卵の緒

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838713882

感想・レビュー・書評

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  • 2018/2/23

  • 血の繋がりとは別の家族の繋がり。母の愛情の深さにただただ感じ入るのみ。1人にしたくない、1人じゃない。こんな母親になれたらなんて幸せなんだろう。卵の欠片を見せて「これが緒よ」と言っても大丈夫なほどの繋がりってすごいなぁ。切ないけれど読後は清々しい。

  • 血の繋がりがない家族がいるのはもちろんのことで、よくテレビで連れ子に暴力を奮う事件が取り扱われているけど、育生とお母さんみたいな関係の家族が溢れていたらいいのになぁっと思った。

    育生のお母さんみたいな人、本当に素敵!

    2017.12.14 読了

  • 血の繋がりのない家族のお話ふたつ。
    家族とはなんなんだろう。
    大切なものはだいたい、目に見えないものなんだと。
    少年と少女の日常の話で、どちらかといえば淡々と進んでいくのに、どうしてこうも心に響く文章が書けるんだろう。瀬尾さんは本当にすごい。
    目に見える確かなものでなくても、お互いがお互いを想い合っていることが溢れるように伝わってくる。どこか切なくて、あたたかい一冊

  • あぁ、良かった!
    すぐ読めるのでゼヒ!

  • 289

    2016年では69冊

  • 「ほっこり小説」で紹介されており手に取った
    ------------------------
    おいしいものを食べた時思うことは二つ。
    ・生きてて良かった!
    ・あの人にも食べさせたい
    この食べさせたい人が今一番好きな人。
    ------------------------

    これは真理だ
    誰に美味しいものを食べさせたいのか!

    温かいけれど、ふわっとした感じ。
    「大切」ということは
    がんじがらめではなくて
    遠くないけど近すぎない
    ぽわっとした距離感

  • 七生と七子のはなしがよかたー

  • へその緒ならぬ「卵の緒」心に響く話だった。瀬尾まいこさんの本は初めて読んだが、もっといろいろ読んでみたい。

  • 心が温かくなるというのは本当で、表題作である卵の緒を読んで、親子の絆を感じたァ!とか、母の愛がァ!みたいなことではなくて、なんか良いな・・・と思うことだらけだった。
    フィクションなんだけど、フィクションということをわかっているけど、現実に投影した時に何も違和感を感じないように書く瀬尾まいこの才能よ・・・・
    現実世界、きっと育生のような小学生はいないだろうし、母君子のような母もいないけど、いるように思えてしまいますね。

    朝ちゃん登場までのもってきかたとか、本当に母、天才かと思いました。

    次の7s bloodの七生と七子の話も最後、すてきでした。
    『「元どおりになるだけだよ」七生は言ったけど、それは違う。元どおりになるものなど、この世には一つもない。』
    単純にこの一文だけ見れば、クサい台詞のようですが、七生と七子はこれからずっと会うことはなくても、一緒に過ごした時間がなかったことにはならない。とても大切なことだ、と冷めていた七子の胸の内の集大成の言葉のようで、とてもじゅわーんという気持ちになりました。

    最後あとがきを読むと、瀬尾さんのことが少し分かった気になれます。

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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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