぼっち…
    それは大きすぎるから」


    あまりにもデカすぎるため
    誰にも犬だとは
    気づいてもらえなかった
    かわいそうな子犬だったんですね(笑)
    (コレが雲を突き抜け地球の上に立つ、怪獣並みのデカさ笑)


    そんな子犬の足を
    果敢にもよじ登ってくる1人の少女。

    この少女の
    驚く顔がまたいいんですよ(笑)

    女の子は勇気を出して近づき
    沢山歌を歌ってあげて
    やがて友達になる
    一人と一匹。


    奈良さんの持ち味である
    独特の絵柄と
    優しい色使いは、
    大人のかたくなな
    心も自然と溶かしてくれます。



    女の子が家に帰る時に言う
    『またね!』
    という魔法の言葉。


    このひとことで
    子犬はもう、
    1人ではないことを知ります。



    「きみがもし
    ひとりぼっちで寂しくても
    きっとどこかで誰かが
    君と出会うのを待っているよ。
    大事なのは探す気持ち!」


    奈良美智さんが
    この絵本に込めた魔法は、


    不思議なものへと向かっていく
    『勇気』と、

    『諦めない』
    ドン・キホーテの精神、

    本当に大事なものは、
    実はすぐ近くにあるんだよという
    『気づき』、

    そして君は君でいいんだから
    胸を張って突き進めという
    『希望』。


    そんな大人もハッとするメッセージは、

    誰もがホッとできる
    秘密の洞窟のようなイラストと共に、

    孤独に立ちすくむ
    誰の心にも
    必ず響くハズ。


    文章は少なめですが、
    ユーモラス絵の魅力なのか
    大人は勿論、
    小さな子供たちにも
    大人気の絵本ですよ♪

  • 奈良さんの絵、好きだなぁ。
    絵のことはよくわからないので
    好きというだけなんだけど。

    ストーリーも可愛い。

    おともだちがほしいのに
    誰も自分を見つけてくれないという理由が、
    「え!そっち?」なんだよね。
    実はね、でかすぎて見えないの・・・うふ

    でも、ちゃんと出会いはあるのだよ。
    女の子が見つけてくれるの。

    きちんと出会うべく人に出会える世界がある。
    そういうお話。
    楽しかった。

  • 「またね」はやっぱり、魔法の言葉!わたしの部屋にはこのPUPPYが「勉強中」な画のポスターがある。もの静かだけどいろんなことを考えていそうなこいぬくん。わたしはこのこに親近感や安心感を覚える。奈良さんはご自分を「ひとりぼっち」だと仰るから、このPUPPYは奈良さん自身なのかもしれないなあ。

  • 女の子は始めから目つきが怒った感じ。犬も始めの目はちょっと怖い感じ。そうしたら、犬と目が合った女の子の目が口が笑ったのに怖い感じ。でもね、女の子が歌を歌ってくれてから、目が優しくなった。

  • この作家の絵やキャラクターが好きならば、雰囲気おあって良いかな。子犬が受け身すぎて、大きさの世界観もご都合主義な感じで、絵本て絵が好きならば良し的に作ったのではと思っちゃう

  • 《本屋》【再読】白い子犬でかいなあ。

  • きっとどこかで誰かがきみと出会うのをまっているよ。だいじなのはさがす気持ち(池田さん)

  • 2022/12/27

  • 奈良美智さんの絵本があるなんて!!美術館の中にいるような贅沢な一冊。

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著者プロフィール

1959年青森県生まれ。1987年愛知県立芸術大学修士課程修了。1988年渡独、国立デュッセルドルフ芸術アカデミー在籍・修了。ケルン在住を経て2000年に帰国。1990年代半ば以降、ヨーロッパ、アメリカ、日本、そしてアジアの各地で規模に関わらず様々な場所で展示発表を続ける。見つめ返すような印象的な絵画、日々自由に描き続けるドローイング作品のほか、木、FRP、陶、ブロンズ、そしてインスタレーションなど多様な素材や空間に生命を吹き込む様な彫刻作品を制作。また、制作の日々や旅先での出会いを収めた写真作品も発表している。
作品はニューヨーク近代美術館、ロサンゼルスカウンティー美術館、ボストン美術館、ナショナルギャラリー(ワシントンD.C.)、大英博物館(ロンドン)など世界中の美術館に所蔵されている。
2023年には青森県立美術館で個展を予定している。

「2023年 『Slash with a Knife 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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