桐畑家の縁談

著者 :
  • マガジンハウス
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838717439

感想・レビュー・書評

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  • アイスティと、チョコクロを食べている間にサクッと読めちゃった。

    特に何かが残るわけでもなく、
    すごく感動したわけでもないけど。

    サラサラ読めて、
    身体がスーッとした。

  • 桐畑家の姉妹露子と佳子。
    世渡り上手にも見える姉露子と、不器用で変わり者の妹佳子。
    でも、そんなふたりはやはり姉妹で、どこか似ていて微笑ましい。
    佳子が選んだ結婚相手は、陽気な台湾人ウーミンゾン。
    彼との付き合いが続く中で、隠れていた佳子の陽気な部分が現れてくる。…

    ずっとクスクス笑いながら読みました。
    著者のシュールな表現がとても好きです。
    露子と佳子の関係がいい。
    私にも妹がいますが、早くから離れていたため、同じような関係性ではないので羨ましく感じました。

    佳子はウーミンゾンと、風変わりで幸せな家庭を築くでしょう。
    露子にも、新たな仕事が始まりそう。
    ゆるりとハッピーな終わり方が大変好みでした。


  • 迷った先にまた迷ったり後悔したり、でも楽しんで生きるってことなのかなあ。と。

  • 読む間中、いたるところに共感、羨望、嬉しさ、幸福感、そしてそれらが混在した気持ちが溢れ出る。

    迷って後悔して、それが人生って実感は徐々に濃くなっていくけど、夢見がちなところは捨てられなくて。
    そこから抜け出したいのに同じところぐるぐるしちゃう、露子さん、私も一緒。

    油っぽい料理を囲んで、桐畑の面々と、ウー・ミンゾンと騒がしい時間を過ごしてみたいな。

  • けっこう理屈っぽい感じがした。
    姉妹の個性の違いは理解できたけど、くどいくらい理屈っぽいのが読みづらかった。

  •  なーんかどっか既視感があると思ったら、約2年前に書かれた「さようなら、コタツ」の不器用恋愛女的なシナリオが似てたなぁ。
     って思い出して読んでたら、むしろ「コタツ」の時点で本作の後日談が描かれていた!?そこから逆算して広げたって事か。 
     2作後の平成大家族に繋がる家族要素も片鱗が見えた。
     「家族、異国、ベッド、老人」 違うのもあるけど概ねでイメージが固定され気味なのが少し気がかり(´・ω・`)

  • 最後まであまり共感出来ず。

  • 安定して淡々と進んでゆくので読みやすい。
    各章のタイトルが食べ物の名前なんだけど、副題のように桐畑家の面々の様子になっているのも解りやすかった。

  • 正反対の性格をした桐畑家の姉妹、露子と佳子の話。

    妹の結婚をきっかけに、自らのあれこれを見つめなおす露子。常に自分は他人の人生のエキストラだと考えながらも、居場所を見つけた佳子。
    「よっちゃんが泣くの、見たことある?」の問いに、「お姉さん、そっくり」と答えたウー・ミンゾン。
    正反対なようで、やっぱり似てるんだな。

    「人間、生きてりゃ迷います。迷って選んでもまちがえます。それで、よせばいいのに後悔します。やっかいなもんです。まあ、やっかいですが、楽しまれることです。」
    梅盆栽のおじいさんの言葉が、とても印象的。

  • 露子さんの気持ち、分からなくないな。

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著者プロフィール

1964 年東京都杉並生まれ。小説家、エッセイスト。出版社勤務、フリーライターを経て、2003 年『FUTON』でデビュー。2010 年『小さいおうち』で第143 回直木三十五賞受賞。同作品は山田洋次監督により映画化。『かたづの!』で第3 回河合隼雄物語賞・第4 回歴史時代作家クラブ作品賞・第28 回柴田錬三郎賞を、『長いお別れ』で第10 回中央公論文芸賞・第5 回日本医療小説大賞を、『夢見る帝国図書館』で第30 回紫式部文学賞を受賞。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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