終わりとはじまり

著者 :
  • マガジンハウス
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838716517

感想・レビュー・書評

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  • 青山ブックセンターで素直ながらもいい文字の配置でふと手に取った。手に取ってみれば、帯には柴田元幸の賛辞。気になってブックデザインを覗き込めば鈴木成一デザイン室。そんなことだけ確認して購入。このふたつの名前があるってことはもう中身は保証されている。
    不思議な本だった。コミック、と言い切れない。詩とコミックが即興で響き合っている。行ごとに散りばめられた詩なしではこのコミックは成立しない。絵と台詞とちょっとした落書きがなければ、この詩を青春の中に置くことはできない。不思議な力がふたつの間に働いている。
    気になって調べてみれば、小林エリカという人自体が不思議だ。しばらく気にしてみようと思う。

  • 詩は雨ニモマケズしかわからないけど、詩と漫画って関連してるのかな。よくわからん。でも雰囲気はすごく好き。普通に漫画の続きが読みたい。

  • 充たされることなどないのだから

  • 詩が良い。

    「ここではない、どこか」で書かれた詩が、
    「いまここ」この瞬間、日常の風景と、
    絶妙に響きあってる、気持ちよさ。
    「いまここ」も、「この瞬間」も、一見平凡だけど、詩になることができる。


    人の心象の普遍性や、つながりを感じて、嬉しく、そして切なくなる。


    でも、ちょっとセンチメンタルすぎる気も・・。

    あと、登場人物が「リバーズエッジ」とちょっとだけ、ちょっとだけだけど重なってしまった。

  • ¥105

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著者プロフィール

小林 エリカ(こばやし・えりか):目に見えない物、時間や歴史、家族や記憶、場所の痕跡から着想を得た作品を手掛ける。著書は小説『トリニティ・トリニティ・トリニティ』『マダム・キュリーと朝食を』(共に集英社)、『最後の挨拶 His Last Bow』(講談社)、コミックに“放射能”の歴史を辿る『光の子ども 1-3』(リトル・モア)、絵本に『わたしは しなない おんなのこ』(岩崎書店)他。私的なナラティブと社会のリアリティーの狭間を追体験するようなインスタレーション作品も国内外で発表し、主な展覧会は個展「野鳥の森 1F」(Yutaka Kikutake Gallery) 、「りんご前線 ? Hirosaki Encounters」(弘前れんが倉庫美術館)、「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(国立新美術館)他。近年は、音楽家の寺尾紗穂とかつての歌を甦らせる音楽朗読劇シリーズ「女の子たち風船爆弾をつくる Girls, Making Paper Balloon Bombs」の脚本も手がけている。

「2024年 『彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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