東京タワー

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著者 : 江國香織
  • マガジンハウス (2001年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838713172

東京タワーの感想・レビュー・書評

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  • 大学生、19歳の透と耕ニ。ふたりの共通点は同じ高校に通っていたこと。そして人妻と付き合っていること。

    詩史に夢中になる透。透明な魔女みたいな魅力を持った人妻・詩史に、彼は心の底から依存し、弄ばれる。現実的には彼女と一緒に暮らすことなどできるはずはないと理解しつつ、透は詩史と一緒に生きていくことを選ぶ。

    女と別れるときは自分からと決めている耕ニ。情熱的で感情的な人妻・喜美子、大学生・由利。ふたりを交互に回し、イニシアチブをとっているのは自分だと信じていた耕ニだったが、かつて手を出した人妻・厚子の娘、吉田が現れ、喜美子に翻弄され、由利にも別れを切り出される。

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    前に読んだのは大学1年のころだったから、もう5年くらい前のことで、そのころとは違う部分が今回は気になった。

    透が目の前の詩史だけでなく、過去の詩史をも追いかける姿や、過去の耕ニを追いかける由利の姿にゾクゾクした。

    そのひとが昔好きだった本や音楽、過ごした場所、なんでもいいからそのひとを追いかけて、そのひとのかけらを集めたくなる気持ち。

    「そのひとの過去が知りたいと思ったら、そのひとのことが好きなんだぞ。それも相当にな」と言っていた中学の社会教師を思い出した。

    中学1年生に対して、何でわざわざそんなこと言ったんだろうと思ってたけど、
    彼も誰かを想っていたんだろう、今ではそう思う。

  • 再読。19歳の二人の青年と二人の人妻、それぞれの恋愛模様。15年前に読んだ時には青年側の心情に同調したのに、今は人妻側の揺れる気持ちの方に共感できる。読書の醍醐味ですね。耕二の欲望そのままの刹那的な恋愛と、徹の真っすぐで深くて揺るぎない恋慕の対比が素晴らしい。一緒に暮らさないで一緒に生きる・・・ある程度の年齢と経験が言わせた、含蓄あるこのセリフが心に響く。

  • 二人の結末が書かれておらず、すっきりしない終わり方。
    なのに、すごく「いい本だった~。」と思った。
    言葉選びがいいんだろうな。
    言葉が気持ち良く、心にはいってきた。

    映画の予告だけみていたから、
    岡田くんと黒木瞳、松潤と濡場の女王・寺島しのぶで読んでしまった。
    だからよかったのかも。

  • 「言葉は僕を裏切る」「理性をかき集める」。表現がきれいなので、不倫の話だけど読んでいて心地良かった。読後に結末が欲しかった私にとって、エンディングには少し歯がゆさが残るので−★。江國さんの本、他にも読んでみたいな。

  • はじめての江國さんの作品。
    独特の空気感がとても心地よいなあと
    思いながら読み終えた気がします。

    透の、心の透明感が
    すごくすきでした。

  • 映画から先に観てしまったため、映画のイメージが入ってきてしまったのですがとても面白かったです。江國さんの作品は今回がはじめてだったのですが、とても読みやすく雰囲気も好きです。書き方が好きなのかもしれません。

  • お金も夫も店舗も別荘も自由もある美しい詩史と、
    優しい大学生・透の静かな恋愛‥
    そして透の同級生・耕二と人妻喜美子の濃密な情事‥
    二組の対比を、弟の打ち明け話を聴くように読ませていただきました。

  • ・9/24 読了.あまり気が進まない感じで最後まで読んだ.どうもこの歳になってしまうとあまりに他人事でこういう若者の恋愛についての興味が無くなって感情移入もできずにどんな感想も抱かなくなってしまった.まあでもだからといって若かったとしても特に感動を呼ぶような内容では無かったけど.東京タワーの存在が薄すぎた.


  • 「大学生で感情に素直で恋愛を楽しんでる【可愛い】大学生」でいる自分は、美しく歳を取った女性に勝てないこともあるのかもしれない。『かわいらしいというだけで恋に落ちるなんて、みんななんて謙虚なのだろう。』
    私と先生の距離感は透と詩史に似ていると感じた。だけど、詩史は最後には仕切りを誤って、透をこちら側に呼んでしまった。既婚者である以上、遊びとして割り切る方が透のためなのではないかと思った。
    『一緒に暮らさなくても一緒に生きることはできる」』果たして、そうなのだろうか。

  • 映画を見てから読んだ。
    どっちもいい。
    原作には透明感がある。

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東京タワーの作品紹介

「恋はするものじゃなく、おちるものだ」。ふたりの少年と年上の恋人-恋の極みを描く待望の長篇恋愛小説。

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