肩ごしの恋人

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838712984

作品紹介・あらすじ

自立した女は他人も自分も信じられない。女性を武器にする女は結婚、離婚を繰り返す。そんな27歳の二人の主人公と物語を紡ぐのは男子高校生、やさしい妻帯者、美しいゲイ…。等身大の女性を描く長編本格恋愛小説。第126回直木賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 第二次ベビーブーム(1971〜1974)生まれ、27歳の、るり子と萌。そしてひょんなことから同居人になる崇くん15歳。
    バブリーな時代。るり子が、いっぱいいた時代。
    女子の賞味期限は、クリスマスケーキから27→29へ変わっていく。
    2000年に向け、コンピューターは、ちゃんと切り替わるのか、ノストラダムスの大予言はあたるのか、ドキドキしたのも懐かしい。
    本にも旬がある。
    1999年に読んでたら、もう少し共感して読めたかな、私もこの本と一緒に年を取ったんだと実感した。
    自分の思いに沿い、生きていく道を選ぶ3人。
    そういう選択がもてはやされる時代だった

  • (2023/12/30 2h)

    わたしにとっては最悪のラストでした

  • 自分に素直に生きようとする二人の女性。真逆のようで似ているとこも。
    若いなぁ、なんて思いながらも羨ましい感じももっておこう。

    前を見据えて生きることが幸せに繋がっていく、よね。

  • 正反対の女性が批判しながらも認め合いながら支えあいながらの物語。
    周りにいろいろな男性が現れ、二人それぞれの目線で男性を見ていて面白かった。
    どの登場人物も好きになる。
    私の好きな作者の一人。

  • なんと嫌な女なんだろう‼︎と思っていたけれど、るり子いいよ!萌もいい‼︎
    お互いにその人間性に惚れてるんだなって感じた。自信満々も素晴らしい。いい家族になって行くんだろうな。そうなって欲しい。いい人に出会って楽しく過ごす。最高だわ‼︎

  • 今より10年以上前の2001年の作品なのに古くない。

    真面目な萌と奔放なるり子。お互い恋愛観も性格も全然ちがうのになぜか一緒に過ごしていて、理解できてることが読者側にも腑に落ちると言うか、不思議な作品。

  • よくある形の幸せな終わりではないけれど、素敵なハッピーエンドだった。

  • 「ねえ、不幸になることを考えるのは現実で、幸せになることを考えるのは幻想なの?」(273ページ)

    不孝にならないように、
    賢く生きる愛嬌のない女と、
    幸せになれるように、
    美しく生きる馬鹿な女。

    そんな腐れ縁の2人が、
    強く不器用に進む物語り。

  • 読みやすかった。
    るり子のように割り切って生きるのもいいかな。同性にあそこまで嫌われるのもメンタル強いけど。萌とるり子の幼なじみのつながりがすごいと思った。

  • 5歳から四半世紀の付き合いの萌とるり子。
    二人の不思議な友情物語。

    面白かったです。
    タイトルからは、ラブロマンスを想像してましたが、友情ものですよね。
    萌もるり子も、しっかり自分を持った女性。
    女を敵に回すタイプのるり子でさえ、最後には好ましくなる展開に拍手です。

    萌の最後の決断は強烈ですが、この物語ではあり。
    崇くんとは、しばしお別れ、気付かれずに済むなら、ハッピーエンドということで。

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