センチメンタル・サバイバル

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838716432

感想・レビュー・書評

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  • この20代前半に読めてよかったです。おもしろかった!
    女の人生の教科書みたいな感じで一章ごとが学びの連続でした。この手の本すごく好きです。
    フリーターとして働く人が多いという現状を示していながら、フリーターを否定しないようにかかれていて、かつ、フリーターやニートの人にも夢や希望を与えていて誰も悪者にしない平さんの包容力を感じました。
    現代社会の問題とかを盛り込みまくってて、おもしろかった。
    働く女と恋愛についての話がなるほどなと特に学びになったし、やるとかしようとかの話は共感。

    主人公のるかにはもっと成長して欲しかった。笑

  • 小さな決意

     荻野るかは、両親が故郷に帰って「蕎麦屋」をやることになり、叔母のうちに居候している。
     叔母は独身で48才。社員研修のプロとして、会社を共営している。
     るかは、画材やでバイトをしているのだが、正社員になろうとは思わない。
     恋人だった暁とは友達になった。
     バイト仲間の民ちゃんは、将来自分のお店を持とうと計画している。
     その民ちゃんの友人の左官屋ノンタにるかは恋をする。
     そして、ママの家出。
     画材屋はもうかる文化センターの購買部としてリニューアルとなる。民ちゃんは止めるというが、るかはどうする…。
     
     題名の意味をずっと考えていた。最後にこんな台詞がある。
     「歩き出さなきゃ、どこへも行けない」
     きっと、センチメンタル・サバイバルというのは、そうした小さな決意なんだと思った。
    2009-02-13

  • 24歳フリーターのるかが主人公。基本女性の生き方に関する話がるかを中心に平さんらしく右往左往する様が若干コミカルに描かれている。男が読むには少し辛いかなぁ。

  • 〈内容〉独身で働き続け48歳となった叔母。その家に家事一切を引き受ける条件で家賃なしで同居することになった「るか」24歳。恋愛に仕事、将来など、理想と現実のはざまで揺れ動くガールズライフを描いた、いま注目の作家の最新長編。

  • H24/10/20

  • 同居することになった、おばと姪の物語。シャシシャキしたおばと、やる気のない姪のやりとりや、世代を越えてお互いに影響しあっていく姿が面白い。

  • やる気のない若者女子代表・るか24歳が見事な無気力ぶりを発揮しつつ、自分の方向性を見つけていく。
    るかのバイト友達の民ちゃんのしっかり加減とか、居候させてもらっている龍子叔母さんのウルトラお説教が作者の真骨頂。
    な〜んも考えてないところにビシバシと説教をかましてくれて、それをるかが軽〜くかわしてのリズムは誰もが経験した青春の思い出なんじゃないだろうか。
    「歳をかさねること」の楽しさが見出だせる。

  • なんだかなぁ

  • 主人公のおばさんにあたる龍子さんが最高です。
    ひとりで爆笑しながら読んで、気分爽快です。

    特に中盤の龍子さんがもう最高!
    平さんの作品はさわやかさが伴っているのと
    人情味があって、文章はとても読みやすいです。

  • 1話が短めなので、読みやすかった。
    どっちかというと、主人公のるか寄りの目線で読んだけど・・・・
    なんでもいい、どうでもいいという曖昧なところにイライラした。
    たまに出てくる夕食の料理の場面がすごく美味しそう。
    そっちの印象の方が強かったりする。

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