家内安全 (hatoyo books)

著者 :
  • マガジンハウス
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838713783

感想・レビュー・書評

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  • 淡々と子どもの事、男女の事が描かれている。生々しい内容なのに、あっさりと感じるのはその文体のせいか?

  • 2013年6月5日(水)、読了。

  • セックスに対するイメージが変わりました

  • 「いらっしゃいませ」「夏の力道山」を読んで夏石鈴子さんのファンになった私はこの本の作品の主人公たちに少し距離を感じた。「ゆっくり進む船が行く」では出産前のあれこれや赤ちゃんを迎える気持ち、そしてこの世にうまれてきた赤ちゃんへの思いが描かれ、興味深く読みましたが、主人公が本当に強くて圧倒された。妊娠中も出産後も価値観がが揺らがないような強さを持ち、鋭い観察眼で母親や妹を冷静に見ているのが読んでいて辛かった。表題作もなかなかにキツい不倫関係が描かれあまり後味はよくなかった。青葉シリーズの方が主人公の心がやわらかくて好きです。

  • 09/05/20

  • 「バイブを買いに」 からつながっている。

  • 再読。ううむこれは、自分の中にもあって普段気付いていないものを取り出して見せてくれているような。女ならわかることが、いろいろ。

  • 一気に読んだ、何故か珍しく今日は本を読みたい日だったので。女と男の話。女の立場で女を書いていて男には解りにくい内面の話。でも、知らないと困る事かもなぁ。一作目の中で子供がこの世に生まれ出てきた時に「赤ちゃんも、生まれてくる時に疲れているから」という一文にドキッとし、そして、へぇ〜と思った。妊婦さんが出産する時に大変なのは、読んだり聞いたりして、知識としては、知ってる。けれど、赤ちゃんまでが、疲れているとはなぁ(--)さて主題作、OL達のこういう話を聞くと、なんて女って陰湿ないじめをするんだろうと思う。それを彼女にすると、必ず怒りまくる(^^;)中にはこういう陰湿な男も居るけど、大抵はもっと開放的だ。怒りを表面に出して陰湿にならない様にするものだからだ。そういう行為を夫婦間でしているのって、どうなの?って思ってしまった(^^;)でも、そうならずに済ませる事が可能ならばそれに越した事は無いな、と独りごちた。

  • 普通の生活の中で、そこに溢れる愛情というものが(他の感情も含めて)とても繊細に描かれています。<BR>
    短編集なのですが、どの主人公も愛情深くて、でもどこか不器用で世界が狭い感じもあります。
    自分が居て男が居て―それで閉じてしまう場合もあれば、そこに更に女や、他人の妻が居る場合もあり、ただただ幸せな恋の話、というわけでは決してありません。

    それでもなんだか幸せなんじゃないかな、と私には感じられました。

    中でも「鉄紺」という話が好きなんですが、これは生まれつき太ももに大きな痣を持つ女性の話です。<BR>
    青い痣に対してトラウマ的なものを抱えていたりする彼女、杏子なわけですが、その目に映る同性の姿がリアルなのです。

    …うわ、と思うけれど事実だな、とも思います。女同士…女の子、のほうがややこしいかも。
    「学校」っていう枠の中で目指すところってそんなに差が無いから、どうしても他人の動向を気にしないわけにはいかないんですよね。しなきゃしないで何か言われるし。他の部分もそうなんですが、ちょっと嫌だな、って思うくらい同性の悪いところがあぁ、ね、とよくわかります。


    社会人になってから、いつも男が居たと言う杏子。

    「みんなで仲良くしましょう」という言葉が嫌いだったから、本当に好きな人とだけ、好きな男とだけ仲良くすればいいのだ、と嬉しく思う姿は可愛らしく、そして切ない。
    青い痣に対して、誰とも違う反応を見せる男、虎太に出会い、自然と笑えるようになるところが何より可愛らしく映りました。

    (2004年2月15日)

  • 2007年6月14日(木)、読了。

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著者プロフィール

1963年生まれ。著書は『バイブを買いに』、『いらっしゃいませ』、『新解さんの読み方』、『新解さんリターンズ』、『今日もやっぱり処女でした』(日本図書館協会選定図書)、『きのうと同じに見えるけど』などがある。

「2010年 『愛情日誌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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